令和4年度 病院指標

令和4年度 東部地域病院 病院指標

1.年齢階級別退院患者数

年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数65712115621840851384818121711385
令和4年度のDPCデータに基づき、年齢階級別(10歳刻み)退院患者数を集計しております。
地域医療支援病院である当院は、地域医療の中核として年齢を問わず積極的に患者さんの紹介を受け入れ、質の高い医療を提供しています。今日の少子高齢化の流れを受け、全体の約70%が60歳以上の患者で占められており、70歳以上は57%を占める状況です。


2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060100xx01xxxx小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術2413.022.640.0071.25
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし698.658.940.0075.65
040110xxxxx0xx間質性肺炎 手術・処置等2なし5320.6818.571.8978.96
040040xx99200x肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし443.893.052.2772.23
10007xxxxxx1xx2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり3412.5914.282.9468.09

内科は消化器、呼吸器が中心です。消化器分野では、消化管(食道・胃・腸・肛門)・肝臓など幅広い臓器の領域の疾患を診療対象にしています。内視鏡診断、及び内視鏡治療(結腸ポリープ粘膜切除術、食道静脈瘤に対するEVL、胃・大腸早期癌・腺腫などのEMR・ESD)に加えて、胃癌・大腸癌の化学療法やB型肝炎、C型肝炎に対する抗ウイルス治療も行っています。また、呼吸器分野では、肺炎、喘息、COPD、慢性呼吸不全の治療を行っています。糖尿病内科は糖尿病教育入院、インスリン療法導入を行っています。

小児科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040100xxxxx00x喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし704.636.050.002.94
040090xxxxxxxx急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)625.395.891.611.44
060380xxxxx0xxウイルス性腸炎 手術・処置等2なし443.685.700.003.32
080270xxxx1xxx食物アレルギー 手術・処置等1あり411.102.090.002.44
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし345.6213.612.940.85

小児科は地域の中核となる二次医療、365日24時間体制の救急医療を重点項目として診療を行っています。主な入院疾患は、喘息や気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患が多く、ウイルス性急性腸炎、食物アレルギー、尿路感染症と続きます。

外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等1144.184.590.0070.87
060100xx01xxxx小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術763.742.640.0068.66
060330xx02xxxx胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等665.676.070.0060.05
040200xx01x00x気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし637.759.680.0036.02
060150xx99xxxx虫垂炎 手術なし6110.307.930.0047.30

外科の主な対象疾患はヘルニアなどの一般外科疾患及び食道・胃・大腸などの消化管ならびに肝臓・胆道・膵臓などの消化器疾患です。治療は外科手術が中心で、最近では腹腔鏡下手術や内視鏡的粘膜切除術などの低侵襲手技も積極的に行っています。
初診時切除不能の進行癌症例や当院での術後再発症例に対しては、ガイドラインに準じた点滴による化学療法も併せて行っています。
また、呼吸器外科では気胸など救急措置を必要とする患者さんの受け入れを積極的に行っています。手術では胸腔鏡下手術や、肺の温存を考えた区域切除や部分切除など、患者さん一人一人に最適な術式を選択し、患者さんの負担軽減に努めています。

整形外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
160760xx97xx0x前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし526.004.860.0057.23
160800xx01xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等3226.2526.4240.6380.22
160700xx97xx0x鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし286.255.370.0056.14
160720xx01xxxx肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等1513.6014.170.0061.87
07040xxx01xxxx股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等1421.5720.1428.5769.93

整形外科では、スポーツ傷害や交通外傷、労働災害などに代表される打撲、捻挫、骨折などの外傷は勿論のこと、変形性変化を伴う加齢疾患、骨粗鬆症、関節リウマチ、痛風など、若年時から老年まで幅広い患者層に対応しております。
脊椎脊髄病(椎間板ヘルニア、化膿性脊椎炎、癌の脊椎転移、成人脊柱変形、脊椎椎体骨折、脊椎脊髄外傷、腰部脊柱管狭窄症など)に対して侵襲の大きい手術ではなく、可能な限り背部の筋肉を傷つけない最小侵襲脊椎手術(MIS)を柱に治療をおこなっております。

