墨東病院でのお産
- 当院の産科外来を受診するには
- 予約センター
- 妊婦健診について
- 入院手続きについて
- 産科医療補償制度について
- 妊婦健診・検査・分娩などの費用
- 出産育児一時金直接支払い制度について
- 当院の分娩
- 産科病棟について
- 赤ちゃんの病棟について
- 保健指導について
- 無痛分娩のご案内
- ご面会について
- 看護学・助産学実習について
当院の産科外来を受診するには

当院は、原則として江東区・墨田区・江戸川区のハイリスク妊娠の方を診察しております。まずは、お近くの医療機関にて妊娠の診断を受けてください。そちらの医療機関からの紹介状をお持ちになり、当院予約センターにて診療予約後、来院してください。
医学的リスクがない場合、あるいは周辺地域の方などは、かかりつけ医にご相談ください。
予約センター
平日(月~金) 9時~17時
電話番号:03-3633-6151(代表)
03-3633-5511(予約センター)
妊婦健診について

産科外来は予約制となっていますが、緊急時の電話対応、予約外受診には常時対応しています。医師・助産師による妊婦健診では、尿検査・血液検査・超音波検査・診察など、妊娠各期に応じて必要な項目を行っています。妊娠経過に問題がない方には助産師による“すくすくお産外来”をご案内することもあります。また、必要な方には医療ソーシャルワーカーとの連携をとり、安心して出産できる環境を整えています。
入院手続きについて
妊娠32週の保健指導の際に入院申し込み用紙をお渡しします。入院時に入院窓口でお手続きをお願いします。健康保険証、及びマイナンバーカード、診察券のご用意をお願いします。
産科医療補償制度について
当院は産科医療補償制度の加入機関です。当院で出産される方は、本制度にご理解いただきご登録をお願いします。
詳しいリンク先(外部リンク)
妊婦健診・検査・分娩などの費用
健診や出産にかかる費用は自費診療となります。母子健康手帳交付時に添付されている補助券を活用していただきます。各自治体により補助券が異なることがあります。費用の目安は以下の表をご参照ください。
時 期 | 項 目 |
---|---|
妊娠初期検査 | 経腟・経腹超音波検査(胎児の測定により分娩予定日の確認) 1回目:約5,300円 同月内2回目の場合:約4,770円 子宮頸部細胞診 約3,200円 妊娠初期血液検査 約18,720円 (血液型・不規則抗体、血算、生化、凝固、随時血糖、感染症(HBV、HCV、HIV、HTLV-1、梅毒(RPR抗体、TP抗体)、風疹抗体価、トキソプラズマ(IgG抗体)、サイトメガロウイルス抗体価など) (注)病状により検査が追加されることがあります。 |
定期妊婦健診 | 医師による妊婦健診:妊婦健診票を使用 助産師によるすくすくお産外来:妊婦健診票を使用 |
初期~ 20週ごろ | クラミジア検査 約3,780円 |
24-26週 | 妊娠中期血液検査(血算、随時血糖) 約3,600円 |
35-37週 | 腟入口部~肛門周囲の細菌培養(B群溶連菌のチェック) 約4,070円 |
34~36週ごろ | 妊娠後期血液検査(血算、凝固など) 約3,320円 |
37週と40週以降 | NST 2,100円/1回 |
分娩費用 | 正常分娩:約45~50万円(分娩後4~5日間入院の場合) 帝王切開:約35~40万円(術後7~8日間入院の場合) (注)お母さんや赤ちゃんの処置や時間帯などにより金額が変わることがあります |
産後健診 | 母 約6,080円、赤ちゃん 約4,380円 |
母乳育児相談外来 | 約760円 乳房の状態により保険診療分が追加となります |
出産育児一時金直接支払い制度について
当院では、『出産育児一時金直接支払制度』を採用しています。この制度は、健康保険組合等が出産した医療機関に対し、出産育児一時金を直接支払う制度です。これにより、会計時に多額の出産費用を準備しなくて済みます。当院では、原則として全ての妊産婦さんと出産育児一時金の代理契約を合意文書により締結しています。出産後に必要書類をお渡ししますので、お手続きをお願いします。出産費用が出産育児一時金額を超えた場合、不足額をお支払いいただきます。出産費用が出産育児一時金の額より少ない場合は、差額が2~3か月後に支給されます。現在、出産育児一時金の金額は、50万円が基本となっています。
当院の分娩
正常分娩・双胎分娩・帝王切開分娩・帝王切開既往のTOLAC分娩、その他、多様な分娩様式の相談に応じています。診察時に担当医にご相談ください。
ご希望の方には、夫・パートナー、お子さんの立ち合い分娩を行っています。
産科病棟について
産科でご入院される病棟は、M・F-ICU(8A病棟)、分娩部(8A病棟内)、そして産科病棟(9B病棟内)があります。M・F-ICUは母体胎児集中治療室であり、当院は9床設置されています。分娩部は、陣痛室(5人部屋)と分娩室(個室)があります。



