妊娠や産婦人科受診に関する質問・疑問

 妊娠や産婦人科受診に関する質問・疑問

Q1.妊娠しているかどうか、調べるにはどうしたらよいですか?
A1.お子さんがほしいと、妊娠を計画しておられる方、またはもしかしたら妊娠したかもしれないと感じている方には、二つの方法があります。
第一は、最寄りの産婦人科のクリニックを受診されることです。分娩を 取り扱っていない、クリニックでも妊娠かどうかの診断はしてもらえます。
第二は、市販の妊娠検査薬です。ほとんどの薬局で購入でき、説明書に 書かれている手順で、自宅で、尿による検査によって妊娠の有無を判定 することが可能です。この妊娠検査薬の精度は高く、妊娠4~5週、 すなわち予定の月経が少し遅れた頃から陽性反応がでることが、多いのですが、尿中のhCGという物質の濃度によっては、陰性となることもあり、そのような場合は数日後に再検査するか、最寄りの産婦人科クリニックを受診なさることをお勧めいたします。
Q2.忙しくてなかなか時間がとれないのですが、市販の妊娠反応が陽性、または妊娠かもしれないと感じた場合、いつ頃までに産婦人科を受診すればよいでしょうか?
A2.妊娠初期に産婦人科を受診する時期は早ければ早いほどよく、特に、子宮外妊娠や流産ではないことを、早めに診断することが重要です。
以前は妊娠反応の検査や超音波検査の精度が高くなかったため、あまり早く受診しても診断がつかないことがあり、そのためにあまり早く受診しても無駄だという考えがありました。しかし、最近では妊娠反応が、妊娠4週から陽性と判定されるようになり、さらに産婦人科のクリニックでは経膣超音波検査によって、妊娠5週頃から、子宮外妊娠についての検査をすることが出来るようになってきています。
早い時期から検査を開始した方が、正常と判定するにしても、異常を発見するにしても有利であり、異常に対しては早期に発見した方が、夜間に救急車で受け入れ病院を探す、あるいは大事に至って輸血するといった事態を避けることができます。妊娠かもしれないと思ったら、遅くとも1週間以内に最寄りの産婦人科を受診して異常の有無をチェック、が原則です。
Q3.妊娠初期にはいろいろ検査に費用がかかるときいており、お金のことが心配で病院にいくのをためらっています。
A3.妊娠初期には、感染症などいくつかの検査がありますが、母子手帳に添付されている券により、多くの検査は公費負担で受けることができます。
またそれ以外の費用についても、心配な場合は、病院に相談窓口があり、担当者がご相談にのることができます。最終的に一番お金がかかり、しかも結果が良くない、あるいは後遺症に悩まされるようになるのは手遅れの場合です。特に胎児はいろいろな感染症や、早産の影響を受けやすく、あとからでは、打つ手がない異常も多くあります。妊娠がわかったら、とにかく早く、一回産婦人科を受診しましょう。
Q4. 里帰り出産を希望していますが、どのように受診すればよいでしょう。
A4. 当院での里帰り出産を希望される場合は、分娩予約ならびに各種のご説明や書類の作成・提出などの手続きがありますので、なるべく早く、一度外来を受診してください。現在のお住まいが遠方であるなどの理由で、妊娠初期から中期にかけて、最寄りの医療機関で妊婦検診をお受けいただくことは可能です。
妊娠32週以降は、当院にご通院いただき分娩に備えます。分娩予定日間際の転院は、異常を把握しにくくリスクがあるため、余裕をもって、移動の計画をお立てください。なお他院での里帰り分娩を希望される方の妊婦検診のみの受診は、現在、外来が大変混み合っているためお受けできませんのでご理解のほどよろしくお願いいたします。受診医療機関がみつからずお困りの場合は、ご紹介いたしますので、ご相談ください。