指導医インタビュー <墨東病院 血液内科 小林真之>

自己紹介をお願いいたします。
東京都立墨東病院、血液内科の小林真之です。私は2009年に東京医科大学を卒業し、手稲渓仁会病院で米国式の3年間の初期研修を行いました。2012年より東京大学医科学研究所に入職し後期研修医となり、そのまま博士課程に進みました。2017年に学位を取得し、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て2019年に墨東病院に赴任しました。
墨東病院はどんな病院ですか?
墨東病院は人口150万人を要する区東部医療圏の最大拠点病院です。東京都の東部は人口に比して大規模医療機関が少ないため、実際には医療圏の外もカバーしておりその人口は200万人を超えます。墨東病院は東京都に4箇所しかない高度救命救急センターを持ち、また同じく都内に4箇所しかない第1種感染症指定医療機関でもある唯一無二の病院です。さらにスーパー総合周産期センターや精神科救急など様々な分野で地域の中心的役割を担っており、脳卒中や急性心血管疾患なども含めて地域の最後の砦です。ほぼ全診療科が揃っており、救急医療以外においても各科が高度な専門的医療を行っています。近年は地域がん診療連携拠点病院およびがんゲノム医療連携病院として、がん診療にも注力しています。
墨東病院での臨床研修の特徴や魅力について教えてください。
当院の臨床研修は、その圧倒的な症例数が最大の特徴であり魅力であると考えます。前述の通り救急医療が大きなウェイトを締める超急性期病院ですが、救急以外にもがん診療や周産期医療など様々な分野で高度な医療を提供しています。ERはwalk inの一次救急から三次救急まで幅広く受け入れていますのでcommon diseaseも多く経験できます。当院は周辺からあらゆる患者さんが集まりますので非常に忙しい病院であり、必然的に初期研修もハードなものとなります。しかし当院はシニアレジデントも多く、屋根瓦式の教育体制が整っていますので雑用で忙殺されるようなことはありません。当院は初期研修医を含む若い先生たちが主役の活気ある病院です。大学病院に匹敵する規模でありながら各診療科の垣根が低く風通しの良い環境ですので、多臓器に渡る複雑な病態などにも対応できる知識と経験を積むことができます。手技ももちろんたくさん経験できます。当院で2年間の初期研修を終えた頃には、どんな患者さんにもある程度対応できるような頼もしい医師に皆さん育っています。
研修医への指導の際、心掛けていることを教えてください。
血液内科は専門性が高く、将来血液内科を志望していない人には敬遠されがちかも知れません。しかし、私は初期研修医の先生がたに血液内科のマニアックな知識を覚えてもらおうとは思っておりません。血液疾患の患者さんは感染症、生活習慣病、心疾患、呼吸器疾患など様々な合併症をお持ちのことが多いです。従いまして、血液内科をローテートするときは全身管理ができるオールラウンダーを目指してもらいたいと思って指導をしています。また当院は地域柄もあって様々なバックグラウンドを持った患者さんが来ます。患者さんに対してはもちろんですが、そのご家族に対しても心情や社会的側面など含めて幅広く考えを巡らせられるような、医学知識だけによらない全人的医療を行うことができる人間性を身につけて欲しいと常日頃から願っております。
どのような人に墨東病院へ来てほしいですか?
当院は忙しい病院ですので体力に自信のある人、また向上心があり学びに貪欲な人が向いているかと思います。そして患者さんはもちろんスタッフや同僚などすべての人に対して敬意をもって接することができる方を歓迎します。
これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。
初期研修の2年間は、医師としての根幹を形成する非常に大事な期間です。その貴重な2年間だけは是非とも楽な道に流されずに積極的に多くの症例、経験を積んでください。将来どの診療科に進むとしてもこの下地は必ずや先生がたの大きな武器となるでしょう。皆さんが墨東病院で生涯の友となる同期、ロールモデルとなる指導医と出会い、社会に貢献できるアカデミックマインドを兼ね備えた立派な医師となることを心から願っております。病院の雰囲気は実際に見学にお越しいただかないと分からないことも多いと思います。当院はいつでも見学を歓迎しておりますので是非一度お越しください。お待ちしています!
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