高次脳機能障害支援普及事業の概要

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当院では2013年度より、東京都の高次脳機能障害支援普及事業「専門的リハビリテーションの充実事業」を受託しています。この事業は地域生活での高次脳機能障害者のリハビリテーションの質の向上と、関係機関等の連携を強化させ、高次脳機能障害の特性に対応した切れ目のないリハビリテーションや支援を提供できる体制の充実を図ることを目的としています。

事業内容は以下の通りです。

会合
  • 圏域内(大田区・品川区)で高次脳機能障害者への支援にあたる関係機関
  • (医療・介護・就労支援等)との連絡会の実施
    (注)必要に応じ専門医療機関の紹介、関係機関への連絡調整なども行っています。
  • 症例検討会を開催
  • 支援者向けの講演会を企画・開催
  • コーディネーター事業の開始

圏域連絡会の実施(年1回程度)

大田区、品川区で高次脳機能障害への支援を行っている関係機関(医療機関、福祉関係者、行政関係者、就労支援関係者等)との支援事業に関する意見交換の場として連絡会を開催しています。

症例検討会の実施(年1回)

症例検討会

支援機関のスキル向上、情報交換を目的として大田区、品川区で1年ごとに開催しています。

専門職種等への研修の実施(年2回程度)

研修

専門職種への研修は外部講師を招いて高次脳機能障害への理解や支援に関わる専門的知識等の向上を目的として実施しています。

コーディネーター事業(大田区、品川区のネットワーク構築)

地域への高次脳機能障害の理解促進、医療機関・福祉機関・就労支援機関との連携強化、圏域内の区との連携による地域資源の更なる掘り起しを目的とし2018年度より取り組んでいます。

東京都では、支援拠点機関(東京都心身障害者福祉センター)において「高次脳機能障害者相談支援体制連携調整委員会」により全都での連携体制についての協議や情報交換を進めるとともに、各地域での支援体制の構築に対する支援に力を入れてきました。

福祉サービスは、基本的には区市町村を単位に提供されることから、高次脳機能障害者が身近な地域で支援を受けられることを目指して、「区市町村高次脳機能障害者支援促進事業」を実施し、区市町村ごとの支援員の配置や関係機関のネットワークづくりを推進しています。

医療機関との連携については、二次保健医療圏ごとに東京都が指定する地域リハビリテーション支援センター等、リハビリの中核医療機関を中心とした「専門的リハビリテーションの充実事業」を実施し、医療・保健・福祉等の連携体制の構築を進めています。

(引用:東京都「高次脳機能障害者 地域支援ハンドブック 第5章 高次脳機能障害者を地域で支える仕組み」より)