神経放射線科の実績

診療業務実績

 多摩総合医療センター・小児総合医療センターの連携を密に多くの検査を実施している。

 放射線科専門医が、CT・MRI・核医学の全検査について画像診断レポート(画像診断管理加算2算定)作成している。

 脳・神経専門病院として、職員一人一人が専門職としての意識を高揚させ、技術の習得に向けて積極的に取り組んでいる。また、医療安全を継続し、患者に寄り添った検査を行うために、日常的に職員間や患者・家族等に対するコミュニケーションを大切にしている。

MRI検査(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)実績

 MRI検査実績は、令和5年度5,767人、令和6年度6,246人と、年々増加傾向にあります。
1.5テスラ装置と3テスラ装置の稼働率はほぼ同じ割合で、部位別の検査人数では頭部が全体の77%を占めています。
令和2年に導入した1.5テスラ装置により、頭部や脊髄だけでなく腹部や骨盤など幅広い撮像が可能となり、また、近年アプリケーションの向上により検査時間の短縮も可能となりました。

CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)実績

 CT検査実績は、令和5年度1,612人、令和6年度1,657人です。当日検査、緊急検査も迅速に対応できる体制を組み、随時対応しています。
令和6年度では検査種別では、頭頚部CTが全体の39%、躯幹部を61%占めています。

核医学検査(RI; Radioisotope:ラジオアイソトープ)実績

 核医学検査実績は、令和5年度1,269人、令和6年度1,471人です。検査種別では、神経病院の特徴である脳疾患鑑別による脳血流スペクト検査が約40%を占めています。当院では、線条体におけるドパミントランスポーター(DAT)の分布を可視化することで、ドパミン神経の変性・脱落を伴うパーキンソン病(PD)を含むパーキンソン症候群(PS)の鑑別診断薬であるダットスキャン(R)静注を用いた検査の割合も38%と高いのが特徴です。