豊富な症例
当科では、日常診療で頻繁に遭遇する疾患から、診断に工夫を要する症例まで、幅広い病態を経験することができます。
肺炎・腎盂腎炎・蜂窩織炎などの一般的な感染症については主治医として継続的に診療を行い、患者さんの全身状態を見ながら治療方針を考えていきます。一方で、膿瘍性疾患のドレナージなど、一時的に専門的な手技や判断が必要な場合には、適切な専門診療科に併診をお願いし、連携しながら診療を進めています。
また、不明熱、体重減少、貧血、浮腫など、原因が明確でない段階の症候を持つ患者さんも多く担当します。鑑別診断を一つひとつ考え、検査計画を立て、診断にたどり着く過程は、内科医としての思考力を養う貴重な経験になります。専門性の高い疾患や稀な疾患については、当科で診断までを担い、その後は最適な専門科に治療を引き継ぐという形を大切にしています。 さらに、「どの診療科が担当するのが最も適切か判断が難しい」症例に向き合うことも、当科の重要な役割の一つです。患者さん全体を俯瞰し、必要に応じて専門科と協力する中で、医師としての視野の広さと調整力が自然と身についていきます。
参考までに、これまで当科で診断・診療を行ってきた疾患の一部を以下にまとめました。
■循環器
心不全,急性冠症候群/CAD,感染性心内膜炎(IE),心膜炎,たこつぼ型心筋症,急性下肢虚血(ALI),慢性下肢虚血(CLTI),Kounis症候群,POTS(体位性頻脈症候群),オスラー病(遺伝性出血性毛細血管拡張症)
■呼吸器
細菌性肺炎,気管支喘息,COPD,過敏性肺臓炎,好酸球性肺炎,肺化膿症,膿胸,サルコイドーシス
■腎臓
ナットクラッカー症候群,腎膿瘍
■内分泌・代謝
甲状腺機能低下症,Basedow病,副腎不全,低Na血症,Refeeding syndrome
■リウマチ・膠原病
痛風,偽痛風,脊椎痛風,化膿性関節炎,多発性筋痛症(PMR),巨細胞性動脈炎(GCA),RS3PE症候群,成人発症Still病(AOSD),ANCA関連血管炎,Behçet病,結節性紅斑,再発性多発軟骨炎,家族性地中海熱(FMF),Sweet病,PFAPA
■アレルギー・好酸球関連疾患
NEAE(非好酸球性喘息様疾患),アナフィラキシー,重症薬疹,パンケーキ症候群,FPIES,PFAS
■血液疾患
多発性骨髄腫,ATL(成人T細胞白血病),MPN(骨髄増殖性腫瘍),TMA,ビタミンB12欠乏症,血管内リンパ腫,菊池病,木村病,POEMS症候群,TAFRO症候群,キャッスルマン病
■消化器疾患
カンピロバクター腸炎,サルモネラ腸炎,IBD(潰瘍性大腸炎/Crohn病),肝嚢胞感染
■神経疾患
髄膜炎,髄膜炎後尿閉症候群,脳炎,ウェルニッケ脳症,メトロニダゾール脳症,非けいれん性てんかん重積(NCSE),トルソー症候群,発作性運動誘発性ジスキネジア,CRPS,HAM,三叉神経痛,舌咽神経痛,Painful leg and moving toes syndrome,Restless legs syndrome,PPPD
■感染症
COVID-19,麻疹,風疹,水痘/成人水痘,デング熱,マラリア,コレラ,手足口病,梅毒,破傷風,猩紅熱,レジオネラ感染症,リステリア菌血症,TSS,Ludwig’s angina,縦隔膿瘍,化膿性椎体炎,椎間板炎,硬膜外膿瘍,脊椎カリエス,感染性大動脈瘤,褥瘡感染
■外科系コマネジメント
近位部骨折,腰椎圧迫骨折,PVP(椎体形成術),脾損傷
■中毒・環境
ジクロロメタン中毒,トルエン中毒
■機能性疾患
Achenbach症候群,ACNES,POCNES,梨状筋症候群
