各種災害訓練

毎年9月に開催している「総合防災訓練」及び、毎年2月に開催している「NBC災害対応訓練」について、現在の課題を踏まえた訓練内容を企画・実施しています。これらの訓練については、院外からの見学も受け付けており、当院職員による訓練内容の説明を受けながら、院内を巡回できます。
また、二次保健医療圏の地域と連携した医療対策拠点開設・運営・通信訓練を実施するほか、都内の他の医療圏で実施される東京都災害医療図上訓練の運営に積極的に協力しています。

総合防災訓練

毎年9月に広尾病院総合防災訓練を実施しています。院を挙げての最大の実動型防災訓練で、例年見学者も含めて600名程度の参加があります。
訓練の被害想定はブラインド方式で、マニュアルの手順を確認しつつ臨機応変な対応もできるよう、参加者全員が真剣に取り組んでいます。毎年同じ内容を繰り返すだけなく、つねに新しい要素を加えながら企画を行っていることも特徴です。

令和元年度の訓練実施内容

  • 災害対策本部運営訓練
  • 多数傷病者受け入れ訓練(救急外来~トリアージポスト)
  • 各部署初動対応訓練
  • 電子カルテダウン時訓練
  • 参集者受け入れ(受援)訓練
  • 区西南部医療対策拠点設置・運営訓練

同日開催した防災訓練企画ワークショップの資料は災害医療関係資料よりご覧ください。

平成30年度総合防災訓練の様子を、東京都の公式動画チャンネル「東京動画」で公開しています。ぜひご覧ください。
→動画は東京動画サイトへ(外部リンク)

令和2年度の訓練実施内容

令和2年度は、感染予防対策に留意しつつ、例年より規模を縮小して9月に実施しました。

  • 災害対策本部 運営訓練
  • 各部署初動対応訓練(本部への被害状況報告を含む)
令和2年度の訓練実施内容
令和2年度の訓練実施内容

NBC災害対応訓練

2月には、NBC(CBRNE)災害を想定した対応訓練を、東京消防庁の協力を得て院内で実施しています。

令和元年度の訓練実施内容

  1. N災害救出救助訓練:
    東京消防庁と協働し、N(放射性物質)災害発生時の現場での初動対応及び広尾病院の東京DMAT・NBC特殊災害チームとの連携を確認
  2. N災害傷者受け入れ訓練:
    広尾病院にN災害で被災したけが人が多数やってくるという想定で、ゾーニング、除染、トリアージ等の手順を確認
  3. 災害対策本部運営訓練:
    局所災害発生時の災害対策本部の立上げと運営手順を確認
    令和元年度の訓練実施内容
令和元年度の訓練実施内容
令和元年度の訓練実施内容

医療対策拠点設置・運営訓練

広尾病院は、発災時には「地域災害医療コーディネーター」(当院副院長)のもと、東京都の区西南部保健医療圏の「医療対策拠点」を立ち上げ、この圏域内の区や災害拠点病院の被災状況を確認し、医療需要等の調整を行う役割を担っています。

発災時には自院の災害対応だけでなく、医療圏全域の災害対応も行う必要があるため、いざというときに円滑に医療対策拠点を立ち上げられるよう、日ごろから院内で訓練を行っています。合わせて、圏域内の区や災害拠点病院と通信訓練を実施しています。

また、圏域内の区や災害拠点病院が主催する訓練においても、積極的に医療対策拠点の立場として参加・協力しています。

(注)医療対策拠点についてはこちら(PDF 839.4KB)

医療対策拠点設置・運営訓練
医療対策拠点設置・運営訓練

最終更新日:2021年3月24日