皮膚腫瘍科

患者さんへのメッセージ

私たちの皮膚腫瘍科は「皮膚がん」を専門に診療を行っている科です。全国的にも皮膚腫瘍科を標榜している施設は数える程です。皮膚がんといっても、悪性黒色腫(メラノーマ)、有棘細胞癌、基底細胞癌、外陰部パジェット病、頭部血管肉腫、メルケル細胞癌、皮膚付属器癌と様々で、また部位も皮膚であればどこにでも発症します。そのため疾患毎、部位によっても治療内容は異なります。
このような多岐に渡る「皮膚がん」を診療するには専門性が求められ、「皮膚がん」を専門とする皮膚腫瘍科を立ち上げました。当科の特徴は診断から手術、薬物療法、放射線療法、緩和医療と幅広く診療を行っています。特に、患者さんに安心して治療を受けて頂くために、他科と連携しながら治療を進めております。
現在、「皮膚がん」は高齢化社会を反映し、また紫外線暴露の影響等により年々増加傾向にあります。このため「皮膚がん」を専門としている施設が少ないため、全国から数多くの患者さんが受診をされています。そのなかでも「病気が進行している方」が多く紹介され、その理由として手術・薬物療法・放射線療法を組み合わせて集学的な治療を得意としているからです。
現在、悪性黒色腫で使用されている免疫チェックポイント阻害薬は自己免疫に関連する有害事象(irAE)を起こすことがあり、そのマネジメントが重要視されています。当科では「チェックポイントチーム」を立ち上げ、様々な有害事象が生じた場合に、病院全体でマネジメントする体制を構築しています。それが安心して治療を受けて頂くことに繋がっていきます。
「皮膚がん」と診断され、不安な気持ち、どうしたら良いかお悩みの方のお役に立てればと思います。