検査科・輸血科・病理診断科

特色・専門領域

検査科は、一般検査、生化学・免疫検査、血液検査、細菌検査、輸血検査、病理検査、生理検査の7部門で構成されており、信頼性の高い検査結果を迅速かつ的確に臨床へ提供することで診断・治療に寄与するよう努めています。
また、糖尿病教室、栄養サポートチーム(NST)、感染制御チーム(ICT)などにも参加しており、医療チームの一員として他科の部門と連携して様々な業務を行っています。

検査科職員の構成

医師(常勤2名・非常勤6名)・臨床検査技師32名(常勤28名・非常勤4名)

資格取得者状況(取得者は重複しています) (2024年4月1日現在)

資格名人数 (人)資格名人数 (人)
消化器領域超音波検査士6認定輸血検査技師2
体表領域超音波検査士4認定血液検査技師1
循環器領域超音波検査士5国際細胞検査士3
泌尿器領域超音波検査士5細胞検査士5
血管領域超音波検査士1認定臨床微生物検査技師1
血管診療技師2感染制御認定臨床微生物検査技師1
聴覚検査士6JHRS認定心電専門士1
POCT測定認定士1認定心電検査技師2
認定病理検査技師1緊急検査士5
電子顕微鏡技術認定二級技師1劇毒物取扱責任者2
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者4有機溶剤作業主任者3
二級臨床検査士8
糖尿病療養指導士1

施設認定

  • 日本臨床衛生検査技師会、並びに日本臨床検査標準協議会認定精度保証施設
  • 日本輸血・細胞治療学会輸血機能評価認定制度(I&A精度)認定施設
  • 日本病理学会研修認定施設
  • 日本臨床細胞学会認定施設

検査科各部門のご紹介

それぞれの検査のご紹介コーナーです。部門名をクリックすると検査の詳細が確認できます。

検体系検査

採血・採尿部門

一般検査部門

生化学・免疫血清部門

血液部門

細菌部門

輸血科(輸血部門)

病理診断科(病理部門)

生理検査

検体系検査

採血・採尿部門

採血・採尿をされる方は、最初に1階「再来受付」を済ませてから2階「採血・採尿室受付」にお越しください。

受付日時

月曜日から金曜日 8時30分から17時00分
採血を受けられる患者様へ(PDFファイル)(PDF 530.4KB)

一般検査部門

一般検査室では、自動分析装置や顕微鏡などを用いて、主に尿や便、穿刺液(髄液、胸水、関節液など)の検査を行っています。
尿検査は、排尿された尿を検査する非常に簡単な検査ですが、さまざまな病気の推定に有用です。
便や穿刺液は、大腸がんの発見や髄膜炎の診断にも役立ちます。

検査内容

尿定性、尿沈渣、妊娠反応、ヘリコバクター・ピロリ抗体検査、糞便検査、穿刺液検査など

尿定性検査装置
尿沈渣標本(1)
尿沈渣標本(2)

生化学・免疫血清部門

 生化学検査では、血液や尿、穿刺液を化学的に分析することで、各種臓器の状態を知ることができます。
免疫検査では、感染症や甲状腺機能、腫瘍マーカー検査を行っています。
検査結果は、約1時間で報告しております。

検体前処理分注搬送システム
臨床化学自動分析装置
自動化学発光酵素免疫分析装置

血液部門

血液部門では、血液や骨髄液の検査を行っています。血液は細胞成分と血しょう成分に大きく分けられ、細胞成分を調べる血液検査と、血しょう成分に含まれる凝固線溶因子などを調べる検査があります。

血液検査

自動血球分析装置や顕微鏡を用いて赤血球、白血球、血小板といった細胞成分を分析して、貧血や血液疾患(白血病など)の診断をしたり治療の方針を決めたりします。

凝固・線溶検査

出血すると血管内では血の塊である血栓を作り出血を止めようとします(凝固)。
止血が済むと血栓は溶かされて塊がない状態に戻ります(線溶)。
この凝固と線溶のバランスを知るために各種検査を行っています。

