胃がん検診

胃がん検診

方法:胃X線検査 (日本消化器がん検診学会の方式に準拠して実施)

胃の内部や粘膜の様子をX線撮影により調べる検査です。
まず、発泡剤5gを飲んで胃を膨らませ、胃のひだを伸ばし表面の様子を見やすくします。
胃はX線を透過するため、バリウムを150cc飲み、撮影台の上で体を回転させ胃の表面(膜)にバリウムの膜を作り撮影します。撮影は、胃をいろいろな方向から8枚程度行います。

胃がん検診こんな感じ(PDF 414.1KB)

事前準備

  • 検査前日・・・夜22時までに食事を済ませてください。水は就寝まで飲んでも差し支えありません。飲酒は避けてください。
  • 検査当日・・・水は検査開始2時間前までに200ml以内なら飲んでもかまいませんが、お茶・コーヒー・牛乳などの飲食は避けてください。
  • 検査終了までは、タバコもひかえてください。
  • 当日の朝は、心臓病、不整脈、高血圧の方は、検査開始2時間前までに、200ml以内の水で薬を必ず飲んできてください。
  • 糖尿病の方は、内服薬やインスリンは低血糖になる危険があるので使用しないでください。
  • 薬の服用について不安のある方は、主治医に確認の上、検査前に内服するか、または検査後に内服するかの指示を受けてください。

胃X線検査に適さない方

胃X線検査は、安全に検査を行うために安全基準を設けています。事前の案内をよくお確かめの上、お申込みください。

  • ・妊娠中および妊娠していると思われる方((注)授乳中の方はお問い合わせください)
  • ・バリウム製剤に対し、過敏症(じんましん、息苦しさ、手足が冷たくなるなど)の既往歴のある方
  • 過去2か月以内に大腸ポリープを切除された方
  • 過去1年以内にお腹の手術や整形外科などの手術をされた方
  • 腸閉塞を1年以内に起こした方または腸閉塞を繰り返す方
  • 腎臓病(人工透析)などで水分制限を受けている方
  • 過去1年以内に心筋梗塞や脳梗塞等の病気を発症された方
  • 便秘症の方(検査当日、すでに3日以上排便のない方など)
  • 検査当日の収縮期血圧が180mmHg以上、または拡張期血圧110mmHg以上の方
  • バリウムのコップを自分で持ってお飲みになれない方
  • 自力で立位を保持することや、撮影台のてすりを掴むことが困難な方
  • 技師の指示に従って動くことが困難な方
    (注)胃を手術した方は、この検診には適しません。胃カメラをおすすめします。
    (注)胃・十二指腸の治療中または経過観察中の方は、かかりつけの医療機関で受診してください。

(注)当日の体調や問診により、検診を受けられない場合があります。

偶発症

腸閉塞・消化管穿孔

バリウムの排便困難により、腸閉塞や消化管穿孔など重篤な合併症の危険があるため、できるだけスムーズな排便を促す必要があります。
検診終了時に渡す下剤(ソルダナ錠)は必ずお飲みください。検査終了直後から水分を多めにとり、十分な量の食事をとるようにしてくださ い。排便の状況を確認していただき、一両日中にバリウム便の排出がなく、腹痛などの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。

バリウムの誤嚥

普段からむせやすい方、高齢の方、極度に緊張している方、初めてバリウムを飲む方などは、誤嚥に注意してください。
呼吸器疾患のある方は、誤嚥により症状が悪化する可能性があります。ご心配な場合は胃カメラをおすすめします。