病院指標R6

令和6年度 東京都立大塚病院 病院指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分0 ~10 ~20 ~30 ~40 ~50 ~60 ~70 ~80 ~90 ~
患者数98421630739739057670414721425426

令和6年4月から令和7年3月までに当院を退院した患者様の人数を、10歳刻みで集計しています。
【解説】
当院は、総合周産期母子医療センターがあることから、新生児科(NICU)及び小児科の患者様が多く、総合病院としては0歳から10歳までの比率が高くなっているのが特徴です。また、地域医療における連携体制の構築を行っており、慢性疾患を抱えた高齢者の比率も高くなっています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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小児科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
080270xxxx1xxx食物アレルギー 手術・処置等1あり2341.012.100.005.17
0400801199x00x肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 577.235.610.005.49
040070xxxxx0xxインフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 436.916.984.651.65
040100xxxxx00x喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし287.116.380.003.04
060380xxxxx0xxウイルス性腸炎 手術・処置等2なし225.505.550.004.23

当院小児科は、食物アレルギーを有する患者さんへの食物負荷試験を積極的に行っています。まれに、食物負荷試験中に重篤なアレルギー反応が見られる事があります。その様な場合にも迅速に対応出来るように、当院小児科では厳密な観察を必要とする患者さんにおいては日帰り入院で食物負荷試験を行っています。当院の食物アレルギーを有する患者さんの平均在院日数がほぼ1日であるのはこのためです。現在2名の小児アレルギー専門医が食物負荷試験を行っています。食物負荷試験目的の入院患者数は、令和5年以降一定して推移しており、近年診断群分類別入院患者数の第1位となっております。 
また、当院小児科は地域の小児二次医療機関として、周辺の医療機関より入院加療が必要な患者さんをご紹介いただいております。呼吸器系感染症による入院患者数は、当院小児科の診断群分類別入院患者数の上位を占めています。各年度ごとに順位の入れ替えはありますが、代表的な下気道感染症であるウイルス性肺炎、肺炎、気管支炎の合計は、令和5年度146名、令和6年度145名と、一定の高い水準での入院数を示しています。
当院には、総合母子周産期医療センターがあります。そのため、当科に通院中の患者さんの中には、生まれたときの体重が1000gに満たず出生後に自分で呼吸が出来ずに人工呼吸管理をうけたことがある方や、生まれながらに呼吸循環器系の基礎疾患を有している方がいらっしゃいます。そうした方々は気道が弱く、一旦酸素投与が必要なくらいに調子を崩してしまうと、なかなか酸素吸入から離脱が出来ない事がよくあります。また基礎疾患が存在しない場合も、低年齢の下気道感染は重症化リスクが高く、平均在院日数がより高年齢の群と比較して長期化してしまう理由は主としてこのためです。そのような基礎疾患を有する患者さんでは、呼吸状態が更に悪化して人工呼吸器や人工心肺装置が必要となることがあります。非侵襲的陽圧換気を導入しても呼吸状態の改善が得られない場合、近隣の日本大学医学部附属板橋病院、東京大学医学部附属病院、慶應義塾大学病院、成育医療研究センターなどの高次医療機関に治療をお願いしています。

整形外科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
160800xx02xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等7328.0825.2968.4981.82
070230xx01xxxx膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等4919.6921.3810.2077.14
07040xxx01xxxx股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等4817.6318.764.1767.21
160720xx01xxxx肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等3311.7014.046.0672.42
160850xx01xxxx足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等2614.8517.843.8553.42

地域の拠点病院として、高齢者の大腿骨近位部骨折の治療が多くなっています。また、加齢変化に伴う股関節、膝関節の治療も多くなっています。ほかにも一般外傷や関節リウマチなど幅広い分野に対する手術的治療や保存的治療を行っています。脊椎専門医による脊椎手術も増えてきています。
手術後はリハビリ科と連携し、早期の社会復帰を目指しています。

形成外科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
070010xx970xxx骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし333.004.650.0044.39
020230xx97x0xx眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし142.292.740.0073.29
180060xx97xxxxその他の新生物 手術あり-2.785.630.0031.78
080007xx010xxx皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし-2.003.770.0042.60
160200xx020xxx顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。)等 手術・処置等1なし-6.205.980.0032.40

