
東京は人口約1,400万人の大都市で、小児が約160万人 (9人に1人)、65歳以上の高齢者が約310万人 (5人に1人)、外国人が約60万人 (25人に1人)という内訳になっており、人口が減少している日本でも依然として人が集中し、海外の方も増え、今後はさらなる高齢化が進むことが想定されています。
また、東京都には伊豆諸島や小笠原諸島といった大小あわせて11の離島(有人)からなる島しょ地域や、奥多摩などの山間部といった多様な地域があります。
総合診療は、人を診るとともに、地域を診る専門医であり、地域住民の健康維持、もしくは増進するための医療を提供するプライマリ・ケアを担う役割を果たします。
いま、東京の総合診療には、小児から高齢者まで包括的にケアでき、かつ都心部からへき地まで広く活躍できる総合診療医の教育が必要であり、これは将来的には、世界のどこでも通用する人材の育成事業になると考えています。
東京にはすでに、東京医療センター、東京北医療センター、板橋中央総合病院、練馬光が丘病院、順天堂大学といった有名な総合診療科/総合内科の研修病院があり、家庭医療においては、医療福祉生協連家庭医療学開発センター(CFMD)のような歴史ある診療所群があります。
2022年、東京都立病院群は、独立行政法人化し日本最大規模の病床を持つ医療法人、教育機関となりました。これを機に、東京都という地域が抱える医療のさまざまな問題を解決することができる総合診療医を育成するために、総合診療推進プロジェクトが立ち上がりました。
多摩総合医療センター、多摩北部医療センター、駒込病院、広尾病院の東京都立病院機構の4つの病院が、それぞれの特色を活かして、ほかにはない圧倒的な教育環境と、島しょ地域や山間部、専門施設との連携を活かした魅力的な機会を提供します。
東京で、世界に通用する総合診療医になる研修を、ぜひ一緒に楽しみましょう。