令和6年度 DPCデータに基づく臨床指標

令和6年度 東京都立多摩北部医療センター 病院情報の公表

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省) (外部リンク)

病院指標

 1. 年齢階級別退院患者数

 2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

 3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

 4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等

 5. 脳梗塞の患者数等

 6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

 7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

2. 血液培養2セット実施率

3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

4.転倒・転落発生率

5.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

6.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

7.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

8.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

9.身体的拘束の実施率

年齢階級別退院患者数

年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数7722189815033465995821112087526
急性期病院として、365日救急医療を行い、各診療科の専門性を持った医師が地域の皆様の診療にあたっています。
当院の特性として、専門的な診療の他、五疾病や生活習慣病を始めとする様々な疾患に対応できる総合的な診療基盤を充実させており、乳幼児から高齢者まで、全ての年齢層に対応できる医療に積極的に取り組んでおります。
70歳代以上の患者さんが全体の半数以上を占めておりますが、当院の前身が老人医療センターであることから高齢者ケアに経験のある職員が多く勤務しており、認知症対策には認知症ケア認定看護師や研修を受けた職員がかかわるなど、高齢者を支える医療体制の整備を図っています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし2021.4520.7825.0080.15
0400802499x0xx肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術なし 手術・処置等2なし1319.0016.4015.3885.77
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし1215.5013.668.3371.67
180010x0xxx0xx敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし20.06
040070xxxxx0xxインフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし6.98
総合診療科では、原因がはっきりしない体調不良や、複数の臓器にまたがる症状に対して幅広い診療を行っています。具体的には、不明熱、意識障害、リンパ節腫大、浮腫、貧血、食欲不振、体重減少など、特定の専門科に直結しない症状や所見について精査を実施します。病歴聴取や身体診察に加え、各種検査を組み合わせて鑑別診断を行い、適切な治療方針を立案します。そのうえで、必要に応じて当院の専門外来での診察につなげたり、地域の医療機関への紹介を行ったりするなど、患者さんに最適な医療を提供できるよう体制を整えています。
入院患者の集計では、肺炎が大きな割合を占めており、特に高齢者に多い誤嚥性肺炎が中心です。
当科ではこれらの急性疾患に対して全身管理を行うとともに、基礎疾患や生活背景を踏まえた包括的な診療を実践しています。さらに、他科との連携や多職種チーム医療を通じて、安全で質の高い入院医療の提供に努めています。

消化器内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060100xx01xxxx小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術2222.352.570.0069.03
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし15210.368.885.2677.09
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし3525.2620.7828.5788.66
060035xx03xxxx結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術308.676.393.3368.07
06007xxx97x0xx膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし2511.8411.520.0076.12
消化器疾患全般に対して、検査や手術も含めた多岐に渡る診療を行っています。
症例数の多い膵臓の疾患に関しては、EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引生検法)という最新の技術を取り入れ、膵臓の腫瘍に対する迅速かつ正確な診断と治療を行っています。膵臓疾患に関しては専門外来を設置しています。
上部・下部内視鏡検査や、内視鏡下での手術に際し、高度な技術を必要とするESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)やEMR(内視鏡的粘膜切除術)などを積極的に選択し、加えて胆管や胆道の結石などの疾患に対する検査や手術も積極的に行っています。

循環器内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
050050xx0200xx狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし784.004.181.2874.23
050130xx9900x0心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外7814.7717.336.4186.49
050050xx9910xx狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし723.173.070.0069.71
050030xx03000x急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし479.1511.370.0072.30
050050xx9920xx狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし413.053.272.4472.37
入院では虚血性心疾患・末梢血管疾患などの動脈硬化性疾患、徐脈性不整脈や心房細動などの不整脈疾患、大動脈弁狭窄症などの弁膜症などにより引き起こされる急性心不全を含めた心不全などを中心とした循環器疾患全般の診療・加療を行っています。基本的に在宅復帰を目指してリハビリテーションなどに取り組んでおりますが、難しい場合は在宅復帰を目標としたリハビリテーション施設への転院とすることもあります。また、心不全に対して外科的治療が必要となる場合も手術可能な病院への紹介も行っています。
東京都CCUネットワークに加盟しており地域の循環器救急医療の一翼を担い、必要があれば緊急心臓カテーテル検査、治療を施行し患者さんの救命に努めています。