皮膚・軟部組織の良性腫瘍、皮膚悪性腫瘍の切除・摘出を多く行っています。顔面骨骨折、鼻骨骨折の治療も多いです。先天性・後天性の眼瞼下垂の手術も、積極的に行っています。
小児先天異常の手術も多く行っています。特に副耳、耳前瘻孔が多いです。

脳神経外科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
010060xx99x40x脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし4519.0716.8940.0073.80
160100xx97x00x頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし278.899.8311.1177.48
010040x099000x非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし2219.0918.6840.9171.27
160100xx99x00x頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1711.717.9923.5371.00
010030xx991xxx未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり-2.002.860.0062.63

急性期治療を終えて心身に障害を有する患者さんはできるだけ早期に回復期病床に転院させています。

小児外科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
060160x101xxxx鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等152.332.730.003.40
140590xx97xxxx停留精巣 手術あり-2.402.960.000.40
060150xx03xxxx虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等-3.755.320.008.50
060170xx02xx0x閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし-2.006.850.001.00
060210xx99000xヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし-7.509.080.000.50

鼠径ヘルニアや臍ヘルニアなどの一般疾患、虫垂炎や精巣捻転などの緊急対応を行っております。新生児科、産科と連携して難度の高い新生児手術も行っております。

眼科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
020110xx97xxx0白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼3622.052.490.0077.06
020150xx97xxxx斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり642.503.080.0022.92
020220xx97xxx0緑内障 その他の手術あり片眼122.084.520.0077.08
020230xx97x0xx眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし-2.002.740.0083.78
10007xxxxxx1xx2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり-8.5013.770.0074.33

白内障手術、斜視手術、眼瞼手術、硝子体手術、緑内障手術を行っています。斜視手術は0歳から全身麻酔、
局所麻酔どちらも行います。
術後眼内炎発生率は0%です。

耳鼻咽喉科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
030230xxxxxxxx扁桃、アデノイドの慢性疾患305.837.350.008.63
030250xx991xxx睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり302.002.020.0053.97
030350xxxxxxxx慢性副鼻腔炎106.705.840.0053.50
030250xx990xxx睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1なし-2.002.920.004.25
030320xxxxxxxx鼻中隔弯曲症-5.715.630.0043.43

睡眠呼吸障害センターでは口腔科、糖尿病・内分泌代謝内科と連携してSASのスクリーニングから診断、治療まで一貫した診療を行っています。
小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対して、手術治療も行っています。
小児耳鼻科では小児のSAS、難治性滲出性中耳炎、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、上気道疾患など小児の耳鼻咽喉科疾患に対応しております。
補聴器外来では日常生活で補聴器を有効に使用して頂くため、補聴器の適応判定や適切な機種選択・調整(フィッテイング)を行っています。補聴器適合検査による客観的評価やアフターフォローも一貫して行っています。

脳神経内科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
010060xx99x40x脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし1522.4016.8953.3364.47
010060xx99x20x脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし-12.0016.9442.8676.86
010160xx99x11xパーキンソン病 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病あり-41.8638.6871.4383.00
010160xx99x10xパーキンソン病 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし-20.1718.9816.6775.50
010155xxxxx10x運動ニューロン疾患等 手術・処置等21あり 定義副傷病なし-18.2517.390.0058.00

脳神経内科では、脳梗塞などの救急疾患からパーキンソン病のような慢性の神経難病まで、多くの病状に対応しています。
脳梗塞では脳のダメージを最小限にするためには一刻も早い治療が必要であり、当院では脳神経外科と協力して、救急搬送から時間を待たない脳血管内カテーテルによる血栓回収療法など、最新の標準的治療に迅速に対応できる体制を整えています。
慢性の神経病に対しては、正確な診断、生活機能を最大限に維持するための治療、状態悪化時の迅速な入院対応とリハビリテーションなど、病気に負けないで生活していくための支援体制を整えています。

皮膚科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
080010xxxx0xxx膿皮症 手術・処置等1なし3112.6112.983.2363.68
080020xxxxxxxx帯状疱疹157.609.330.0064.67
100100xx99x0xx糖尿病足病変 手術なし 手術・処置等2なし1019.4021.4610.0063.60
180010x0xxx0xx敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし-16.2520.0625.0090.75
070590xx99x0xx血管腫、リンパ管腫 手術なし 手術・処置等2なし-9.005.730.000.00