脳神経外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
160100xx97x00x頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし2013.0510.145.0079.50
010040x099000x非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし710.8619.5814.2965.86
010060x2990400脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5716..0019.980.0075.14
010060x0990400脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 6620.6718.8150.0076.50
010160xx99x10xパーキンソン病 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし615.8319.7933.3382.17
診療分野は脳疾患及び脊髄疾患の外科的治療に対応していますが当院には脳神経内科が設置されていないため、脳梗塞等の内科的疾患についても急性期対応を行っています。外科的治療では、脳動脈瘤コイリング、脳動静脈奇形塞栓術、頚動脈ステント術等があり、専門医と共に血管内治療を施行しています。加えて、積極的に救急患者さんを受け入れ、慢性硬膜下血腫、急性硬膜下血腫、脳挫傷、外傷性くも膜下出血等も必要に応じて手術を行っています。また頭痛やめまい、てんかんなど機能的疾患の原因精査と投薬での治療も行っています。

眼科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
020110xx97xxx0白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼2402.922.630.0078.11
020200xx9710xx黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし95.005.800.0077.56
020240xx97xxx0硝子体疾患 手術あり片眼46.005.070.0068.50
020220xx97xxx0緑内障 その他の手術あり片眼23.005.180.0082.00
020160xx97xxx0網膜剥離 手術あり片眼12.008.050.0085.00

眼科では、白内障に対する手術である水晶体再建術(眼内レンズ挿入)を数多く行っており、硝子体疾患に対する硝子体切除術や緑内障に対する手術も行っております。

泌尿器科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110080xx991xxx前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり1332.002.450.0071.68
110070xx03x0xx膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし1326.766.850.0076.86
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし569.0013.615.3675.96
11012xxx97xx0x上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし396.087.200.0077.92
11012xxx02xx0x上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし314.875.290.0062.29

泌尿器科での主な疾患の内訳は、前立腺の悪性腫瘍が最も多く133例、次に膀胱の腫瘍・悪性腫瘍が132例で、尿路感染症、上部尿路疾患が続いています。また、前立腺生検(多箇所生検)は一泊入院のうえ腰椎麻酔あるいは局所麻酔で行っています。

婦人科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
120060xx02xxxx子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等876.085.980.0046.00
12002xxx02x0xx子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし852.143.020.0035.86
120070xx02xxxx卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等565.736.040.0042.39
120090xx97xxxx生殖器脱出症 手術あり517.908.070.0076.47
120220xx01xxxx女性性器のポリープ 子宮全摘術等442.052.810.0042.66

診療内容は産科を除く婦人科領域で、良性・悪性腫瘍、性器脱などの疾患が大半を占めています。最近の傾向として、若年者の子宮頚部病変が増加しており、妊孕性温存の立場から、レーザー光線を使用した治療を積極的に行っています。良性疾患に対しては、腹腔鏡下手術が増加傾向にあり、悪性腫瘍に対しては日本婦人科腫瘍学会ガイドラインに基づいた標準治療を行っています。