リウマチ膠原病科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
070560xxxxx00x重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2なし 定義副傷病なし2817.5714.937.1473.50
0400802499x0xx肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし1620.3816.406.2583.56
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし20.78
0400802299x000肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア08.13
070470xx99x0xx関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし15.00
リウマチ膠原病科では、関節リウマチをはじめとする膠原病・自己免疫疾患とその合併症に対して専門的な診療を行っています。当科は北多摩北部医療圏で数少ない膠原病専門病床を有し、最新の知見と技術を取り入れた高度で専門的な医療を提供しています。膠原病・自己免疫疾患は全身に影響を及ぼすことが多いため、臓器別にとらわれず総合的な視点で診断と治療を行い、早期の病態把握と適切な介入を重視しています。
関節リウマチにおいては寛解を目標に、生物学的製剤やJAK阻害薬などの先進的治療薬を活用し、積極的かつ個別化された治療を実践しています。また、その他の膠原病・自己免疫疾患に対しても、免疫抑制薬を適切に組み合わせることで、副腎皮質グルココルチコイドのみに依存しない治療を推進しています。
不明熱や原因不明の関節炎など、診断が難しい症例についても院内外から広く患者を受け入れ、関節穿刺や筋生検、皮膚生検などの検査を積極的に行い、迅速な診断と治療方針の決定につなげています。当科は地域の基幹病院として、多様で複雑な疾患を抱える患者さんに対し、安心かつ質の高い医療を提供しています。

小児科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
080270xxxx1xxx食物アレルギー 手術・処置等1あり1221.022.100.004.65
040100xxxxx00x喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし974.766.384.124.41
030250xx991xxx睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり712.452.020.008.59
0400801199x0xx肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし654.585.610.005.88
040090xxxxxxxx急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)594.376.225.080.97
北多摩北部保健医療圏を中心とした小児科全般の診療を担っています。
神経疾患・療育、アレルギー、腎疾患、内分泌・代謝疾患、睡眠障害などの専門的治療も行っており、北多摩北部保健医療圏以外からも多くの受診があります。
小児の肺炎や感染性胃腸炎などの感染症、喘息といった呼吸器疾患、川崎病やてんかんなどを中心に、地域の診療機関と連携を密にしながら、24時間365日受け入れ体制を整えて診療にあたっています。また、整形外科、口腔外科や耳鼻咽喉科などとも連携し、術前術後管理などの診療体制を構築し、小児手術症例も積極的に受け入れています。

外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
06160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等443.754.540.0071.34
090010xx010xxx乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし329.139.770.0066.19
090010xx02xxxx乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)186.725.505.5666.50
090010xx99x4xx乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり112.003.640.0068.36
090010xx99x9xx乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等29あり4.83
2024年度実績では67種類の診断群(DPCコード)の症例を取り扱いました。
乳腺疾患、ヘルニア、甲状腺などの疾患が上位の症例です。
乳癌に対する化学療法も行っています。

整形外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
070230xx01xxxx膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等11024.6921.382.7376.96
160800xx02xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等5130.8425.2956.8682.14
070230xx02xxxx膝関節症(変形性を含む。) 骨穿孔術等4323.1224.442.3361.77
160620xx01xxxx肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等3710.2712.710.0034.35
070230xx97xxxx膝関節症(変形性を含む。) その他の手術あり294.146.560.0067.48
変形性膝関節症に対する手術を行っており、関節の状態、必要な活動に応じて人工関節置換術、関節温存手術(膝周囲骨切り術)を使い分けています。
大腿骨近位部骨折に対し、術後早期離床、早期リハビリテーションを開始し、地域連携パスにより、地域の医療機関・医療施設との協同サポート体制を構築しています。
スポーツ整形外科専門医がおり、膝前十字靭帯損傷、半月板損傷、肩腱板損傷、反復性肩関節脱臼など、肩、肘、膝関節鏡下での低侵襲手術を行っております。

脳神経外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
160100xx97x00x頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし264.319.8315.3880.27
010040x099000x非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1019.5018.6850.0068.10
160100xx99x00x頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし103.407.9910.0057.30
010200xx01x00x水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし18.56
010010xx9903xx脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり17.40
2024年度は脳神経外科では、脳血管障害(脳卒中)、頭部外傷、脳腫瘍、正常圧水頭症など、主に外科的治療の対象となる脳疾患の診療を行ってきました。
現在は外来診療を中心とし、脳神経疾患全般の診療にあたっています。

