地域医療関係者向け参考資料集

地域支援ネットワークに関すること

■地域医療連携クリティカルパス

 厚生労働省希少性難治性疾患患者に関する医療の向上及び患者支援のあり方に関する研究班(平成24年度/西澤班)分科会1にて、筋萎縮性側策硬化症(ALS)患者が、入院から在宅療養に移行し、在宅療養を維持する上で、地域医療連携が円滑に行くための「地域医療連携クリティカルパス」と、関係者と情報を共有するための患者家族用の「ALS患者の地域医療連携手帳」を作成しました。

医療関係者用パス(PDF 183.4KB)

患者パス(PDF 137.8KB)

■退院時のチェックリスト等

経管栄養(胃管)技術指導チェックリスト
経管栄養(胃瘻)技術指導チェックリスト
ドライ式吸引法:口鼻腔吸引 技術指導チェックリスト
ドライ式吸引法:気管内吸引 技術指導チェックリスト
気管カニューレの管理 技術指導チェックリスト
バックバルブマスク 技術指導チェックリスト

痰の吸引と経管栄養の注入の指導に関すること

 都立神経病院では1987年から、呼吸療養患者の希望とQOL向上を目的に在宅呼吸療養を開始しました。在宅療養生活上必要な経管栄養の注入や喀痰の吸引等の行為については、入院中に介護する家族に指導し、在宅療養へ移行後は、当院の多職種からなる在宅訪問チーム(医師、看護師・保健師、リハビリ担当者等の専門職で構成)が、定期的に往診する体制を作ってきました。

 痰の吸引や経管栄養の注入は医師や看護師等の医療職が行う医療行為であるため、これまでは介護にあたるご家族の行為のみが容認されてきました。そのため日常的に痰の吸引や経管栄養の実施を必要とする、在宅呼吸療養患者の家族負担は深刻でした。こういった現状と患者会の要望を踏まえ、厚生労働省は平成15年7月から、家族以外の者(ヘルパー等)にも吸引ができるよう、検討を進めてきました。当初は、ALS患者に限定されていましたが、現在では疾患を問わず一定の研修を受け技術を習得した介護職員が、家族および医師や看護師等医療職との連携のもと痰の吸引や経管栄養の注入ができるようになりました。

 当院においては、厚労労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業「特定疾患患者の自立支援体制の確立に関する研究(今井班)」の「たんの吸引ビデオ作成ワーキンググループ」や厚生労働省・平成23年度障害者総合福祉推進事業の一環として、「介護職員等による喀痰の吸引等の実施のための状態別・疾患別に配慮した研修テキスト」の作成事業に主導的に関わってまいりました。

 テキストやDVDの内容は、介護職のみでなく、初めて医療行為を行う患者家族に対しても参考になるため、当ホームページでダウンロード可能なマニュアルと視聴可能な動画を以下に掲載いたします。

患者・地域サポートセンター長 清水俊夫

厚生労働省・平成23年度障害者総合福祉推進事業

「介護職員等による喀痰の吸引等の実施のための状態別・疾患別に配慮した研修テキスト 第三号研修(特定の者対象)研修テキスト(元神経病院副院長 川田明広が研究代表者)

以下のPDFファイルをダウンロードすれば一冊のテキストになります。

表紙

はじめに、目次[P1~P8]

第一章[P9~P32]重度障害児・者等の地域生活等に関する講義

第二章[P33~P96]喀痰の吸引等を必要とする重度障害児・者等の障害及び支援、緊急時の対応及び危険防止に関する知識

  1. 呼吸について
  2. 喀痰の吸引
  3. 健康状態の把握
  4. 経管栄養
  5. 第三章[P97~P123]喀痰(かくたん)吸引等に関する演習
  6. 資料1[P124~P144]評価項目票および評価基準(第三号研修:特定の者対象)
  7. 装丁[P145~P146]

評価項目票および評価基準(第三号研修:特定の者対象)

以下のExelファイルをダウンロードして、個々の患者さんの状況に合わせて改変し、ご使用下さい。

評価項目票および評価基準(第三号研修:特定の者対象)(Excel 127KB)

厚生労働科学研究費補助金のうち難治性疾患克服研究事業「特定疾患患者の自立支援体制の確立に関する研究(今井班)」で作成した、痰の吸引指導用DVD

(当院スタッフが中心となって作成)

リハビリテーション用具に関すること

コミュニケーション用具

透明文字盤

特殊ナースコール