医療の進歩や、疾患の複雑化、患者・家族ニーズの多様化などに対応するため、看護実践の状況は私が新人だった頃から大きく変化しました。以前は看護師が自身の目で見て、頭で考え、手で行っていた看護業務も、医療テクノロジーを賢く使いこなすことで、随分軽減することができるようになりました。
しかし、どんなにAIやさまざまなテクノロジーが進歩しても、人々の「最期まで健康で、尊厳を持って、幸福でありたい」という普遍的なニーズに寄り添い、支援する看護師という仕事は、私たち人間にしか担うことができません。
私たち看護師は、生物としての「ヒト」、心をもった「ひと」、社会的存在としての「人」の理解を深め、その人にとっての最適な医療が提供できるよう自己研鑽を継続していくことが求められます。
広尾病院では、Feel・Think・Act(感じて・考えて・行動できる)をキャッチコピーとし、人材育成に力を入れています。
Feel: | 症状変化、時には急変の前兆といった身体的変化を感じられる、気づくことができる。 相手の立場にたって考え、心情を慮ることができる。 |
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Think: | 感じ取ったことに対して何が最適か、さまざまな知見を基にアセスメントすることができる。 |
Act : | 思っているだけではなく、それを形にする(実践に移す)ことができる。 プロフェッショナルとしての立ち振る舞いで医療サービスを提供できる。 |
広尾病院は、このような看護人材を育成し、自ら学び共に育つ看護師を支援していきます。
「チーム・広尾」のメンバーとして、なりたい看護師の実現を目指しましょう!