眼科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
020110xx97xxx0白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼4421.002.490.0076.77
020200xx99x1xx黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等2あり301.002.130.0077.70
020210xx99x1xx網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2あり291.002.140.0077.07
020180xx99x2xx糖尿病性増殖性網膜症 手術なし 手術・処置等22あり121.002.660.0072.42
020250xx97xxxx結膜の障害 その他の手術あり2.81
眼科一般の診療を行っており、特に白内障、緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性などの疾患を多く扱っています。
加齢性黄斑変性、網膜静脈閉塞症や糖尿病黄斑症に対し、アイリーア硝子体注入を実施し治療にあたっています。

神経内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
010060xx99x20x脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし4223.1016.9445.2479.26
010060xx99x40x脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし3721.2716.8940.5473.92
010060xx99x21x脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病あり1828.8329.6655.5676.89
010060xx99x21x脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病あり1734.8230.2570.5980.82
010230xx99x00xてんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし116.456.899.0967.73
脳梗塞に対する急性期診療を多く行っています。発症早期から医師、看護師、療法士が協力して集中的な治療を行い、後遺症を最小限に食い止めることに尽力しています。また、脳卒中ネットワークによる地域との連携により、リハビリテーション目的の転院調整や退院後の生活向上に向けた取り組みを強く推進しています。
脳梗塞以外にも、てんかん,髄膜炎,末梢神経炎,重症筋無力症,パーキンソン病,アルツハイマー病など様々な神経筋疾患を診療しており,合併症がある場合でも,総合病院として集学的な対応を行っています。

泌尿器科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110080xx991xxx前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり1592.132.450.0071.96
11012xxx02xx0x路結石除去術 定義副傷病なし943.785.161.0664.43
110070xx03x0xx膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし725.476.811.3974.58
110080xx01xxxx前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等4910.7311.110.0071.10
110200xx02xxxx前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等409.237.770.0075.38
尿路生殖器疾患全般に対する診断及び治療を行っています。
膀胱がんに対し、手術治療、放射線治療及び化学療法を行っています。
前立腺がんに対しては、PSA検査や前立腺針生検などによる確定診断を行い、リスク群分類に応じて手術、放射線治療、化学療法、内分泌治療などを行います。放射線治療では、密封小線源治療を導入しています。
腹腔鏡下における手術等も数多く実施しており、低侵襲治療を常に心がけています。

産婦人科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
12002xxx02xxxx子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等452.022.920.0042.00
120070xx02xxxx卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等355.805.970.0048.20
12002xxx01x0xx子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし3410.829.840.0058.50
120060xx02xxxx子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等267.545.880.0044.96
12002xxx99x40x子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし233.434.070.0054.48
婦人科腫瘍修練施設に指定され、地域婦人科診療の中核として多くの,婦人科良・悪性腫瘍例の紹介をいただいています。また、悪性腫瘍(がん)関連の救急依頼には全例対応しています。毎朝のカンファレンスでは産婦人科腫瘍指導医を中心に患者様一人一人の治療方針を皆で議論し適切な治療を選択しています。婦人科がんでは最新のガイドラインに沿った集学的治療を軸に適切な手術(下表)と薬物療法(抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤)や放射線療法を単独ないし併用し、各科と連携しながら入院および外来通院治療室で安全に実施しています。また、がんゲノム診断、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)、バイオマーカー(MSI、MMR、TMB、HRD、PD-1)診断など、日々アップデートされる最新治療に必須の検査すべてを網羅し適応を判断します。良性疾患(子宮筋腫、内膜症等)ではホルモン療法を主体に、必要な方には腹腔鏡下に低侵襲な手術を行います。術後経過は良好で皆さん短い入院期間で元気に退院され、社会復帰されています(上表)。

腎臓内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110280xx03x0xx慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし861.103.820.0079.34
110280xx9900xx慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし2511.9211.3512.0068.36
110280xx02x00x慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし225.507.380.0068.27
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし2214.2713.660.0077.36
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし2122.5220.7823.8183.38
腎臓内科では、慢性腎臓病・急性腎障害・原発性および続発性糸球体疾患(ネフローゼ症候群等)および水電解質代謝異常症などに対する診療を行っています。
慢性腎臓病に対しては、生活習慣の改善や食事療法・運動療法を指導した後、併存する疾患も含めた薬物療法を行います。高齢の患者さんは併存疾患も多く、身体状況に応じた診療を行っています。地域のかかりつけ医と連携を取りながら、必要に応じて当院でバスキュラーアクセスを作製して、腎代替療法(血液透析療法等)を開始します。
上記に加えて、急性腎障害の診療にも力を入れており、救急要請に対しては可能な限り応じています。
原発性および続発性糸球体疾患は、腎生検による病理組織学的評価を要するため、当科が中心となって診療を行っています。
遺伝性疾患である常染色体優性多発性嚢胞腎に対するトルバプタン療法や、低ナトリウム血症に対する内分泌学的評価など、腎臓内科の専門性を発揮しながら診療を行っております。
2024年度は、84種類の診断群(DPCコード)の症例を取り扱いました。