循環器内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
050050xx9910x0狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外1483.003.040.6873.34
050050xx0200xx狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし1324.514.260.0074.11
050130xx9900x0心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外8115.1217.548.6484.62
050050xx9920x0狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外743.093.220.0073.22
050170xx03000x閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし534.515.180.0074.55
循環器内科では、虚血性心疾患、心不全の占める割合が多いというのが例年の傾向です。加えて閉塞性動脈疾患の症例も増加しています。心臓カテーテル検査は基本的に2泊3日の入院、PCIは3泊4日の入院として橈骨動脈穿刺法にて行っており、患者の苦痛を少なくするように考慮しています。
当科ではPCIやEVTの際にIVUS(血管内超音波検査)を行い、至適サイズのカテーテル、ステントを用いることで安全にPCIを行うように努めています。
また当院は、東京都CCUネットワークの1施設として活動しており、都民の心臓救急医療体制としての役割を果たしています。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発再発病期分類基準※版数
StageⅠStageⅡStageⅢStageⅣ不明
胃癌11112110114318
大腸癌104066281572618
乳癌00000018
肺癌2917324493218
肝癌2000301618
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の初発(stage1、2、3、4、不明)再発、病期分類、版数について示しています。UICCとは、がん進行度を判定する基準として国際的に活用されている国際対がん連合(UICC)採用のがん分類方法となっています。
当院では、特色ある医療として「がん医療」を掲げており、地域の医療機関から患者さんの紹介を積極的に受け入れております。特に、消化器系(胃・大腸)のがんについて東京都から「がん診療連携協力病院」の指定を受けており、内視鏡医療は従来の外科手術と比べ患者さんへの負担が少ないことからニーズも高くなっています。また、抗癌剤によるがん化学療法は、外来で治療を受ける患者さんが年々増加傾向にあり、大学病院や近隣の病院とも連携し、術前・術後の化学療法、がんの進行抑制などの目的で化学療法の依頼を受けています。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数平均在院日数平均年齢
軽症79.8661.00
中等症5218.1383.77
重症320.3385.33
超重症130.0080.00
不明00.000.00

成人の肺炎患者数について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。重症度別の患者数では、「中等症」が最も多く、ついで「重症」が多くなっています。一般的に重症度が上がるほど患者の平均年齢は上がり、平均在院日数は長くなる傾向があります。

5.脳梗塞の患者数等

発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内3319.6479.2724.00
その他1716.0678.4710.00
令和4年度において、「脳梗塞」と診断された患者さんの66%が発症3日以内でした。ほとんどの患者さんは発症当日に救急搬送されるか、地域の医療機関からの紹介で当院を受診されます。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)2021.001.020.0071.04
K688内視鏡的胆道ステント留置術513.359.823.9278.80
K7212内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)471.001.060.0071.74
K6532内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術301.003.970.0075.47
K6871内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの213.197.054.7673.14
内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術の症例を多く行っています。ポリペクトミー目的の2泊3日が典型的な症例となります。
胆道疾患や膵臓疾患に対して内視鏡的胆道ステント留置術の症例数が次いで多くなっています。これは様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。この手術は、胆石症に対する内視鏡的胆道結石除去術などの他の手術の前段階として行われることも多く、術後日数が長くなる傾向にあります。

小児科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢患者用パス
K7151腸重積症整復術 非観血的なもの70.002.000.000.71
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小児科では、腸重積症に対して非観血的整復術を行っています。
整復後は入院で患者さんの様子を観察し、症状がなければ退院となります。

外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K6335鼠径ヘルニア手術1061.082.070.0071.85
K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術1021.073.540.0059.56
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)641.171.530.0067.69
K5131胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))622.194.400.0034.44
K719-3腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術512.6312.980.0071.63

手術件数は、ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の順となっています。ヘルニア手術は鼠径ヘルニアに対して行われるもので、当院においては3泊4日での入院・手術が通例となります。胆嚢炎や胆石症などの胆嚢疾患に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術も数多くの症例を行っています。急性胆嚢炎を発症された患者さんは、まず内科的な治療で炎症を改善させて一旦退院し、改めて外科に手術目的で再入院するケースが典型的です。この手術では腹腔鏡視下で行われ、患者さんの負担をできるだけ小さくするよう努めています。
また、自然気胸に対して胸腔鏡下肺切除術も行っており、腹腔鏡下手術同様患者さんの負担軽減に務めています。

整形外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0462骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨652.126.433.0862.32
K0461骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿313.7114.7122.5869.42
K0483骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕、下腿292.211.550.0042.17
K0463骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他283.299.210.0057.04
K0821人工関節置換術 肩、股、膝283.2920.1410.7171.68

骨折手術の件数が多く、中でも前腕・下腿骨の症例数が多いのが特徴的です。この症例の患者さんは高齢者が多く、手術後のリハビリ目的で転院するケースも多いです。
また、骨折手術で使用した固定用材料を取り除くための抜釘手術も行っております。

