地域医療連携

地域医療連携

地域医療連携とは

地域医療連携とはイメージ

地域医療連携とは、地域の医療機関が自らの施設の実情や地域の医療状況に応じて、医療の機能分担や専門化を進め、診療所と診療所、診療所と病院、あるいは、病院と病院が相互に円滑な連携を図り、その有する機能を有効に活用することにより、住民が地域で継続性のある適切な医療を受けられるようにするものです。
多摩南部地域病院は南多摩地域の5市(八王子市、町田市、日野市、多摩市、稲城市)を対象医療圏とする地域の中核病院として、地域医療機関との間で機能の分担と連携を図りながら、地域住民の方々に適切な医療を提供するため、現在、地域医療連携システムを推進しています。
当院は、地域医療の向上に寄与するため、地域の医療機関との綿密な連携のもとに開放型病院として運営しています。
開放型病院としての機能を発揮するために、病院では連携医制度を設け、共同診療、高額検査機器の共同利用、医療連携研修会などを行っています。
共同診療、検査機器の利用、研修参加などは、地区医師会、歯科医師会を通じて当院に登録された連携医の先生方が行うことができます。

紹介予約制

当院では、救急の場合を除いて、かかりつけ医などの地域の医療機関からの紹介を受けて患者さんの診療を行っています。かかりつけ医とは、健康や病気のことを気軽に相談したり、身体に不調がある時はいつでも診察してくれる身近な開業医のことです。
かかりつけ医は、精密な検査やより高度な治療が必要と判断した時には、高度な医療機能を持つ病院や専門病院に患者さんを紹介しています。専門病院などへの紹介が必要な場合、かかりつけ医は診断内容を書いた紹介状(診療情報提供書)を書き、患者さんに手渡します。患者さんは、紹介された病院に予約をし、紹介状を持って受診します。このようなしくみを紹介予約制と言います。

紹介元医療機関への紹介(返送)

紹介された患者さんの症状が安定し、当院で引き続き診療を受ける必要のない状態に回復した時は、ご紹介元医療機関でその後の診療を受けていただくことになります。

紹介元医療機関以外への紹介(逆紹介)

救急患者さんなどで紹介元の医療機関がない場合は、診断確定後にその病状に応じて地域の適切な医療機関を紹介(逆紹介)します。
逆紹介先の選定(案内)に際しては、病院独自の地域医療機関情報及び東京都の情報システム(ひまわり)を活用します。

研修の実践

当院では、地域の医療レベルの向上に寄与するため、院内で行う症例検討会や臨床病理検討会等を連携医をはじめ地域の先生方に開放するとともに、講演会等を開催し、参加を呼びかけています。
研修テーマ等については、地区医師会の要望等を勘案しながら、院内の医療連携研修委員会で企画・立案しています。
また、今後は医師に限らず、他の医療従事者に対しても研修会を広げていく予定です。

高度検査機器の共同利用制度

この制度は、地域医療機関の先生方が診療中の患者さんのうち、検査のみを必要とする患者さんをご紹介いただき、当院で検査と診断を行い、その結果をご報告するシステムです。
現在、主としてMRI、CT、RIなどの高度検査機器をご利用いただいております。

「高額検査機器共同利用のご案内」

お問い合わせ先

多摩南部地域病院 患者・地域サポートセンター 地域連携支援グループ
電話042-338-5111 内線2110