腎生検は、腎臓から針を使って組織を採取する検査です。採取した組織を顕微鏡で調べることで、腎臓の病気の診断や治療方針を決めるための大切な情報を得ることができます。組織を詳しく調べることで、病気の進行具合を確認することもできます。
腎生検には、以下の2つの方法があります:
- 経皮的腎生検:局所麻酔を使い、超音波で腎臓の位置を確認しながら、針を背中から腎臓に刺して組織を採取します。
- 開放腎生検:全身麻酔を使い、手術で腎臓から組織を採取します。
主に行われる経皮的腎生検について説明します。 事前にCTや超音波で腎臓の形を確認し、検査前に入院して準備を行います。検査の約1時間前に点滴や尿道カテーテルを挿入し、うつ伏せになった状態で腎臓の位置を確認します。その後、局所麻酔を背中に注射し、小さな切開から針を入れて組織を採取します。この操作を2〜3回行い、十分な検体を得ます。検査後、止血をするために約20分間背中を圧迫し、その後安静にします。
腎生検には出血などのリスクがあります。特に大出血を防ぐために、検査後は翌朝まで安静にしていただきます。入院期間は約4〜5日間です。結果は約2〜3週間後に判明し、退院後の外来でお伝えします。