医療の質指標R6

令和6年度 東京都立大塚病院 医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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指標分母:肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数分子:分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数割合
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率84579894.44%

《定義》
リスクレベルが「中」以上の手術は、「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017 年改訂版)」(日本循環器学会等)に準じて抽出しています。

《解説》
肺血栓塞栓症とは、肺動脈に血液の塊である血栓が詰まる病気です。血栓形成を予防するために、弾性ストッキングを使用することもあります。
足首から段階的に圧迫することにより、ふくらはぎの筋肉を圧迫し、さらには血管の断面積を縮小させることで足の静脈の血液が下から上に流れやすくなり、圧迫圧の変化によって静脈の血行を改善し、向上させる効果もあります。

液培養2セット実施率

指標分母:血液培養オーダー日数分子:分母のうち、血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数割合
血液培養2セット実施率2407185176.90%

《定義》
血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数を血液培養オーダー日数で除して集計しています。

《解説》
血液培養とは、本来無菌である血液中に菌が存在することを証明し、検出された菌の薬剤感受性検査を行うことより、正しい抗菌薬を選択することができます。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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指標分母:広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数分子:分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数割合
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率39735890.18%

《定義》
広域スペクトルの抗菌薬(ピペラシリン、テビペネムピボキシル、メロペネム水和物、ビアペネム、ドリペネム、イミペネム・シラスタチンナトリウム)が投与された患者を抽出しています。

《解説》
菌のタイプによって、効果のある抗菌薬は異なり、効果のある菌の範囲をスペクトルといいます。抗菌薬は広い範囲の菌に効果があるので、広域スペクトル抗菌薬とよばれます。

転倒・転落発生率

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指標

分母:退院患者の在院日数合計

分子:退院患者の転倒回数合計

割合

転倒・転落発生率

55816

167

3.01%

 

《定義》
退院患者に発生した転倒・転落件数を退院患者の在院日数の総和で除して集計しています。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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指標

分母:退院患者の在院日数合計

分子:3b以上の転倒回数合計

割合

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

55816

17

0.30%

 

《定義》
退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数を退院患者の在院日数の総和で除して集計しています。

《解説》
医療現場ではインシデントやアクシデントがどの程度の影響度を与えるか評価するために分類システムが用いられます。インシデント影響度分類レベル3b以上とは、比較的大きな影響が生じている状態であり、手術や処置が必要となるものになります。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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指標

分母:全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数

分子:分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数

割合

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

1338

1324

98.95%

 

《定義》
手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数を全身麻酔手術で予防的抗菌薬が実施された手術件数で除して集計しています。

《解説》
予防的抗菌薬とは、手術後に細菌感染をしないために、あらかじめ抗生物質を使って予防することです。開胸・開腹など大きな手術では、手術開始直前に抗生物質を点滴などで投与することで細菌感染をしないことに効果が期待されています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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指標

分母:退院患者の在院日数合計

分子:褥瘡の発生患者数

割合

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

53718

74

0.13%

 

《定義》
褥瘡の発生患者数を退院患者の在院日数の総和で除して集計しています。

《解説》
褥瘡の発生が少ないことは、患者さんの生活の質(QOL)を守るための努力ができていること、安心で安全な医療が提供されていることを表しています。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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指標

分母:65歳以上の患者

分子:分母のうち、栄養アセスメントが実施された患者

割合

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

2995

1871

62.47%

 

《定義》
入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数を65歳以上の退院患者数で除して集計しています。

《解説》
十分な栄養がとれているかどうかを早期に確認し、必要に応じて適切なケアを行うことで、入院期間の短縮や予後の改善につながります。

身体的拘束の実施率

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指標

分母:退院患者の在院日数合計

分子:分母のうち、身体的拘束日数合計

割合

身体的拘束の実施率

55816

6028

10.80%

 

《定義》
身体的拘束日数の総和を退院患者の在院日数の総和で除して集計しています。

《解説》
身体的拘束は、患者さんの安全を守るためやむを得ず行われることもありますが、できる限り他の方法で対応できるよう必要最低限にとどめることが大切です。

更新履歴

2025年9月26日 令和6年度実績に更新

2024年9月26日 公開