呼吸器内科

呼吸器内科

 呼吸器内科では、外来診療、低線量CT肺がん検診を行っています。低線量CT肺がん検診は、がんドックの一般コース及びプレミアムコースの中で受けられるほか、単独でも受けることができます。火曜日にはレディースドックと同日受診も可能です。

外来診療について

 外来診療の検査内容

 

胸部Ⅹ線検査

胸部のデジタル撮影をします。肺の奥(末梢)に発生した肺がんは、胸部Ⅹ線で異常な陰影(カゲ)として描出されます。
ただし、小さな陰影、色の淡い陰影、がん、骨・心臓・大血管に重なる陰影ではがんの発見ができない場合があります。

胸部CT検査

胸部全体をCT装置で撮影し、ミリ単位での画像を作成します。
胸部Ⅹ線検査で指摘された異常陰影(カゲ)に対して、存在部位、大きさ、性状を詳しく調べます。
また胸部X線では検出が難しい異常が検出できます。外来では「精密検査」として行います。診療で用いる条件で撮影を行います。

細胞診

太い気管支に発生する肺がんには、胸部X線での発見が難しいものもありますが、痰(たん)の中に「がん細胞」が含まれることが多いため、3日間連続して痰を採取し、特殊な処理を加え、顕微鏡で「がん細胞」の有無を詳しく調べます。

喀痰細菌

痰を採取し、培養します。肺感染症の原因となる微生物の有無を調べます。

 
 外来診療の対象

 がん検診や各種健康診断で「要精密検査」「要経過観察」の指示を受けた方、医療機関から紹介された方、自覚症状がある方に対して、診療・検査等を行っています。治療が必要となった際には、がん診療連携拠点病院などの専門の医療機関にご紹介します。

低線量CT肺がん検診について

 自身の健康管理として、検診を希望される方に、がんドックの一般コース及びプレミアムコース、単独の低線量CT肺がん検診の中で、当科を受けることができます。 (結果は郵送にて通知します。)

診療科の特色

 当科の特色は、胸部X線異常陰影に対して迅速に胸部CT検査(精密検査)等を行い、所見が指摘されたものの、治療までは不要な方に対して、経過観察を行うことが可能なことです。検診機関では、胸部CT検査が行えず、一方大病院では、胸部CT検査は施行しますが、治療対象とならない方に対して経過観察を行わない場合があります。当科はその間を取り持ちます。
 また、当科の大きな特徴の一つとして、低線量CT肺がん検診を実施しております。肺がんの疑いとなる平均径6mm以上の異常を拾いあげること(スクリーニング)を目的として、放射線の照射線量を大幅に低減させた胸部CT撮影を行います。「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン」では、被ばくの面から、健常者への検診に対して、診療(精密検査)で用いる線量での撮影を行うべきではないとされています。撮影条件の工夫により胸部X線5枚分ほどの線量で撮影を行い、受診される方の体の負担を軽減しております。精密検査や診療での画像と較べると画質は劣りますが、異常を指摘できる画質は担保されております。
(40歳未満の方には、有効性・被ばくの観点からあまりお勧めいたしません。)
 また、当施設は、肺がんCT検診認定機構の「肺がんCT検診施設認定」を受けています。 

*受診の申し込みの前に必ずお読みください。「低線量CT肺がん検診を受診される方へ(PDF 181.8KB)

診療実績

令和4年度診療実績

胸部Ⅹ線検査

667件

喀痰細胞診

99件

胸部CT検査

829件

喀痰細菌検査

 15件

低線量CT肺がん検診

148件

日帰りがんドック

147件

スタッフ

職名氏名資格等

呼吸器内科医長

鳥居 陽子
(とりい ようこ)

肺がんCT検診認定医師
日本呼吸器学会専門医・指導医