【診療放射線科】高度放射線治療の適応拡大について

【診療放射線科】高度放射線治療の適応拡大について

当院では、このたび高度放射線治療(IMRT(強度変調放射線治療)・定位放射線治療)の対応可能な範囲が大きく広がりました。

当院では、スタッフを増員してさらに質の高い放射線治療の提供に努めています。高度放射線治療をはじめとした各種放射線治療を通して、がん診療のお役に立てれば幸いです。適応の判断、照射のご依頼等、是非お気軽にご相談ください。

東京都立墨東病院 診療放射線科(放射線治療部門)

IMRT(強度変調放射線治療)

2020年4月より、放射線治療専門医と医学物理士を増員し、IMRTを開始しました。

IMRTを用いると従来の放射線治療よりも複雑な線量分布を実現できるため、周囲の重要臓器の線量を低く抑えることで有害事象を軽減しながら、標的に対して十分な線量を投与することができるようになります。

前立腺がんをはじめ、肺がん、婦人科がん、直腸がん、頭頸部がん、脳腫瘍等、全身の様々な腫瘍に用いることができます。

定位放射線治療

定位放射線治療は、従来の放射線治療よりも病変に高線量を集中して投与できるため、腫瘍の局所制御の向上が可能です。

当院では従来から肺腫瘍に対して定位放射線治療を行ってきましたが、2020年4月からの保険適応の拡大を受けオリゴ転移(少数個のみの転移)に対する定位放射線治療も開始しました。

2023年12月2日 最終更新