病院で働く事務職の業務
一般的に想像される病院の事務職は、例えば患者さんと話をしたり、制服を着て受付・会計業務を行う人たちかと思いますが、実際にどのような仕事を行っているかはなかなか外からは見えません。
東京都立病院機構の各病院で働く事務職の配属部署は、大きく4つ、計画課、総務課、医事課、患者・地域サポートセンターに分かれています。


計画課
計画課には、計画グループと会計グループがあります。
計画グループでは、様々なデータを収集・分析して病院の経営計画を立てたり、運営方針について企画立案したりしています。また、広報戦略を練り、患者さんや地域の医療機関に有益な情報を発信したり、取材対応なども行っています。
会計グループでは、日々の経理業務、予算の執行管理や決算に関する業務のほか、会計監査の対応なども行います。
業務の例
企画運営
病院の運営方針に関する計画作成、会議運営等
経営分析
病院の経営に関する指標の分析
広報
ホームページやSNS、広報誌など対外的な病院のPR活動
システム管理
電子カルテを含む院内のシステム管理や情報セキュリティ等
会計事務
予算・決算、執行管理、出納業務、研究研修費の管理等
活かせる資格
医療経営士、簿記、情報セキュリティ系資格等

総務課
総務課には、総務グループと契約管財グループがあります。
総務グループでは、人事、給与、勤怠管理、安全衛生など職員の管理業務に加え、研修や防災訓練の実施など、職場を管理し、職員が働きやすい環境を整える業務を担っています。
契約管財グループでは、物品の購入や、病院を運営する上で必要な業務の委託契約を実施したり、病院の建物や設備の管理、修繕の手配などを行っています。
業務の例
人事事務
採用、異動、人事考課、昇任
給与事務
給与計算、給与控除(税)、旅費、社会保険等
研修
職員研修管理、院内研修の企画運営
労務・安全衛生
勤怠管理、休暇・休職管理、職員の健康診断等
防災
災害備蓄・備品の管理、防災訓練の実施等
契約事務
工事・修繕・賃借・物品購入(診療材料、消耗品等)・光熱水費等の契約事務
固定資産管理
院内の設備、備品等の管理
業務委託管理
清掃、給食、建物管理、医療事務、人材派遣等の業務委託管理
活かせる資格
社会保険労務士、法務関連資格、施設・設備管理系の資格等

医事課
医事課には、医事企画グループ、医療サービスグループ、医療情報グループがあります。
医事企画グループでは、診療行為を適切に収益として確保するために診療報酬(医療費)の算定および請求、DPC(診断群分類別包括評価)制度での費用の算定やこれを用いた経営分析を行い安定的な病院経営に取り組んでいます。
医療サービスグループでは、患者サービスの向上に向けて病院によせられるご意見や退院時のアンケートの内容等を踏まえて改善策を検討して、よりよいサービスにするための業務を行っています。
医療情報グループでは、診療録の管理や診療情報開示対応等を行い医療職の業務を支援する役割を担っています。
業務の例
診療報酬請求
診療報酬(医療費)の算定や請求
施設基準管理
施設基準の管理・届出
未収金管理
未収金の管理・回収
患者対応
患者の声(投書等)への対応、患者満足度調査、患者参加型イベントの開催
医療安全
医療安全管理、医療訴訟
診療録管理
カルテや画像データ等の情報管理や開示請求対応
活かせる資格
診療情報管理士、施設基準管理士等

患者・地域サポートセンター
患者・地域サポートセンターには、地域連携支援グループ、入退院支援グループ、患者支援グループがあります。
入退院支援グループと患者支援グループは、福祉職や看護師等の専門職が在籍し、退院後の生活や在宅医療など患者さんからの各種相談に対応しています。
地域連携支援グループでは、事務職が地域の医療機関からの問い合わせや、診療情報提供書の授受、医療機関向けの広報誌の作成や講演会の実施など、医療連携に関わる様々な業務に取り組んでいます。
業務の例(地域支援グループ)
患者紹介事務
診療情報提供書(紹介状)の授受、患者さんへの医療機関情報の提供
講演会の実施
地域医療連携のための講演会や勉強会の企画運営
受診相談窓口
地域医療機関からの受診相談対応
広報活動
医療機関向け広報誌の作成や連携医訪問による広報活動