蜂窩織炎や丹毒といった「急性膿皮症」の治療や帯状疱疹の治療を多く行っています。

泌尿器科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
11012xxx02xx0x上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし1454.345.160.0059.17
110070xx03x0xx膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし525.506.811.9277.54
110080xx991xxx前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり522.002.450.0073.21
11012xxx01xx0x上部尿路疾患 腎切石術等 定義副傷病なし3210.5310.416.2558.03
110060xx97x0xx腎盂・尿管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし165.887.910.0074.00

当院の泌尿器科の特徴は、尿路結石センターとして、腎結石・尿管結石に対する内視鏡手術を数多く行っています。また多くの難治症例を診療圏外から受け入れています。
さらに前立腺癌、膀胱癌、腎盂尿管癌といった悪性腫瘍に対する治療も積極的に行っています。

産科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
120140xxxxxxxx流産452.242.440.0034.91
120165xx99xxxx妊娠合併症等 手術なし2616.3110.290.0030.19
120170x199xxxx早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし1615.3119.470.0032.56
120130xx97xxxx異所性妊娠 手術あり126.505.350.0034.08
120180xx02xxxx胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等-5.257.880.0032.88

総合周産期母子医療センターの産科部門として、ハイリスク妊娠・分娩の管理を多く手掛けています。
母体搬送を数多く受け入れており、切迫早産の症例が多いです。
異所性妊娠手術では低侵襲で美容性の高い腹腔鏡手術が大半を占めています。

婦人科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
120070xx02xxxx卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等285.865.970.0045.43
12002xxx02xxxx子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 162.002.920.0038.50
120060xx01xxxx子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等149.579.200.0047.14
120060xx02xxxx子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等134.465.880.0043.38
120220xx01xxxx女性性器のポリープ 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術102.002.720.0042.20

婦人科では子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症など良性疾患の治療や子宮頚部上皮内腫瘍の治療を行っています。特に良性疾患では低侵襲で美容性の高い内視鏡手術を推進しており、卵巣良性腫瘍の手術は大半が内視鏡となっています。子宮鏡下手術も多数行っています。

呼吸器内科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
0400802499x0xx肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし2318.0916.4013.0481.39
040040xx9910xx肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし215.713.034.7672.33
040040xx99040x肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし186.228.160.0082.22
0400802299x001肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア1148.649.717.1436.36
0400802299x000肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア0107.708.1310.0045.00

肺がんの患者さんが最も多く、気管支鏡による精査を入院で行い、その治療は遺伝子診断に基づいて、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、殺細胞性抗癌剤を組み合わせておこなっています。また、肺炎の患者さんも多く、特に令和6年度はマイコプラズマ肺炎が流行したこともあり、例年と比較し若年層の入院が目立ちました。

循環器内科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
050050xx9910xx狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし153.203.070.0068.07
050130xx9900x0心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外1323.9217.337.6983.31
050130xx9902xx心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり-33.4023.960.0076.60
050210xx97000x徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし-9.209.590.0086.20
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし-31.3320.780.0083.00

常勤医1名で可能な範囲の診療を行っています。ペースメーカー植え込み手術や心臓カテーテル検査も実施しています。
心臓核医学検査(負荷心筋シンチグラフィ)も積極的に行っております。

腎臓内科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
110280xx9901xx慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり128.5013.750.0077.58
110280xx9900xx慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし108.6011.3510.0069.00
050130xx9902xx心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり-34.0023.9614.2971.29
100393xx99xxxxその他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし-13.679.8333.3378.67
110260xx99x0xxネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし-14.2019.530.0064.60

腎臓内科では、検尿異常や腎機能低下をきたす疾患を扱います。最初に腎生検という精密検査によりその原因をよく調べて治療します。同時に、腎保護のための治療、食事指導や生活指導をおこないます。やむなく腎不全が進行した場合、腎代替療法を検討します。最初に治療方法(血液透析、腹膜透析、腎移植)を選び、それぞれに応じた準備(内シャント造設手術、腹膜透析カテーテル挿入手術、移植施設への紹介)をします。そして適切な時期に透析を導入し、近隣の透析施設へ橋渡しします。腎不全の患者さんが種々の検査や手術、体調を崩して入院を要するときには、院内各専門科と協力して入院中の腎不全のサポートや透析治療をおこないます。

