総合防災訓練を実施しました
平成27年11月27日(金)、墨東病院では都心で大規模災害が発生した場合に備え、総合防災訓練を実施しました。この訓練は、毎年実施しているものです。
訓練は、墨東病院周辺において震度6強の地震が発生したことを想定し、医師、看護師、コメディカル、事務職員、警備員、防災センター職員などが参加しました。
従来の防災訓練では、訓練の詳細なシナリオが事前に準備され、そのシナリオに沿って各々が役割を果たしていく方式が一般的であったと思います。しかし、これでは実際に発災した場合、職員はシナリオにない事態に対して柔軟に対応できなくなる可能性が残ります。
そこで、当院では昨年度から、訓練の詳細なシナリオは作成せず、被害想定のみを定め、各職員が与えられた状況に対して自発的に初動活動に従事する方法を採用しております。
訓練では、院内各部署から災害対策本部に集められた被害状況をいかに優先順位を付けて整理するか、情報伝達手段や記録方法、情報未達部門への状況確認、機能している医療機能の把握など、目まぐるしく変化する状況に対して、迅速に対応する難しさを各職員が痛感しておりました。
訓練中は一種の混乱状態となる場面も見られましたが、これこそが現在の訓練方法を採用した「ねらい」であり、このような緊迫した訓練経験が実際の発災時に発揮されるものと考えております。
訓練実施後は参加者による反省会を実施いたしました。
いつ起こるかわからない大規模災害に備え、今回の訓練で感じたことや課題を整理し、今後に繋げてまいります。




2015年11月27日 最終更新