都立大塚病院ではこれまで長年にわたり、「看護職員の院内教育カリキュラム」を整え、看護職員の教育に力を入れてきました。
研修教育制度
○東京看護アカデミーは都立病院の看護職員に対し、新人からベテランまで一人ひとりの習熟段階に応じて、キャリア発達を組織的に支援する研修体系です。
○2019年度からは新たな都立病院キャリアラダーを導入しています。
1.都立病院看護キャリアパス

「都立病院看護キャリアパス」は、看護職としての自立を目指す「基礎コース」と看護実践能力に磨きをかける「ジェネラルコース」の2つのコスで構成されています。さらに、ジェネラルコースの上級として、高度看護実践能力及び管理能力を高める「マスターコース」があります。全てのコースは「看護の核となる実践能力」「組織的役割遂行能力」「自己教育・研究能力」の3つの要素から成り、段階を追って到達目標の難度が上がる研修体系になっています。
2.都立病院看護職員キャリアラダーに応じた研修体制を整えています
レベルⅠ研修概要
レベル毎の定義
- 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する
- 担当助産師、看護師としての基礎を確立する
- 自己の看護の課題を見出す
4月~6月 新人看護職員臨床研修
集合研修では、各部署の実践機会が多い診療の補助技術や基本的看護ケアに関する知識・技術を学びます。病棟の臨床研修では、指導者とペアで病棟看護業務を経験し、少しずつ職場環境に慣れて自信をもって日常の看護業務が出来るように、段階的に知識・技術の習得を目指します。7月以降は「コミュニケーション」「看護倫理」「多重課題」研修。OJTでは看護実践を振り返り、患者の意思を尊重した看護について理解を深めます。
レベルⅠ研修の紹介
レベルⅡ研修概要
レベル毎の定義
- 標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する
- 受け持ち助産師・看護師として自立する
- 自己課題に積極的に取り組む
受け持ち助産師・看護師として入院から退院まで患者・家族に対して自立した看護を実践する能力を養うため「メンバーシップ」や「意思決定支援」「フィジカルアセスメント」研修。OJTでは患者・家族の思いや希望を汲みとり、患者の思いに沿った看護の展開を学びます。
レベルⅡ研修紹介
レベルⅢ研修概要
レベル毎の定義
- ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する
- チームリーダーとしての基礎を確立する
- キャリアプランを立案する
患者への個別的看護を展開する能力の育成を目指し、「リーダーシップ」研修や「協働する力」「看護記録」。OJTでは患者の意思決定支援や多職種と協働しながら患者中心の看護を展開していきます。