リカバリーを目指す認知療法の研修を実施しました!

リカバリーを目指す認知療法の研修を実施しました!

 令和7年10月13日(月・祝)に松沢病院大会議室にて上記研修を開催致しましたので報告致します。

 この研修は国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターの認知行動療法センター主催のもので、松沢病院が後援を行い今年で三回目でした。認知行動療法センター長の久我弘典先生、研修責任者の三田村康衣先生方、そして認知行動療法の第一人者である大野 裕先生もご登壇しました!贅沢な講師陣による研修なので大変人気の高い研修です。

「リカバリーを目指す認知療法:Recovery-Oriented Cognitive Therapy(以下 CT-R)」は認知行動療法を基盤にAaron T. Beckらによって開発されました。主に重篤なメンタルヘルス状態と診断された方を対象としたものですが、「患者モード」「適応モード」というユニークな考えやアプローチ、そして「アスピレーション」という利用者の夢や喜びに目を向けていくアプローチは、幅広く応用できそうな支援技法と実感しています。

 下に示した文章は、研修内の1枚のスライド内容です。

「アスピレーションをもたずに人生を良くしたいと考えない人なんて世の中に1人もいないだろう。人は落胆し、やる気をなくし、無気力になる中で、新しい生き方を与えられ、ずっと欲しかった人生を生き続けられる。それを私たちは提供すべきだ。 —— Aaron T. Beck 」
*「リカバリーを目指す認知療法(CT-R)」における中心的な概念です。
アスピレーションとは、その人が人生で心から実現したいと願う夢や希望、生きがいを指します。

医療者として少々上から目線的な感じもしますが、原文の言葉の伝え方を考えると専門職として専門職自身に対する鼓舞激励ではないかと考えます。

 研修終了後、我々参加者自身がアクティベートされたことに気が付きました!

 来年度も研修継続を画策中です! Please check it out!!

専門人材育成研修センター  専門看護師長 北野 進  精神科部長 今井 淳司

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