院⻑・副院⻑ご挨拶

豊島病院 院長 畑 明宏、副院長 福田 晃、藤ヶ崎 浩人 からのご挨拶です。

ごあいさつ 院長 畑 明宏

畑 明宏
 2024年4月に院長に就任いたしました畑 明宏です。2012年に当院に赴任したため、今年で13年目となります。
 2022年7月に地方独立行政法人東京都立病院機構が設立され、当院はこの機構の一病院として東京都立豊島病院となりました。公社から地方独立行政法人と運営母体が変わりましたが、当院は今まで通り、地域に密着した病院として、「まごころを込めて最善の医療を提供し、地域社会に貢献する」ことを運営理念として、皆様のお役に立てるよう努力してまいります。
 現在5類感染症に移行した新型コロナウィルス感染症に関しては、初期から病院職員が一体となって患者を積極的に受け入れ、今までに入院した患者さんは約4,500名です。その中でも他の医療機関で受け入れが困難であった、精神疾患合併、妊婦、小児、認知症合併患者さんなどを多く受け入れ、東京都の医療を支えてきました。

現在は本来の重点医療である「救急医療」、「脳・心血管疾患医療」、「がん医療」、そして「小児」、「周産期」、「精神」、「感染症」といった行政的医療に積極的に取り組んでいます。特に救急医療に関しては、2023年10月よりERエイドを、2024年4月からは救急救命士を採用して救急外来の受け入れ体制を強化していきます。また周産期医療としては、24時間体制の「和痛(無痛)分娩」、妊産婦向けの特別食事メニューの実施に加え、大部屋を一部準個室にする予定をしており、妊産婦さんの幅広いご希望に沿えるようにします。リハビリテーション体制強化として、2023年から日曜日リハビリを開始し、切れ目ないリハビリを行えるようにしていきます。

 地域連携の推進のために、地域の医療機関に既存のオンライン予約システムであるC@RNAや豊島病院地域医療ネットワーク(ID-LINK)を有効に活用していただくように対応してまいります。

 2024年4月からは働き方改革として時間外労働の上限規制が始まりました。そのためにタスクシフト、タスクシェアリングなどによる業務の効率化が必要となり、この業務改善のための環境を整備して、当院職員が能力を伸ばし、それを発揮し、働きがいのある病院となるように尽力していきます。

 患者さんやそのご家族の方、そして職員からも「豊島病院でよかった」と思っていただけるように精進してまいりますので、これからも何卒宜しくお願い申し上げます。



ごあいさつ 副院長 福田 晃

福田 晃
 

 外科系副院長の福田 晃と申します。

 外科系診療科の統括と消化器疾患、がん診療部門、医療安全、災害医療などの防災対策、患者サービス、業務改善、情報システムなどを担当しております。

 私は2007年に豊島病院に赴任し、当時の安藤昌之外科部長のもと、主に肝胆膵を中心とした外科診療や消化器疾患救急診療を一緒に行ってまいりました。現在、食道・胃・大腸・肝臓・胆道・膵臓領域の専門医が揃っており、手術支援ロボット・ダビンチも導入し最新の治療を提供しております。数多くの外科手術症例、消化器疾患症例を紹介していただきました連携の先生方、搬送していただきました救急隊の皆様には、今まで豊島病院を育てていただき、心より感謝申し上げます。

 2020年以降の3年間は、当院は全力をあげて新型コロナ感染症の診療を行いました。2021年夏の第5波の時は、1日の新型コロナ入院患者数が183人と東京で最多の患者を受け入れ、2022年12月の第8波の際には、インフルエンザとのツインデミック対策で、プレハブの発熱外来を開設し、年末年始は1日100人の発熱患者に対応してきました。安藤前院長の強い指揮の下、当院が東京都の新型コロナ診療を支えてきたと自負しております。

 新型コロナ5類移行後は、地域の医療を守るために、以前のような救急医療、急性期医療、行政医療を取り戻すために全力をあげており、2023年度の救急車受け入れ台数は5500台と、お陰様で過去最高を更新しました。

 2024年度からは畑新院長のもとで、「まごころを込めて最善の医療を提供し地域社会に貢献します」という基本運営理念を実践し、今後も連携医の先生方や患者さんに選んでいただけるような病院、働いている職員にもやりがいを持ってもらえる病院を目指して日々努力してまいります。

今後も何卒宜しくお願い致します。


ごあいさつ 副院長 藤ヶ﨑 浩人

藤ヶ崎 浩人

 内科系副院長の藤ヶ﨑 浩人と申します。

 内科系診療科全体の統括に加え、医療連携、人材育成、感染対策、医療倫理などを担当いたします。

 2024年4月1日、当院に赴任してまいりました。重点課題である救急医療、脳・心血管疾患医療、がん医療、小児医療、周産期医療、精神医療、感染症医療等に対して、都立病院の強みを活かしながら邁進いたします。

 その方略として、地域の皆様と広く深く連携し、ともに歩む医療を推進いたします。地域の医療基盤を下支えするとともに、セーフティネットしての役割を果たします。地域住民の皆様方、地域医療機関の皆様方としっかりと手をつなぎ、つないだ手からぬくもりが伝わるような医療を実践することで、地域の皆様が確かな幸せを感じていただけますよう努めてまいります。

 また将来の医療を支える優れた医療人を育成します。職員ひとりひとりの未来を考えながら、リスキリングも見据え、東京都の医療を支える人材を育てます。

 私たちは、まごころを込めて最善の医療を提供し、地域社会に貢献します。