よくある質問 子宮がん

よくある質問

子宮頸がん検診について

20代で検診を受けるのはまだ早いのではないですか。

:子宮頸がんの発症年齢は以前よりも若くなっており、20代や30代の患者様も増えています。初期にはほとんど自覚症状がなく、あってもごくわずかです。検診で発見される場合は、がんになる前の段階や初期がんである上皮内がんの段階であることが多いので、早期発見・早期治療のためにも必ず検診を受けましょう。

ヒトパピローマウイルス(HPV)とは何ですか。

:性交渉で感染するウイルスです。子宮頸がんの主な原因はHPV感染です。HPVはごくありふれたウイルスで多くの女性が一生に一度は感染するといわれています。感染しても必ずしもがんになるわけではありませんが、HPVウイルスに感染した細胞の一部が前がん病変に移行し、さらにそのごく一部が子宮頸がんになります。

受診前に注意することはありますか。

:生理中は、生理の出血により十分な細胞が採れないことがあり、検査が不正確になりますのでお控えください。また、検査の数日前から膣内洗浄することもお控えください。

妊娠中も検診を受けられますか。

:受けられます。かかりつけの医療機関で、妊婦健診時に子宮頸がん検診を実施している場合も多いので確認してみましょう。子宮体がん検診は、妊娠中は施行できません。

子宮体がんの検査は、どのような場合に受けるのでしょうか。

:子宮体がんに対する検診方法としては、体部(内膜)細胞診が一般的ですが、体部細胞診によって子宮体がん死亡が減らせるかどうかははっきりしていません。子宮体がんは、症状が進行していない早期の段階で出血をきたすことが多く、不正性器出血での発見が90%といわれていますので、不正性器出血の症状があったら医療機関を受診して検査を受けることが重要です。(通常、集団検診では子宮体がん検査は行いませんが、6ヶ月以内に不正性器出血や褐色のおりものがあった方などで医師が必要と判断したときは子宮頸がん検査に続けて行われる場合があります。)

子宮筋腫や他の婦人科の病気もわかるのですか。

:集団検診は、子宮頸がんの死亡率減少を目的に、有効性の確立された検査である子宮頸部細胞診検査を行うものですので、すべての婦人科の病気がわかるわけではありません。検査に付随して行われる内診(触診)や視診でわかる病気もありますが、限定的なものでありそれが目的ではありませんので、気になることがある場合は、個別に日帰りがんドック(レディースコース)やお近くの婦人科を受診してください。(なお、子宮筋腫自体は子宮頸がんや体がんと直接関係はありません。)

集団検診で、超音波検査は受けられるのですか。

:超音波検査による子宮がん(頸がん、体がん)、卵巣がんの死亡率減少の効果(有効性)は確立していません。 このため、原則として集団検診では超音波検査は行われません(一部受託先によって異なる場合があります)。あくまで、集団検診は子宮頸がん検査による死亡率減少が目的であることをご理解いただければと思います。