産科病棟は、出産後のお母さんと赤ちゃんが過ごす病棟となっています。大部屋(4人部屋)と有料個室があり、いずれも母児同室に対応しています。
有料個室の詳細はこちらから




赤ちゃんの病棟について
赤ちゃんが過ごす病棟は、産科病棟の新生児室(9B病棟内)、NICU・GCU(9A病棟)があります。生まれた赤ちゃんの週数や状態により、新生児科医師の指示のもと適切な環境での管理を行っています。


保健指導について

妊婦さん、産婦さんの体調に合わせた保健指導を実施しております。ご家族の方も参加できるものも多数あります。
すくすくお産外来 | 経過が順調な場合、お待ち時間の少ない助産師外来の受診ができます。 |
すくすくお産教室 | お産の準備クラスです。ゲームなどをしながら楽しくお産の準備について学べます。 |
外来保健指導 | 初めて受診した時、妊娠24週・32週・37週頃、妊娠週数に応じた妊娠期の過ごし方についてご説明しています。 |
すくすく訪問 | 墨東病院独自のアウトリーチ型の保健指導です。ご自宅に伺って妊娠期から育児相談、母乳育児相談を行っています。ご自宅で超音波によるあかちゃんの対面もできます。 |
バースプラン | 『私のお産すくすくプラン』としてお産のご希望をうかがっています。 |
バースレビュー | お産のご感想を助産師が伺っています。 |
グローイングレビュー | 入院中の赤ちゃんの成長を助産師と共有する交換日誌です。 |
母乳オンライン教室 | 母乳育児についてのグループ指導教室です。 |
母児同室指導 | 母児同室方法をご説明します。 |
母乳育児乳房ケア | 母乳育児の方法をご説明します。 |
退院指導 | 退院後の生活についてお話します。 |
栄養指導 | 管理栄養士による産後の母子の栄養についてお話します。 |
沐浴指導 | 赤ちゃんのお風呂についてのお話です。 |
産後訪問 | 母乳育児について訪問で説明をします。 |
無痛分娩のご案内
私たちは「安心してお産に臨めること」こそが、赤ちゃんとお母さんにとって最良のスタートになると考えています。
当院では、専門の麻酔科医と産科医、助産師、薬剤科が連携し、無痛分娩を希望される方を全力でサポートしています。
1 無痛分娩について
主に硬膜外麻酔という方法を用い、お産の痛みを和らげます。痛みを大幅に軽減することで、リラックスした状態でお産に臨むことができます。世界中で安全におこなわれている方法ですが、すべての方に適応できるわけではありません。事前にしっかりと相談し、納得して選択いただくことが大切です。
無痛分娩外来を開催しております。 詳細は 6 無痛分娩外来 をご覧ください。
無痛分娩の パンフレット(PDF 571KB) もご用意しております。
2 無痛分娩に関する診療実績 (2024年4月~2025年3月)
経腟分娩件数 | 帝王切開件数 | 無痛経腟分娩件数 |
487件 | 375件 | 20件 |
(注)診療実績は年1回更新しております。
3 無痛分娩に関する診療体制
産科部門管理責任者: 産婦人科部長 兵藤博信
産科麻酔管理責任者: 麻酔科 平野敦子
産科麻酔責任者 経歴
2006年 | 新潟大学医学部卒業 |
2006~2008年 | 新潟県立がんセンター新潟病院 初期研修 |
2008~2011年 | 順天堂大学付属順天堂医院 麻酔科・ペインクリニック 後期研修 |
2011~2021年 | 東京都立墨東病院 麻酔科・ペインクリニック (2015年に当院での硬膜外無痛分娩立ち上げ 合併症妊婦を中心に対応開始) |
2022年 | Mount Sinai Hospital, University of Toronto, Canada Obstetric Anesthesia Fellowship(産科麻酔研修) |
2023年 | 東京都立墨東病院麻酔科・ペインクリニック |
分娩管理は医師と助産師が協働で行います。
助産師:全員がNCPR(新生児蘇生法)Aコース以上の保持者です。
分娩にかかわる助産師はJALAカテゴリーD 修了者です。
周産期センターにはアドバンス助産師38名が勤務しております。
・無痛分娩 麻酔マニュアルはこちら(PDF 767.5KB)をご覧ください。
・無痛分娩 看護マニュアルはこちら(PDF 352.1KB)をご覧ください。
・麻酔説明書(産科麻酔)・同意書はこちら(PDF 926.1KB)をご覧ください。