内分泌内科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
10007xxxxxx1xx2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり5315.7013.770.0067.47
10007xxxxxx0xx2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし167.1910.460.0064.88
100040xxxxx00x糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし-9.0013.070.0042.00
10006xxxxxx1xx1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり-12.3312.600.0069.33
120200xx99x1xx妊娠中の糖尿病 手術なし 手術・処置等2あり-10.607.120.0032.60

糖尿病・内分泌代謝内科では糖尿病を中心とした代謝疾患、様々な内分泌疾患(甲状腺・下垂体・副腎など)を扱います。
令和6年度は1型糖尿病、2型糖尿病の血糖コントロール目的入院、教育入院とともに、高血糖緊急症(糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖状態)の入院診療にあたっています。看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士などと他職種連携を行っています。また、糖代謝異常合併妊婦の外来・入院管理を産婦人科と協力し行い、周産期医療を支え、他の疾患で入院中の糖尿病を合併する患者さんについても、主科と併診の上の管理を行い、総合診療基盤を支えています。

血液内科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
130010xx97x0xx急性白血病 手術あり 手術・処置等2なし512.8413.741.9682.80
130030xx99x4xx非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり2617.548.650.0077.08
130010xx97x2xx急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり2019.2535.630.0068.00
130010xx99x9xx急性白血病 手術なし 手術・処置等29あり1714.1212.450.0077.76
130030xx99xbxx非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2Bあり1515.0012.236.6765.93

血液内科では、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、
骨髄異形成症候群などの血液腫瘍に対して診断から標準治療の提供まで一連の診療を行っています。
また再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血など非造血器腫瘍の診療も行っており,
血液疾患全般に対して対応できる体制となっております。
移植等の細胞治療についてはがん・感染症センター都立駒込病院をはじめ、高度専門医療施設と
連携しています。

消化器内科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
060100xx01xxxx小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術942.402.570.0073.49
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし6010.708.885.0077.37
060035xx99x0xx結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし453.677.910.0074.78
060350xx99x0xx急性膵炎、被包化壊死 手術なし 手術・処置等2なし3210.4410.543.1349.78
060102xx99xxxx穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし267.697.600.0061.54

消化器内科の入院では大腸ポリープに対する内視鏡的切除の症例が多いです。1泊2日で行っていますが、高齢者の場合は2泊3日で行っています。
胆管結石、胆管炎に対する内視鏡治療も積極的に行っています。
早期大腸癌に対する粘膜下層剥離術も積極的に行っています。
急性膵炎、憩室炎など緊急入院が必要となることが多い疾患も多数診療しています。

消化器外科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
060150xx03xxxx虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等624.325.320.0040.61
060160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等593.814.540.0068.03
060335xx0200xx胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし466.157.052.1754.87
060330xx02xxxx胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等255.405.990.0057.68
060035xx0100xx結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし1912.8414.815.2673.42

消化器外科では多岐にわたる良性疾患、悪性疾患を取り扱っております。
虫垂炎や胆嚢炎など救急疾患が多いのも当院の特徴です。必要時は速やかに緊急手術にも対応しております。また多くの手術を腹腔鏡で行っており、患者さんのお体の負担を少なくすることで在院に日数が短くなるように努めております。一方でご高齢の患者さんも多く、すぐには自宅に戻れない状態の方はさまざまな職種のスタッフと連携し術後も安心した生活が送れる環境が整えられるよう対応しております。
大腸癌、胃癌、など悪性疾患も腹腔鏡で行っており、安全かつ丁寧な手術で合併症が起こらないよう治療しています。

膠原病リウマチ内科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
070560xxxxx00x重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1910.8914.930.0063.79
070470xx99x0xx関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし1136.6415.0027.2778.09
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし1015.1013.6610.0076.80
070560xxxxx01x重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2なし 定義副傷病あり-33.5024.070.0053.38
0400802499x0xx肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし-16.0016.400.0082.50

関節リウマチに加えて、感染症や治療薬の副作用で入院される患者さんも多くなっております。「全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患」には、全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群、皮膚炎等が含まれています。整形外科やリハビリテーション科と連携して、患者さんのニーズに応じた総合的なリウマチ医療を提供するとともに、全身性自己免疫疾患による臓器障害には、各専門科が協力して診療を行っています。

