神経放射線科の実績

診療業務実績

 多摩総合医療センター・小児総合医療センターの連携を密に多くの検査を実施している。

 放射線科専門医が、CT・MRI・核医学の全検査について画像診断レポート(画像診断管理加算2算定)作成している。

 脳・神経専門病院として、職員一人一人が専門職としての意識を高揚させ、技術の習得に向けて積極的に取り組んでいる。また、医療安全を継続し、患者に寄り添った検査を行うために、日常的に職員間や患者・家族等に対するコミュニケーションを大切にしている。

MRI検査(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)実績

 MRI検査は、令和3年度6240人、4年度5987人とコロナの影響により検査数はわずかに減少傾向にある。1.5テスラ装置と3テスラ装置の稼働率はほぼ同じ割合である。部位別の検査人数では頭部が全体の79%を占めている。令和2年に導入した1.5テスラ装置により、頭部や脊髄だけでなく腹部や骨盤など幅広い撮像が可能となった。また以前に比べ撮像時間も短縮できている。

CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)実績

 CT検査は、令和3年度1862人、令和4年度1756人である。当日検査、緊急検査も迅速に対応できる体制を組み、随時対応している。検査種別では、頭頚部CTが全体の45%を占める。

核医学検査(RI; Radioisotope:ラジオアイソトープ)実績

 核医学検査は、令和3年度1317人、令和4年度1283人となった。検査種別では、神経病院の特徴である脳疾患鑑別による脳血流スペクト検査が主流である。また、線条体におけるドパミントランスポーター(DAT)の分布を可視化することで、ドパミン神経の変性・脱落を伴うパーキンソン病(PD)を含むパーキンソン症候群(PS)の鑑別診断薬であるダットスキャン(R)静注を用いた検査が全体の35%を占めている。