外科

外科

外科では消化器(食道・胃・大腸・小腸・肝臓・胆のう・膵臓など)疾患に対して熟練したスタッフでチーム診療を行っています。ヘルニア(脱腸)や痔・肛門疾患等にも対応しております。

低侵襲手術を目指しており、胆石、ヘルニア、虫垂炎等の緊急手術や胃・大腸のがんなど悪性疾患に対しても腹腔鏡を用いた、傷が小さく患者さんにやさしい手術を積極的に行っております。一方、進行したがんに対してもキャンサーボードや多職種カンファレンスにて多角的に治療方針を検討し、外科手術と共に、放射線治療や抗がん剤治療を併用した集学的治療を行っております。

緩和ケアチームや認定看護師、薬剤師等との連携も密に行っており、医師だけでなく認定看護師や薬剤師等にも患者さんが気軽に相談できる体制も整えております。

当院の特徴として、コロナの重点医療機関として院内全科がワンチームで診療を行った成果として他科との連携が良好であることがあげられます。複数の基礎疾患をお持ちの方やご高齢の方に対しても循環器内科・脳神経外科・糖尿病内科・精神科など他科との連携で迅速に対応させていただき、手術をはじめとした治療を行います。

各科専門スタッフと検討を重ね、すべての方にやさしくわかりやすい説明をさせていただきます。患者さん個々に適した治療をいくつかの選択肢のもとに提案させていただき、御本人や御家族と相談しながら治療方針を決定しております。

特色

消化器外科

外科・消化器外科指導医・専門医を中心としたスタッフが消化器系の悪性疾患(がん)から胆石、鼠径ヘルニア、痔疾患などの良性疾患まで幅広く診断と治療を行っています。また虫垂炎や胆のう炎、腸閉塞、消化管穿孔などの急性疾患対しても、必要があればいつでも緊急手術を行える体制を整えており、迅速に対応が可能です。

治療している主な疾患

消化器がん

現在もっとも多く治療している疾患は大腸がんと胃がんになります。

大腸がんは近年最も治療法が進歩、多様化してきている癌ですが、当院では主病巣に対して腹腔鏡下手術(状況に応じて開腹手術)を行い、転移病巣(肝転移、肺転移、遠隔リンパ節等)に対しても抗がん剤治療を併用しながら積極的に肝切除等を行うことで良好な治療成績を得ています。

胃がんに対しても腹腔鏡下手術を積極的に導入しており、進行がんに対する抗がん剤治療やバイパス手術等にも対応を行っております。

肝臓がん、膵臓がん、胆のう・胆管がんに対しても、肝胆膵手術の経験豊富なスタッフが手術を行っており、また一連のがん治療として抗がん剤治療や放射線治療をスムーズに行えるのも特徴です。

消化器がんの切除困難症例に対しては抗がん剤治療や放射線治療を積極的に併用することで、手術可能とするなど集学的治療を行っています。また切除不能症例の場合でも抗がん剤治療の導入、バイパス術など姑息手術の適応検討など、緩和ケアチームとともに様々なサポートを行っております。

また、ご希望であればセカンドオピニオンで他施設のご意見を確認していただくことも対応させていただいております。

胆石症・急性胆道炎

胆石症の治療を数多く行っています。あまり強い炎症を起こしていない胆のう結石に対しては、ほとんどが腹腔鏡下胆嚢摘出術で対処可能です。また急性胆のう炎を生じている場合でも、炎症の程度、全身状態に応じて腹腔鏡下手術と開腹下手術を使い分けています。胆石症でやっかいなのは、胆管結石による急性胆管炎であり、胆のう結石とは異なり早急に処置を行わないと命に関わる状態となる可能性があります。当院では内視鏡を用いた胆管結石、胆管炎の治療に熟達した医師がおり、急性胆管炎に対しては迅速に内視鏡的治療を行って対応することが可能となっています。

急性虫垂炎

急性虫垂炎も多くの症例を治療しています。急性虫垂炎と診断されても炎症の程度により治療法が異なってきます。緊急手術も腹腔鏡下手術で対応しております。抗生剤治療で改善される場合は、できるだけ薬で炎症を抑えて、後日待機的に腹腔鏡下手術を行う選択肢も提示しております。

ヘルニア疾患

鼠径ヘルニアに関しては、鏡視下手術も導入しており、鼠径部の切開法とともにご希望に合わせた治療を行っております。また、腹壁瘢痕ヘルニア、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、腹壁ヘルニア等のヘルニア疾患に対しても診断をおこない、患者さんにあわせた治療を行っております。

その他

消化管穿孔や腸閉塞などの救急疾患に関しては麻酔科のサポートのもと緊急手術が行える体制を整えております。直腸脱や痔核、痔瘻等の疾患に対しても手術他対応させていただいておりますので、お困りの症状があれば受診されてください。

当院は最新のMRI・CT・超音波・内視鏡等を用いた迅速かつ確実な診断と、ご高齢の方や合併症のある方でも各科専門医スタッフとの検討を重ねることによる「患者様にやさしい治療」を心掛けております。また各臓器別の専門外来を設けて各種の相談に応じるようにしておりますので、気になる症状がある方は一度ご相談下さい。

現在受診中の病院の治療方針だけでなく、他施設の意見も聞きたい方(セカンド・オピニオン)のご相談も受け付けております。

外来担当表

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