「乳がんが心配なんです。」【初心者のための乳がん講座】
おっぱいに“しこり”をみつけた時…、悩んでいる暇はありません
日本の乳がん患者は増えており、今や女性の8人に一人がかかるようになりました。一方、乳がんは治りやすく、治療の進歩によって5年生存率が90%を超えています。治療は多岐にわたっており、一人ひとりに合った治療が行なわれます。

「痛くなったら行こう…」ではまずいんです
治りの良い乳がんですが、やはり進行してしまうと予後が悪くなってしまいます。一番多い症状は「痛くない」しこりで、2cmまでであれば90%以上が治ります。しこりをみつけたらすぐに医療機関を受診しましょう。
どんな検査をするの?
受診したその日のうちにレントゲン(マンモグラフィー)と超音波検査を行ないます。乳がんが疑われれば針生検(針を刺してしこりの一部を採って顕微鏡で検査)をします。針生検の結果は約1週間後。その結果で「がん」か、そうでないか決まります。
「がん」と診断された場合、さらにCT, MRI検査などで進行度を調べます。
治療方法はいっぱい。私に合った治療は?
検査によって判明した進行度に加えてそれぞれの個人的な状態、状況に応じて治療の計画を立てます。主な治療手段は以下のりとおりです。
1 手術
手術は乳房とわきの下(腋窩)のリンパ節に対して行ないます。乳房は全部切除する場合(全切除術)と一部のみ切除する場合(温存術)があります。腋窩リンパ節はまず一部を採って調べる方法(センチネルリンパ節生検)とまわりも含めて全部切除する(腋窩郭清)場合があります。いずれも検査結果と希望に応じて術式を決めます。
2 薬物治療
乳がんに使われる薬には3つの種類があります。
1. 抗がん剤
2. ホルモン療法薬
3. 分子標的剤
薬の選択、組み合わせは病理(がんの顕微鏡検査)結果によって決まります。
3 放射線療法
手術では手を出しにくいところに対して放射線照射が行われます。
温存術後の残った乳腺やリンパ節、骨や脳に転移した場合が対象となります。
(術後の)定期検査はどうなっていますか?
術後は約半年ごとに検査をします。再発・転移の治療中にも3~6ヶ月おきに検査をします。再発の有無、治療効果の判定のために行います。
最終更新日:2026年4月30日