内分泌・代謝内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
10007xxxxxx1xx2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり2411.9213.770.0071.38
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし1027.1020.7850.0087.40
0400802499x0xx肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし16.40
10006xxxxxx1xx1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり12.60
080010xxxx0xxx膿皮症 手術・処置等1なし12.98
生活習慣病と言われる糖尿病・脂質異常症などの代謝性疾患や、視床下部下垂体・副腎・甲状腺・副甲状腺などの内分泌疾患の診療をしています。
症例の多くを占める糖尿病の場合、高齢になるにつれ合併症も多くなるため、当院内で横断的な診療を担ったり、肺炎をはじめとした合併症症例に対応します。また、2024年度からは術前血糖コントロール外来も設けました。糖尿病においては、急性期対応だけでなく、教育入院や定期的な糖尿病講習会・教室を行い、同時に療養指導チームが患者さんの生活向上をサポートしています。
専門外来に「糖尿病療養指導外来」や「フットケア外来」を設け、より集約的な医療を提供しています。
当科は地域とのつながりを重視しており、地域の医療機関との連携に加え、「青葉会」(患者友の会)の活動支援なども行っています。

血液内科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
130060xx97x40x骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし2825.0018.570.0079.89
130060xx97x00x骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし2419.2915.018.3381.79
130030xx99xbxx非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2Bあり2314.6512.230.0072.13
130010xx97x2xx急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり2228.9135.630.0056.18
130030xx99x4xx非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり218.488.650.0079.14
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、骨髄異形成症候群といった、造血器腫瘍の診療を行っています。大部分は初回のみ入院で行い、可能な方は2回目以降の治療を外来で行っています。希望される方は入院で2回目以降を行うこともあります。
無菌室を10床備え、血液専門医を多数配置し、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群などの化学療法を、複数の血液専門医の話し合いの上で治療方針を考え、患者さん、ご家族のご希望と合わせて決定し、感染症の発生が少ないように好中球減少で必要な方には無菌室を使用し、安全安心で日本の標準的な血液内科診療を行っています。

消化器外科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
060160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等495.574.540.0074.51
060335xx0200xx胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし477.667.050.0062.60
060100xx01xxxx小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術442.302.570.0075.11
060035xx0100xx結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし3317.3614.813.0372.79
060040xx99x5xx直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり242.544.330.0074.17

消化器疾患全般に対して、検査や手術も含めた多岐に渡る診療を行っています。
2024年度は159種類の診断群(DPCコード)の症例を取り扱いました。
腹腔鏡下で行う胆嚢摘出術、消化管の悪性腫瘍切除手術、悪性腫瘍切除後の化学療法などを主に治療しています。
基本的に腹腔鏡手術またはロボット支援下手術で行っています。開腹手術が必要な症例は、当科の平均在院日数が全国平均より長くなる傾向があり、高齢者の入院率の高い当院では避けられない状況です。術後の早期リハビリの開始や栄養指導など他科との連携をさらに深める事で、高齢者の在院日数短縮を実現させます。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発再発病期分類
基準(※)
版数
Stage IStage IIStage IIIStage IV不明
胃癌31422761018
大腸癌27354242134718
乳癌21307352917,8
肺癌00010018
肝癌1012183718

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

悪性腫瘍を全般的に診療を行っておりますが、5大がんの中では胃癌、大腸癌および乳癌を多く取り扱っています。
上表のがんの病期分類は、がんがどれくらい進行しているのかという指標で、Stageが進むにつれて治療方法を適宜選択する必要があります。当院では早期(StageⅠ)から、進行した(StageⅣ)症例に対して幅広く対応しており、内視鏡的治療、腹腔鏡下手術などの低侵襲治療、化学療法や放射線治療を取り入れた集学的治療に力を入れています。また、患者さんのQOL向上のためにがん診療に対する専門的資格を取得した医師、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリテーション技師などが協働した緩和ケアを実践しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数平均
在院日数
平均年齢
軽症175.5351.06
中等症9114.9081.08
重症1916.0085.42
超重症1519.6785.33
不明00.000.00
成人市中肺炎は、入院後に発症したものを除いた、肺炎・急性気管支炎・急性細気管支炎が主たる病名になるものを指します(15歳未満は除外)。
重症度を測る、A-DROPという手法を用いて肺炎患者様の重症度を区分しております。
当院は、平均年齢が高くなるにつれ、重症度があがる傾向があります。中等から超重症において、およそは20日前後で退院に向かいますが、併存症の治療や日常生活に復帰するためのリハビリが必要になる症例では在院日数が増えることがあります。
加齢による免疫力の低下から、肺炎の進行が速く、重症化に繋がっていると推測されます。
高齢の患者さんは併存する疾患も多いことから、治療に時間がかかる傾向があります。