新生児科
DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢
140010x199x0xx妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし1213.676.118.330.00
140010x197x0xx妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし1011.507.970.000.00
140010x299x0xx妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし1017.3011.830.000.00
140010x199x1xx妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり-15.8010.600.000.00
140010x299x1xx妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等21あり-22.0023.190.000.00

新生児科は総合周産期母子医療センターの新生児部門を担当しています。出生体重2500g以上でも呼吸障害があったり、消化管などの手術を要するようなお子さんや、早産児、低出生体重児のお子さんも入院しています。院外で出生したお子さんも多く受け入れています。さまざまな新生児の状態に合わせた治療を行っています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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5大癌

StageⅠStageⅡStageⅢStageⅣ不明再発病期分類基準版数
胃癌152612131418
大腸癌1530242931118
乳癌10010318
肺癌0013359618
肝癌00060118



《定義》
令和5年4月から令和6年3月の5大癌について、病気分類毎の患者数を集計したものです。
各分類の患者数は延べ患者となります。(同一患者が複数回入院した場合はそれぞれ1名です。)「初発」とは、当院で腫瘍の診断、初回治療を実施した場合、「再発」とは、当院又は他院で初回治療が完了した後、当院で治療した場合やがん緩解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
「初発」のステージは、ステージ数が増えるにつれて進行していることを表しています。
《解説》
当院では、「初発」「再発」ともに大腸癌の患者数が最も多く、次いで肺癌、胃癌の順となっています。いずれも、最新の治療のガイドラインに則り、早期癌から進行癌、そして再発癌の標準的な治療を行っています。特に、胃癌・大腸癌では積極的に腹腔鏡手術を取り入れています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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重症度患者数平均在院日数平均年齢
軽症228.5954.00
中等症10112.8672.14
重症2521.4486.40
超重症925.4487.11
不明00.000.00

《定義》
市中肺炎とは、通常の社会生活を送っていて発症する肺炎です。A-DROPスコアという重症度分類を用いて、20歳以上の患者様を対象に4段階にわけて集計しています。
A-DROPスコア:①A(Age)年齢 ②D(Dehydration)脱水 ③R(Respiration)呼吸 ④O(Orientation)意識障害 ⑤P(Pressure)収縮期の血圧 ≪1~2点:中等症、3点:重症、4~5点:超重症≫
《解説》
中等症の患者様がもっとも多く、全体の6割以上を占めています。重症になるほど患者様の平均年齢が高くなる傾向となっています。なお、「COVID-19肺炎」はこの中には入っていません。

脳梗塞の患者数等

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発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内10222.0173.9941.44
その他928.5683.894.50

《定義》
発症時期を「3日以内」と「その他」に分け、それぞれの「患者数」「平均在院日数」「平均年齢」「転院率」を集計しています。
《解説》
当院は、発症3日以内の急性期脳梗塞患者が多いことが特徴です。
そのうち、発症4,5時間以内の脳梗塞超急性期治療(t-PA投与、機械的血栓回収)の症例数も年々増加しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

整形外科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K0821人工関節置換術 肩、股、膝1431.9516.7316.0872.96
K0461骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿752.3117.2538.6775.25
K0462骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨692.067.978.7053.68
K0463骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他371.084.702.7056.73
K0811人工骨頭挿入術 肩、股294.4125.5572.4187.03

人工関節置換術の症例が最も多く、関節疾患や骨折および関節リウマチに対する手術を専門的に行っています。
高齢化に伴い、大腿骨近位部骨折の手術が増加してきていますが、脊椎疾患も多く手術を行っています。

形成外科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K0051皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm未満140.361.360.0037.50
K2193眼瞼下垂症手術 その他のもの140.000.860.0076.64
K0301四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹110.731.450.0046.55
K0052皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm以上4cm未満-0.290.710.0043.00
K0062皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm以上6cm未満-0.291.430.0048.00

皮膚・軟部組織の良性腫瘍、皮膚悪性腫瘍の切除・摘出を多く行っています。また、顔面骨骨折、鼻骨骨折の治療も多いです。先天性・後天性の眼瞼下垂の手術も、積極的に行っています。