自動凝固測定装置
自動血球分析装置
顕微鏡で見た血液細胞

細菌部門

細菌検査室では、病気を引き起こす原因となる細菌やカビなどの病原微生物をみつけ、その病原微生物に対しどの種類の薬(抗菌薬)に効果があるか検査しています。また、患者さんと病院職員を院内感染から守るための検査も実施しています。

細菌検査室の主な業務

塗抹顕微鏡検査、培養検査、病原体遺伝子検査、迅速検査、感染制御チーム活動、抗菌薬適正使用支援チーム活動

検査結果報告までの目安

報告までにかかる日数は、細菌やカビなどの種類や量によっても違いますのであくまでも目安になります。

検査内容所要日数
塗抹顕微鏡検査1~2日
培養・同定検査、薬剤感受性検査細菌:2~7日
真菌:2日~4週
抗酸菌:1~8週
結核菌・非結核抗酸菌PCR検査1~2日
迅速検査10~30分

検査の流れ

検査の流れ

塗抹顕微鏡検査

採取した検査材料(かく痰・尿など)に存在する細菌やカビを染色液で染色したあと、顕微鏡で観察します。

培養

かく痰や尿などにいる病気を引き起こす細菌やカビを、栄養分を含んだ寒天(培地)を使って肉眼でも観察可能なコロニー(細菌の集団)発育させます。発育の遅い菌の場合は報告までに4日以上かかることもあります。

同定検査

発育したコロニーを染色して顕微鏡で観察したり、酵素や糖による様々な反応を用いたりして菌名を決定します。

薬剤感受性検査

培養・同定検査で細菌やカビなどが見つかった場合、どの種類の薬(抗菌薬)に効果があるか調べます。多くの抗菌薬に効果がみられない(薬剤耐性)菌が見つかったときには、耐性菌が拡がらないように院内感染予防策を行います。

病原体遺伝子検査

結核、非結核性抗酸菌症の原因となる菌をPCR検査により調べます。

迅速検査

30分程度で結果がわかる検査です。当院では、インフルエンザウイルスA・B、RSウイルス、A群溶血性レンサ球菌、マイコプラズマ、尿中肺炎球菌、尿中レジオネラ菌、ロタウイルス、ノロウイルスの検査を実施しています。

顕微鏡で見た細菌とカビ(1)
顕微鏡で見た細菌とカビ(2)
細菌が発育した培地
血液培養装置
薬剤感受性検査
PCR検査装置

輸血科(輸血部門)

輸血科では、院内において安全で適正な輸血が実施できるように製剤管理業務と輸血検査業務を行っています。

輸血療法について

輸血療法とは、血液成分を体内に入れる移植の一部といわれています。患者さんの病状により血液成分の不足や機能低下があった場合に、各々の血液製剤を補充するという治療法です。
輸血科では、以下の製剤を主に取り扱っています。

(注)ABO血液型によって、製剤ラベルの色が違います。(写真はA型:きいろ)

輸血科で取り扱っている血液製剤
血液製剤名輸血に使用する理由
赤血球液(RBC)赤血球液手術や貧血等の理由で体の中の赤血球が不足した場合に輸血します。
新鮮凍結血漿(FFP)新鮮凍結血漿主に凝固因子(血液が固まるために必要な物質)が不足した場合に輸血します。
濃厚血小板(PC)濃厚血小板血小板が不足し、出血しやすくなった場合に輸血します。
アルブミン製剤アルブミン製剤血液中のアルブミンが不足したためにおこる、重度の浮腫(ふしゅ)の改善や体内の血しょう量の確保のために輸血します。

輸血科の業務

【輸血に関する検査】
  • ABO血液型・Rh(D)血液型検査・不規則抗体検査
    全自動輸血検査装置を使用し、バーコード管理を行うことで、より安全で迅速な検査に努めています。
  • 交差適合試験
    患者さんの血液と実際に輸血する血液が安全に輸血できるかを確認する最終検査です。
【血液製剤の管理】

