
鼠径部(足の付け根)の筋膜の間から腹腔内の脂肪や腸管が脱出し鼠径部の膨隆を引き起こします。
症状
鼠径部(足の付け根)の膨隆です。大きさには個人差がありますが、徐々に大きくなり痛みを伴ったり、嵌頓(筋膜の間に腸管がはまりこみ腸管壊死や腸閉塞などを伴う)することがあります。
診断

主に触診(触れる診察)で診断可能ですが、まれに大腿ヘルニア(鼠径部より下の大腿三角からのヘルニア)を合併していることがあり、画像検査(腹部CT)が有用です。
治療
治療は基本的に手術になります。成人の場合には、ヘルニアの原因である鼠径部の弱い部分をメッシュなどの人工物で補強する手術が主流となっております。
手術には体表からアプローチする方法と腹腔内からアプローチする方法の2通りあります。体表からアプローチする方法は通常、腰椎麻酔もしくは全身麻酔で行いますが、全身状態の悪い方では局所麻酔にて行うこともあります。体型にもよりますが、創の大きさは6~8cm程度です。
一方、腹腔内からアプローチする方法は全身麻酔でのロボット支援手術あるいは腹腔鏡下手術になります。いずれも1cm程度の創が3つで済み、痛みの少ない低侵襲な手術のため、早期退院が可能となります。当院でのこれまでのロボット支援鼠経ヘルニア手術では、平均で2泊3日が入院期間となっており、多くの方々に満足をいただいております。
最終更新日:2026年3月13日