脳神経外科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術310.658.6112.9075.74
K178-4経皮的脳血栓回収術-0.7116.2957.1478.71
K6092動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈-7.8313.500.0075.17
K1643頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの-2.2539.25100.0049.00
K1781脳血管内手術 1箇所-0.509.750.0062.00

当地域の医療機関から紹介の患者さんは救急対応、緊急手術の割合が高くなっています。

小児外科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)110.001.000.006.18
K6335ヘルニア手術 鼠径ヘルニア100.501.000.001.20
K6333ヘルニア手術 臍ヘルニア-0.001.000.001.60
K836停留精巣固定術-0.401.000.000.60
K718-21腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの-0.002.750.008.50

1番多い鼠径ヘルニアは主に腹腔鏡手術で行っており、傷が目立たないよう配慮しております。急性虫垂炎など他手術も腹腔鏡手術を主としております。病気を治すのはもちろん整容性も考慮して行っております。

眼科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K2821ロ水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの4400.181.010.2377.12
K2423斜視手術 前転法及び後転法の併施430.491.000.0026.91
K2422斜視手術 後転法200.401.000.0022.10
K2686緑内障手術 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術180.061.000.0075.89
K2191眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法110.001.000.0083.09

白内障の手術である「水晶体再建術」が最も多く行われています。患者さんの希望や状態により、
日帰り~2泊3日で行っています。眼瞼下垂、斜視手術は日帰り~2泊3日の入院となり、全身麻酔での手術も行っています。硝子体手術は1泊2日~2泊3日、黄斑円孔は1週間程度の入院となります。

耳鼻咽喉科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K3772口蓋扁桃手術 摘出390.954.080.0012.33
K370アデノイド切除術100.803.800.007.50
K309鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術-0.000.000.003.71
K340-5内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)-1.715.430.0059.00
K347-3内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型(骨、軟骨手術)-0.714.000.0043.43

慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、歯性上顎洞炎などに対して、ナビゲーション併用した内視鏡下鼻・副鼻腔手術(ESS)を行っています。
慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対して、鼓室形成術、鼓膜形成術、鼓膜再生療法(リテインパによる鼓膜穿孔閉鎖術)を行っています。
声帯ポリープ、声帯白板症など喉頭良性疾患に対して喉頭微細手術(LMS)を行っています。

泌尿器科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K7811経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの1761.262.480.0059.52
K8036イ膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの631.293.411.5977.94
K764経皮的尿路結石除去術(経皮的腎瘻造設術を含む。)331.368.429.0956.24
K783-2経尿道的尿管ステント留置術250.8815.528.0075.64
K841-7経尿道的前立腺水蒸気治療170.121.12

0.00

73.71

腎結石・尿管結石に対する手術として、レーザーによる経尿道的尿路結石除去術を数多く行っています、また、難治性の大きな腎結石に対する経皮的尿路結石除去術も積極的に行っています。体外衝撃波による破砕術は主に外来で行っています。膀胱癌・腎盂尿管癌に対する手術、前立腺肥大症に対する手術も積極的に行っています。
最近は低侵襲な前立腺肥大症の手術(水蒸気治療)も行っています。

産科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K9091イ流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの540.241.090.0034.93
K9122異所性妊娠手術 腹腔鏡によるもの-0.113.780.0032.44
K856-4腟壁尖圭コンジローム切除術-0.171.330.0026.33
K861子宮内膜掻爬術-1.336.670.0034.33
K8981帝王切開術 緊急帝王切開-3.177.330.0030.50

流産手術は現在、従来の方法よりも安全性の高い手動真空吸引法で行っています。
異所性妊娠手術では低侵襲で美容性の高い腹腔鏡手術が大半を占めています。

婦人科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K8882子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの371.163.920.0041.46
K867子宮頸部(腟部)切除術210.051.000.0039.95
K877子宮全摘術192.587.740.0061.26
K861子宮内膜掻爬術-0.331.670.0050.67
K872-33子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 その他のもの-0.001.000.0042.11

婦人科では子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症など良性疾患の治療や子宮頚部上皮内腫瘍の治療を行っています。特に良性疾患では低侵襲で美容性の高い内視鏡手術を推進しており、卵巣良性腫瘍の手術は大半が内視鏡となっています。子宮鏡下手術も多数行っています。