脳神経外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術221.8610.509.0980.64
K1781脳血管内手術(1箇所)33.0029.3333.3359.33
K609-2経皮的頸動脈ステント留置術21.0013.5050.0072.00
K1742水頭症手術(シャント手術)118.0027.00100.0078.00
K1783脳血管内手術(脳血管内ステント)11.0012.000.0074.00

慢性硬膜下血腫は、外傷などにより数週間から数カ月後に硬膜にできた血腫により脳が圧迫されて、頭痛や運動麻痺、認知症該当が発生し発見されることが多く、脳の萎縮がみられる高齢者に多い疾患です。この疾患に対し頭蓋から血腫を洗浄・除去する手術の症例が当院では多いです。

眼科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K2821ロ水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)2390.930.990.0078.11
K2801硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)110.913.550.0076.45
K2686緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術)21.001.000.0082.00
K279硝子体切除術20.501.000.0081.50
K2802硝子体茎顕微鏡下離断術(その他)20.502.000.0079.50

眼科では、白内障に対する手術である水晶体再建術(眼内レンズ挿入)を数多く行っており、
硝子体疾患に対する硝子体切除術や緑内障に対する手術も行っております。

泌尿器科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K8036イ膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの)1301.084.610.0076.72
K783-2経尿道的尿管ステント留置術690.866.364.3578.86
K7811経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの310.713.160.0062.29
K8411経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの181.617.565.5674.33
K773-2腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術121.759.170.0073.00
泌尿器科の主な手術の内訳は、内視鏡による経尿道的膀胱悪性腫瘍手術が130件と多く、次いで経尿道的尿管ステント留置術が69件、経尿道的尿路結石除去術が31件、経尿道的前立腺手術が18件、腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術が12件となっています。
開腹手術もなるべく小さな創で手術を施行し、患者の侵襲を小さくするよう心がけています。

婦人科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K877-2腹腔鏡下膣式子宮全摘出術861.005.090.0048.14
K8882子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡)691.013.700.0040.94
K867-4子宮頸部異形成上皮又は上皮内癌レーザー照射治療560.680.380.0033.82
K861子宮内膜掻爬術350.510.510.0048.77
K877子宮全摘出311.106.813.2347.74
婦人科の主な手術の内訳は、腹腔鏡下腟式子宮全摘術が86件、次いで子宮附属器腫瘍摘出術が69件、子宮頸部異形成上皮又は上皮内癌レーザー照射治療56件、子宮内膜掻爬術35件、子宮全摘術が31件となっております。良性腫瘍は子宮鏡下手術や腹腔鏡下手術(子宮筋腫や付属器腫瘍など)を積極的に行っております。子宮脱に関しては従来から行われている膣式根治術を行っております。

循環器内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K5493経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの)1021.882.760.9874.51
K616四肢の血管拡張術・血栓除去術592.753.760.0075.00
K5463経皮的冠動脈形成術(その他)241.002.000.0073.21
K5492経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)200.0011.850.0068.85
K597-2ペースメーカー交換術201.003.205.0080.40

冠動脈疾患の検査、治療(PCI、ステント)を積極的 に行っており、その他心不全、不整脈、ペースメーカー 手術など循環器疾患全般の患者さんを受け入れており ます。下肢閉塞性動脈硬化症のカテーテルによる治療も積極的に行っております。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一10.01
異なる90.13
180010敗血症同一30.04
異なる180.26
180035その他の真菌感染症同一10.01
異なる00.00
180040手術・処置等の合併症同一60.09
異なる50.07

手術・処置などの合併症にあたるものとして、感染症および合併症の発生率を示したものです。播種性血管内凝固症候群(DIC)・敗血症・真菌感染症はいずれも感染症、悪性腫瘍等に合併することが多い疾患です。
手術や処置を実施するにあたり、合併症を起こさないように細心の注意を払って施行しています。しかし、患者さんの要因等も含めてゼロにはできず、出血、感染、縫合不全、膿瘍形成等の合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。臨床上ゼロにはなりえないものですが、少しでも改善できるよう努めてまいります。

更新履歴

・2023.9.25 令和4年度版に更新
・2022.10.1 令和3年度版に更新