双極症における視床室傍核の顆粒空胞変性とタウ病理の関与を解明(2025.9.2)

 順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学の加藤忠史教授と、東京都立松沢病院の永倉暁人医師(順天堂大学大学院医学研究科博士課程大学院生)らの研究グループは、双極症の動物モデル研究によって双極症の原因脳部位の候補として浮かび上がった「視床室傍核」に着目し、死後脳で病理学的検索を行った結果、視床室傍核に顆粒空胞変性と呼ばれる神経病理学的所見が見られることを明らかにしました。
 また、以前に死後脳研究で報告され、脳画像研究でも指摘されていた、双極症患者の脳におけるタウ蛋白の蓄積を確認しました。
 双極症における脳病変を捉えた本成果は、双極症の病態解明に向けて大きな一歩となるものです。
 本論文はPsychiatry and Clinical Neurosciences誌のオンライン版に2025年9月2日で公開されました。
 詳細は下記資料をご覧ください。
     
双極症における視床室傍核の顆粒空胞変性とタウ病理の関与を解明(PDF 656.3KB)
     
<研究内容に関するお問い合わせ先>
 順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学
 教授 加藤 忠史 (かとう ただふみ)
 
<取材に関するお問い合わせ先>
 順天堂大学 総務局 総務部 文書・広報課
 TEL: 03-5802-1006  
 E-mail: pr(a)juntendo.ac.jp 
 大学HP: https://www.juntendo.ac.jp
 
 東京都立松沢病院 計画課
 TEL: 03-3303-7211(内線1038) 
 E-mail: mt_keikakuka(a)tmhp.jp 
 
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