 血液製剤の品質を保ち、必要時に確実に患者さんの元へ届けられるように管理しています。また血液製剤は献血から作られる貴重なものですので適正な使用を心掛けています。

【自己血輸血業務】

 自己血輸血とは、予定された手術や出産に備えて患者さんご自身の血液を事前に採血・保管し、手術時に輸血する方法です。輸血科では自己血の採血補助と保管を行っています。

当院は日本輸血・細胞治療学会のI&A(査察と認証)の認定施設です。

 I&A(査察と認証)とは、輸血部門の機能評価認定制度です。安全で適正な輸血医療を実施しているかどうかを学会が認定した第三者が点検・視察(Inspection)し、認証(Accreditation)する制度です。

全自動輸血検査装置
血液製剤専用保冷庫

病理診断科(病理部門)

病理部門では、病理医および臨床検査技師により組織診検査、細胞診検査、病理解剖が行われています。

組織診検査

生検や手術などで切除した組織内の病変部を肉眼的に観察し、標本作製部位を切り出します。切り出した組織をロウ(パラフィン)に埋め込み、薄くスライス(薄切)して染色を行うことで、病理組織標本を作製します。標本を顕微鏡で観察し、病気の最終診断を行います。

病理医による切り出し
病理組織標本染色装置
染色液
スライドガラスと組織ブロック
肥大型心筋症(HE染色)
血栓(アザン染色)

細胞診検査

産婦人科(子宮頚部・体部)、呼吸器(喀痰・気管支擦過・洗浄)、泌尿器(自然尿・カテーテル尿)、体腔液(胸水・腹水)などの材料から標本を作製し、細胞のひとつひとつの形態を顕微鏡で観察して良性か悪性か、炎症の有無などを診断する検査です。

パパニコロウ染色(1)
パパニコロウ染色(2)

術中迅速診断

手術中に採取された病変部の組織が良性か悪性か、転移や病変部の取り残しがないかを迅速に診断する検査です。その結果によって、より適切な手術方法を選択することが出来ます。組織を凍結して短時間で作製した標本を病理医が顕微鏡で観察し、診断して手術室へ報告します。

免疫染色・コンパニオン診断

HE染色や特殊染色では確定診断ができない病変は、目的に応じた抗体を用いて標本中の成分を検出する免疫染色を行っています。細胞骨格、細胞表面マーカー、免疫グロブリン、腫瘍マーカー、ホルモンレセプターなどを検出することで、より踏み込んだ診断につながります。
また、がん細胞に選択的に作用する分子標的薬の治療前効果判定であるコンパニオン診断なども、臨床からの依頼に対応しています。

病理解剖

病気で亡くなられた患者さんを対象として、ご遺族の承諾を得られた場合に限り、臨床診断の妥当性、治療効果の判定、直接死因の解明などを目的に行います。

生理検査

生理検査では、患者さんの身体に直接電極や超音波装置を用い、波形や画像を記録する検査です。
病気の診断や治療法の決定、治療効果の判定などに貢献しています。

検査内容
検査名具体例
心血管機能検査12誘導心電図、ホルター心電図(通常、12誘導、血圧付、7日間)、平均加算心電図(LP)、
トレッドミル負荷心電図、マスター負荷心電図、血圧脈波(ABI)
呼吸器機能検査呼吸機能(基本、特殊)、呼気NO
神経機能検査脳波、誘発筋電図(神経伝導速度)、誘発電位(SEP、VEP、ABR)
超音波検査心臓超音波、経食道心臓超音波、腹部超音波、血管超音波、乳腺超音波、甲状腺超音波
その他睡眠時無呼吸検査、終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)、尿素呼気試験

各検査内容について(PDF 1.3MB)

心電図検査
呼吸機能検査
超音波検査

生理検査受付に、日本語・英語の検査説明文もありますので、ご活用ください。
There is also Japanese / English test explanation at the physiological test reception desk.

最終更新日:2024年4月19日