脳梗塞の患者数等

発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内12127.1478.3440.00
その他2423.7173.387.59
脳梗塞に関しては発症から3日以内の症例が多くなっています。
神経内科、リハビリテーション科、看護部、薬剤科が中心となったチームが発症早期から集中的治療を行い、半数以上の患者さんは退院後、安定した日常生活をおくっています。
重症者に対しては、血栓溶解療法も積極的に実施し、必要に応じ血管内治療を連携施設へ依頼することもあります。
当院退院後も、脳卒中地域連携パスの利用、地域の医療機関や医療施設との密な連携で、近隣の回復期リハビリテーション病院やリハビリテーション施設で一連の治療が継続します。
退院後に患者さんの容体に変化があれば、当院が緊急受け入れをする体制が構築されています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満2020.221.120.5069.22
K688内視鏡的胆道ステント留置術1823.0611.657.6977.73
K6871内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの382.038.6610.5377.11
K721-4早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術361.006.472.7867.06
K654内視鏡的消化管止血術290.839.6610.3473.93
内視鏡下手術を中心に、様々な消化器疾患に対する手術治療を行っています。
大腸ポリープに対する内視鏡的ポリープ切除術、胆管・胆道疾患に対する内視鏡的胆道ステント留置術を多く取り扱っています。
消化管止血術など高い緊急性を要するような症例にも対応しています。

循環器内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K5493経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの661.182.503.0374.77
K5951経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの341.502.260.0072.24
K5491経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの320.0012.666.2573.41
K5972ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合322.317.343.1383.81
K616四肢の血管拡張術・血栓除去術251.083.800.0078.44
生活の質を向上、維持するために冠動脈だけではなく末梢血管に対するカテーテル治療、心不全増悪や脳梗塞の予防目的に心房細動などの不整脈に対するカテーテル治療、失神や心不全の原因となる徐脈に対するペースメーカー移植あるいは交換術を行っています。また、急性心筋梗塞などに対する緊急カテーテル検査・治療にも対応しております。術後の合併症や併発症のため外科的治療が必要となる場合、外科的治療が可能な施設に転院することがあります。

外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K6335ヘルニア手術 鼠径ヘルニア290.342.240.0073.38
K4762乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)201.504.605.0066.55
K4763乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)151.535.930.0068.40
K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)150.402.670.0067.40
K4765乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの
乳癌や甲状腺癌、ヘルニアに対する手術などを行っています。

整形外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0821人工関節置換術 肩、股、膝1421.7622.894.2375.85
K0483骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿561.002.090.0051.07
K054-2脛骨近位骨切り術441.0921.142.2761.59
K0461骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿392.9018.0035.9076.90
K0462骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨381.666.050.0058.79
変形性関節症に対する手術を行っており、関節の状態、必要な活動に応じて人工関節置換術(肩、股、膝)、関節温存手術(膝周囲骨切り術)を使い分けています。
骨折観血的手術(上腕、大腿、四肢全般など)などの四肢骨折の手術を行っています。
スポーツ外傷である、膝前十字靭帯損傷、半月板損傷、肩腱板損傷、反復性肩関節脱臼など、肩、肘、膝関節鏡下での低侵襲手術を行っております。

脳神経外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術260.274.1515.3881.19
K164-5内視鏡下脳内血腫除去術
K1742水頭症手術 シャント手術
K1692頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの
K0032皮膚、皮下、粘膜下血管腫摘出術(露出部) 長径3cm以上6cm未満
2024年度は、認知症の原因となる慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症を地域の医療機関から多く受入れ、手術を行ってきました。(現在は外来診療のみ)