4 急変時の対応
産科、新生児科、麻酔科、救命救急センターが連携し、母体および胎児や新生児の急変時の対応を行っております。
当院は、日本産婦人科医会偶発事例報告・妊産婦死亡報告事業へ参画しております。対象事例が発生した場合には、すみやかに報告しています。

5 危機対応のシミュレーション (2024年4月~2025年3月)
『超緊急帝王切開術シミュレーション』や『新生児蘇生に関するシミュレーション」を行っています。



6 無痛分娩外来について
無痛分娩をご希望の方は、事前に「無痛分娩外来」へのご参加が必須となっております。
ただし、外来にご参加いただいたすべての方が必ず無痛分娩を実施できるとは限りませんので、あらかじめご了承ください。
無痛分娩外来では、無痛分娩の医学的な概要、麻酔の効果やリスク、分娩の進行の特徴、母児への影響について、麻酔科医と助産師が連携してわかりやすくご説明いたします。
また、質疑応答の時間も設けておりますので、ご不安な点や疑問がございましたら、どうぞ遠慮なくご相談ください。
参加は事前予約制です。ご希望の方は、受付または産科外来の助産師までお声がけください。ご家族とのご参加も可能です。妊婦さんおひとりでのご参加も、もちろん歓迎です。
開催日 :毎月第2火曜日 13:30~14:00
対象週数 :妊娠24週~
7 麻酔医師からのメッセージ
患者さんが安心してお産にのぞめるよう、安全な麻酔の管理を心がけます。興味がある・話を聞いてみたい、という方も、気軽に当院の無痛分娩外来にお越しください。
ご面会について
当院の面会時間は午前8時~午後8時半までです。ご面会を希望される方は、1階の守衛室にて、面会手続きが必要です。M・F-ICU、もしくは、分娩部のご面会は、エレベーターにて8階の8A病棟へ、産科病棟のご面会は9階、9B病棟にお越しいただきインターフォンでお知らせください。感染予防と患者さんの安静のために、一度ご面会できる人数を2名様まで、お1人様1時間以内とさせていただいています。
体調のすぐれない方は面会できません。15歳未満のお子様のご面会は、看護職員までご相談ください。
看護学・助産学実習について
当院では、看護学・助産学実習の学生を受け入れています。外来や入院中に学生実習へのご協力をお願いする場合があります。ご理解とご協力をお願いいたします。
ご協力いただけない場合であっても患者様への不利益は一切ありませんのでご安心ください。
2025年8月20日 最終更新