循環器内科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K597-2ペースメーカー交換術101.007.100.0087.00
K5493経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの-1.001.000.0063.00
K596体外ペースメーキング術-1.009.000.0084.00

常勤医1名で可能な範囲の診療を行っています。ペースメーカー植え込み手術や心臓カテーテル検査も実施しています。
心臓核医学検査(負荷心筋シンチグラフィ)も積極的に行っております。

腎臓内科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K6121イ末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの145.5713.790.0072.64

腎不全が末期まで進行し、腎代替療法として血液透析を選んだ場合、血液を効率的に体外に取り出して浄化するために「内シャント造設術」という腕の血管の手術が必要になります。近い将来に透析導入が必要となることが予測される場合、事前に手術をおこなってシャント血管を十分に育てておくことが望ましく、腎臓内科でそのタイミングをはかって手術をおこなっています。

消化器内科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満1200.911.510.0074.87
K688内視鏡的胆道ステント留置術352.549.748.5779.29
K721-4早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術251.043.000.0074.64
K6871内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの224.277.004.5572.32
K6532内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術200.004.400.0076.30

大腸ポリープに対する内視鏡的切除だけでなく、早期胃癌、早期大腸癌に対する粘膜下層剥離術も積極的に行っています。
胆道系疾患に対する内視鏡的処置も積極的に行っています。

消化器外科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術780.833.991.2856.85
K718-21腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの720.392.930.0039.49
K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)541.301.570.0067.98
K719-3腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術244.7111.084.1774.25
K718-22腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの180.177.170.0051.11

消化器外科で行う手術の多くは腹腔鏡で行っております。内視鏡外科学会技術認定医が2名常勤で在籍しており、安全で確実な手術を提供するよう心がけています。疾患別では胆石症、胆嚢炎、虫垂炎、鼡径ヘルニアなどの良性疾患が多く、年々腹腔鏡手術での割合が高くなっております。腹腔鏡手術は傷が小さく、患者さんの負担も軽減できるため在院日数の短縮にもつながっております。大腸癌や胃癌などのがんの手術も徐々に増加しており、こちらも多くは腹腔鏡で行っております。高齢者や術前より多くの併存疾患がある患者さんが多いため、術後在院日数が全国平均よりやや長くなる傾向にあります。しかし、退院後も安心して生活できる環境が整うまで医療スタッフとともに全力で考えます。
緊急手術も毎日対応しておりますので、緊急手術も多くなっております。

新生児科

Kコード名称患者数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢
K9131新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの210.0011.579.520.00
K275腸瘻、虫垂瘻造設術-1.001.00100.000.00

新生児は時に呼吸がうまくできないなど、仮死状態で出生することがあり、適切な蘇生を行うことが必要な症例があります。また生後、消化管などの手術を必要とするようなお子さんも入院されます。こうした生後の状態に対応できるよう、新生児科、スタッフ一同体制を整えています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一00.00
異なる30.04
180010敗血症同一140.20
異なる120.17
180035その他の真菌感染症同一10.01
異なる00.00
180040手術・処置等の合併症同一160.23
異なる30.04

《定義》
「同一」は、ある病気の診断目的で入院しその病気の治療を行った場合を表し、「異なる」は、ある病気の診療目的で入院したが、入院時から併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症し、その治療が主となった場合を表します。
《解説》
敗血症は、感染症をきっかけに病原菌が大量に血液の中に入り込むことで起こる重篤な全身の感染症です。入院当初から重篤な患者様や、何かしらの原因をきっかけに敗血症ショックを発症するケースがみられます。手術・処置等の合併症は、手術後すぐに起こる合併症とは限らず、透析シャント狭窄等時間の経過とともにおこる疾患や、関節、体内挿入物の弛み等も含まれます。

更新履歴

2025年9月26日 令和6年度実績に更新

2024年9月26日 令和5年度実績に更新

2023年9月27日 令和4年度実績に更新

2022年9月30日 令和3年度実績に更新

2021年9月21日 令和2年度実績に更新

2020年9月25日 令和元年度実績に更新

2019年9月30日 平成30年度実績に更新

2018年9月28日 平成29年度実績に更新

2017年9月30日 平成28年度実績に更新

2016年9月30日 公開