化学療法(抗がん剤治療)の副作用、対策について

支持療法とは、がんに伴う症状や治療に伴う副作用に対しての予防策、症状を軽減させるための治療のことです。感染症に対する抗生剤の投与や、抗がん剤の副作用である貧血や血小板減少に対する輸血療法、吐き気や嘔吐に対する吐き気止め)の使用などが含まれます。
抗がん剤による副作用は、用いる抗がん剤の種類によって異なり、その程度も個人差があります。副作用は自分でわかる自覚的なものと、検査などによってわかる他覚的なものに分けられます。自覚的な副作用には、悪心(吐き気)・嘔吐、食欲不振、全身倦怠(けんたい)感、口内炎、下痢、便秘、末梢神経障害(手足のしびれなど)、脱毛などがあります。他覚的な副作用には、白血球減少、貧血、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害、薬剤性肺障害などがあります。そのほか、予期せぬ重篤な副作用があらわれ、命にかかわる場合もあります。全ての副作用が起こるわけではありません。抗がん剤治療中は症状があれば早めに主治医に連絡するようにして下さい。副作用が強い場合には治療薬の減量や中止、治療の変更を検討することもあります。