眼科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K2821ロ水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの4390.000.000.0076.70
K224翼状片手術(弁の移植を要するもの)
K2822水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合
眼科一般の診療を行っており、特に白内障、緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性などの疾患を多く扱っています。
加齢性黄斑変性、網膜静脈閉塞症や糖尿病黄斑症に対し、アイリーア硝子体注入を実施し治療にあたっています。

泌尿器科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K7811経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの881.321.631.1464.15
K783-2経尿道的尿管ステント留置術760.294.727.8971.79
K8036イ膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの661.483.411.5274.76
K843-4腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)481.178.350.0071.35
K8411経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの361.865.940.0074.58
膀胱・前立腺・腎・尿管など、尿路生殖器の悪性腫瘍に対し、開腹手術から腹腔鏡を用いた手術までを行っています。
悪性腫瘍切除手術以外にも、尿路結石や膀胱結石、腎摘出や膀胱瘻造設なども行っています。
患者さんの病態を考慮し、早期に日常生活に戻れるように低侵襲の術式を選択しています。

産婦人科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K877-2腹腔鏡下腟式子宮全摘術401.035.950.0052.08
K8882子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの380.973.682.6346.87
K867子宮頸部(腟部)切除術340.090.940.0045.12
K877子宮全摘術281.617.863.5754.82
K879子宮悪性腫瘍手術241.509.580.0059.38
婦人科悪性腫瘍(がん)の手術に積極的に取り組んでいます。早期子宮体がんに対する腹腔鏡下手術を開始しました。順次、郭清を要する症例や子宮頸がんにも腹腔鏡の適応を広げてまいります。局所進行子宮頸がんに対する広汎子宮全摘術、子宮体がんおよび卵巣がんの傍大動脈リンパ節郭清術など、高度な技術を要する手術をガイドラインに準拠して行います。再発がん手術では尿路、消化管の合併切除が必要となることも多く、泌尿器科、消化器外科等との良好な連携で困難な症例にも積極的に対応し、最大限の予後向上を目指します。若年の子宮頸部上皮内病変、早期卵巣がんおよび卵巣胚細胞性腫瘍では妊孕能温存と根治の両立を目指します。婦人科良性腫瘍(筋腫、内膜症等)の手術は多くが低侵襲の腹腔鏡下手術へ移行しており、より良好な術後経過と速やかな日常生活への復帰に役立っています。

腎臓内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K616-41経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回750.891.601.3378.84
K6121イ末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの437.4011.3311.6369.35
K616-42経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合160.000.060.0082.38
K0811人工骨頭挿入術 肩、股
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
腎臓内科では末期腎臓病に対する腎代替療法のためのアクセス手術を行っていますが、特に血液透析療法のためのVA(バスキュラーアクセス)は基本的に自施設内で作製しています。また、2018年から超音波下のシャント血管形成術を開始し、順調に症例数を増やしています。今後はVAにおいても、地域の中核施設としての機能を担っていく予定です。

消化器外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術761.035.340.0065.05
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満400.151.080.0075.35
K719-3腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術396.1012.902.5670.97
K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)361.003.470.0071.44
K6112抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 四肢に設置した場合174.717.880.0073.24
腹腔鏡を使用した低侵襲手術では比較的短期間で退院に至っています。
施行数上位の手術の対象者が若年層、中年層など60歳代以下が多いことも短期間での退院実績に影響しています。
当科は、腹腔鏡下で行う胆嚢摘出術、消化管の悪性腫瘍切除手術、悪性腫瘍切除後の化学療法などを主に治療しており、開腹手術適応となった症例では全国平均よりも在院日数が長くなるケースがありました。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一10.01
異なる120.15
180010敗血症同一430.54
異なる180.23
180035その他の真菌感染症同一00.00
異なる30.04
180040手術・処置等の合併症同一160.20
異なる00.00

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子)リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
83280897.12%
・DPC(医科入院医療の包括評価)データより集計しています。
・単位:患者数(人)、実施率(%)

血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母)血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
3542212159.88%
・DPC(医科入院医療の包括評価)データより集計しています。
・単位:血液培養オーダー数(日)、実施率(%)
 ※同一日に複数人に実施している場合は、その人数の合計を、日数で計上。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
665989.31%
・DPC(医科入院医療の包括評価)データより集計しています。
・単位:患者数(人)、実施率(%)

転倒・転落発生率

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
813382503.07%

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
81338220.27%

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1437143599.86%

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
75947350.05%

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
509300.00%

身体的拘束の実施率

退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
8133851926.38%

更新履歴
令和7年10月1日