2年目の研修医の皆さんにインタビューを行いました。
当院をいつ頃知りましたか?
Uさん
私は大学5年生の時にインターネットで都内の病院を探して知りました。
Sさん
5年生の終わり頃にホクトレジデントという初期研修病院検索サイトで知りました。内科に進みたいと思っていたのですが、内分泌・代謝内科や血液内科が一緒になっている病院が多かったのです。一方で、たまほくは内分泌・代謝内科、血液内科が独立していたので、自分に最適と思いました。あと、忙しさのレベルが普通だったのもポイントでした。
Kさん
私も6年生の4月にレジナビで探しました。小児科に進みたかったので、後期研修も同院に残れるところに惹かれました。検索軸としては、都内の市中病院で、そんなに忙しさ過ぎず、後期研修も残れて、大体300~500床くらいの規模感で探しました。
見学時の印象はどうでしたか?
Kさん
見学時との差はあまりない。そこそこの忙しさで初期研修医の裁量も少なめ。基本17時30分終わりなので自分の時間もとれる。
Sさん
再受験だったので不安だったが、同じ境遇の先輩もおり再受験者に対しても差別がない教育がされていたのと女医が多かったので身近に将来の例もあってよかった。
Uさん
ちょっと古いな(一同:笑)都内とは思えないほどの緑の多さ。見学時に職種問わず挨拶交わしていたのを見て、空気がいいのかなと感じた。大学病院とは違うところかな。
当院以外に見学はいくつ行きましたか?
Uさん
4つぐらいかな?
Sさん
私も4〜5病院くらい。
Kさん
実習を含めたら、15ぐらいだったと思う。大学の実習以外に自分で探したものだけで7〜8個はあったので。
研修施設としてたまほくを選んだ理由は?
Kさん
小児科で後期研修も残れるところです。1回基礎を教えられてから実際にやってみるというのがとても良かった。
Sさん
内科の期間が多いので研修の基礎が学べるところかな。いきなり病棟に放りこまれるのではなく、採血等の手技から始められたのは嬉しかった。
Uさん
プログラムの自由度が高いく、融通のきくところがポイントでした。各科揃っているので、この日は連携病院に行かなくてはならないということがほとんど無かったです。
面接内容で印象に残っているのは?
Uさん
循環器内科や腎臓内科の質問をされたことです。
心電図を見て的確な回答ができなかった。皆さんも勉強したほうが良いと思う。
Sさん
院長面接が緊張しました。救急ってどんなイメージを持ってる?と聞かれたことを覚えてます。
Kさん
後期研修後のビジョンを考えているかと聞かれたことです。あと、趣味がダイビングだったので「友人が海中で消えたらどうするか?」という趣味に絡めた質問もありました。
入職前後での印象で大きく変わったことは?
Kさん
土曜日午前中に出勤とかもなく、想像したよりもキツいスケジュールではなかった。
Sさん
外科は帰れないと聞いていたけど、ちゃんと帰れましたね。
Uさん
私も厳しい現場を覚悟していたので、いい意味で裏切られた感じでした。
日々の仕事は忙しい?
Uさん
診療科ごとによるので何とも言えませんが、一番忙しかったのは循環器内科だった。
Sさん
患者さんを5人受け持つと忙しいけど、主治医ではないこともあって、精神的に追い詰められることはなかったです。
Kさん
そうなんだ。小児科は主治医性なので、受け持ち患者さんが4人くらいになると結構忙しい感じです。
当直の回数は多い?
Uさん
週に1回というペースなので、自分的には、ちょうど良いと思う。不規則じゃないし、ゆとりを持てることも重要だし。
Sさん
でも、夜中の3時に対応があったりすると、眠くて辛かったなぁ。
Kさん
私も、月4回ぐらいが平均的で良いと思う。でも、ずっと対応が続いて寝れない当直日の朝はキツイですね。
指導医からの指導はきちんと受けられている?
Uさん
副院長自ら、温かくご指導いただいています。毎朝と週1回夕方にカンファレンスをしています。救急外来で診た患者さんの診断と合っているかとか、その後どうなったのかとか。
Sさん
診療科によるかな。
Kさん
病院全体での教育体制というよりは、診療科ごとに教育体制も熱量も異なる感じですね。指導医により差が出るのはどこの病院に行っても同じなんだけど、たまほくは面倒見の良い先生のほうが多いと思う。
業務量や内容に対して問題だと感じたことはある?
Kさん
入職当初の1週目に、循環器内科で「採血やってきて」と言われていた人がいた。彼は喜んでいる感じだったけど、ほかの人はどう思うのかわからないので、ちょっと気になった。
Sさん
救急外来の研修の時に、検体を送ったり、指導医が忙しくてついてくれなかったりして、これは研修医の仕事じゃないんじゃないかと思うところもありました。
Uさん
研修医の当直は救急外来当番だけなので、病棟当直を経験したことがない点が気になるところです。
抄読会回数やセミナーに満足してる?
Uさん
セミナーは定期的に学べるから良いけど、抄読会の年3回は多いかもしれません。年2回ぐらいがいいかも。ほかの勉強もしたいけど、結構時間取られてしまうので。
Sさん
内容も実践的なオーダーを行う時に困らない内容にしてほしいです。基準量とか速度にしてほしいし、ビールエス、アドレナリン投与はやりたいですね。
Kさん
抄読会も科によって違う印象です。小児科はアカデミックな内容になり、熱量をもって指導してくれました。論文もめちゃくちゃ読んでくれて勉強になった。こういう濃い抄読会を年2回ぐらいでやるのがベストかも知れません。
給与や福利厚生について不満はある?
Kさん
地域診療の研修手当について、土曜出勤分も昨年は給与出たと聞いたが?土曜は必修ですか?
(小林先生:必修です。開業の研修は1ヶ月しかないのでそこで経験してほしい)
あと、1年目の研修手当少なすぎる。
Sさん
生活できればいいです。
Uさん
寮もあるし、家賃も低いので。
たまほくを1年研修して良かった点、悪かった点
Uさん
良い点は、当直や救急外来で各科を学べるため、いろいろなアプローチを学ぶことができました。悪いところは、施設が少しボロいなぁと(笑)
Sさん
そうですね。いろいろな診療科を回ることで先生方を知ることができるし、コンサルがしやすくなると思う。悪いところは、8〜9時で空調が止まるので、当直時の寒暖差に注意していました。
Kさん
気軽に質問しやすい先生が多いところです。悪いところは、CVが入職後半年間できないとそれ以降に機会がないところです。入職後のローテは半年間内科で固めるけど、その期間にCVが入れるタイミングがないと厳しい。CV規定の変更を検討してほしい。
最後に、迷っている学生さんにアドバイスをお願いします。
Uさん
是非おいで!口頭試問があるので面接には関係ないとは言われるけど、最低限の勉強はしておくべきです。
Sさん
本人が見学時にピンと来たところに行くのが良いと思う。自分もそうだったし。
Kさん
有名病院は後期研修を選ぶ上ではありだと思いますが、初期研修は自分のキャパに見合ったところへ行ったほうが良いと思う。物足りなかったら自分で足すこともできるし。
全員
どうしても都内に住みたい、緩くもできる、興味ある科は特に頑張りたい人は、倍率も厳しいわけじゃないので、たまほくを受験しましょう。ちなみに新宿まで20〜30分くらいだって見学時に言われたけど、さすがに厳しいよね(笑)
皆さま、貴重なご意見をありがとうございました。