4. 移行期医療に関する指標

移行期医療に関する指標

移行転科数

定義

成人診療科へ転科（転院）した患者数

説明コメント

医療の発展により、小児慢性疾患患者も成人年齢に達する方が多くなっていています。年齢を重ねることで新たな病気に罹患する場合もあり、その場合は小児期からの病気と成人期に発症した病気の治療が必要となります。小児医療から成人医療へ、途切れなく適切な治療が継続できるための支援が求められています。
当院では、お子さま一人ひとりの成長発達年齢に合わせて、ご自身で健康管理できるように自立支援を行い、適切なタイミングで成人診療科への転科を支援しています。その取り組みの成果指標を移行転科数としています。

心理的支援件数

定義

AYA世代患者に対する自立に向けた心理的支援件数

説明コメント

当院では、15歳以降に初めて受診するケースより、小児期からの慢性疾患で入退院を繰り返しているケース、小児がん治療を受けていた方の再発、晩期合併症治療などでの再度の入院を要するケースが多い傾向があります。精神面や社会面で成長発達し自立していく重要な時期であり、就学、就労、結婚、家族計画など人生を決める重要で個別性の高い課題があり、心理社会的なアセスメントをもとに個々の状況に合わせた支援が求められます。小児期とはちがうアプローチを意識し、より本人の主体性を尊重し丁寧に関わるよう努めてまいります。