日本整形外科学会症例レジストリー(Japanese Orthopaedic Association National Registry)参加について

 運動器疾患(加齢性疾患、外傷、先天性疾患、感染、腫瘍など)は小児から高齢者まで幅広い国民が罹患し、国民の健康寿命を損なう主因の一つです。特に加齢により移動能力が低下し要介護のリスクとなるロコモティブシンドロームは推定患者数4,700万人とされています。運動器疾患の手術件数は年間120万件を超えており、社会の高齢化の影響を受けて年々増加の一途ですが、全国規模の包括的なレジストリーが存在しないためその全容は不明のままです。
 そこで公益社団法人日本整形外科学会(日整会)では、運動器疾患に対する手術治療に関するビッグデータに基づいたエビデンス構築を目的に大規模運動器疾患レジストリーシステムであるJapanese Orthopaedic Association National Registry (JOANR)を立ち上げました。

 当科もこの疾患登録システムに参加することになりました。登録する情報は 患者様の年齢・性別・手術術式・病名・手術時間・麻酔時間・術者情報・手術に携わったコメディカルの数・転帰などです。情報は匿名化されて登録されますので、個人情報が漏れることはありません。その点はご安心頂き、ご理解の上ご協力のほどよろしくお願いいたします。
 また、症例登録のために、検査の追加や、手術、入院期間の延長が行われることはなく、診療自体に影響を与えることはありません。患者さんが本事業に対して、参加を拒否していただくことは可能であり、拒否されても、日常の診療で不利益を被ることは一切ありません。

 以上につきましてご理解を頂き、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 なお、日本整形外科学会症例レジストリーのホームページにおいて、事業概要等本研究の詳細な情報を確認できます。 
JOANRホームページへ(外部リンク)

最終更新日:2020年3月26日