本文へ移動
よくある質問
放射線被ばく全般について
- Q.放射線検査による被ばく線量はどの程度ですか?
- 白血病やがんは、「これだけ被ばくしたから確実に病気になる」という放射線量は決まっていません。被ばくする線量によって病気になるリスクは増加しますが、通常の診断で使われる放射線量では限りなく低い確率だと考えられています。
- Q.人体が白血病やがんになると言われている放射線量はどの程度ですか?
- 白血病やがんは、「これだけ被ばくしたから確実に病気になる」という放射線量は決まっていません。被ばくする線量によって病気になるリスクは増加しますが、通常の診断で使われる放射線量では限りなく低い確率だと考えられています。
検査しないことにより重大な疾患を見逃すリスクもあります。医師と相談した上で、しっかり検査を受けることをお勧めします。
- Q.放射線量の主な単位は何ですか?
- Gy(グレイ)吸収線量
放射線が当たった物質が単位質量あたりに吸収したエネルギー量を表します。
Sv(シーベルト)実効線量
放射線を吸収したエネルギー量が同じでも、放射線の種類や組織によって人体における影響が異なります。放射線を受けた場合に、どの程度影響があるのかを表す単位です。
- Q.日常生活の中に放射線は存在しますか?
- はい、日常生活の中に放射線は存在します。様々な物から放射線の影響を受けており、ゼロにすることはできません。身の回りには自然放射線と人工放射線が存在します。
- Q.放射線は人にどのような影響(障害)を与えますか?
- 放射線は一般的に身体の細胞を傷つけたり、死滅させたりする働きがあります。病院で使用している放射線量は、年齢や身体の大きさによって調整され、正しく管理されています。そのため、放射線検査を受けたことによる体への影響はほとんどないと考えられています。
- Q.医療被ばくとは何ですか?
- 医療を目的に行う、放射線を用いた検査や治療による被ばくのことです。
• 検査や治療のための患者の被ばく
• 検査や治療の際に介助等のために患者の家族等が受ける被ばく
• 医学研究等で志願者が受ける被ばく
医療被ばくの特徴
• 利益がリスクを上回る際に計画的に受ける
• 被ばく線量の限度は設けられていない
• 短時間で目的の部位に限られた局所的な被ばく
- Q.医療被ばくは安全ですか?
- 医療被ばくは、医師や放射線の専門家によって適切に管理されるため、安全だと考えられています。また、医師により、患者さんが放射線検査によって受けるメリット(画像診断や病気の経過観察)とデメリット(被ばく)のバランスが取られています。
- Q.医療被ばくによるリスクはありますか?
- 100~200mSv以上の大量の放射線に被ばくすれば、がんのリスクが増えることは明らかになっていますが、CTなどの医療被ばくで受けるような少量の放射線とがんの関係は科学的に明らかになっていません。
- Q.妊婦の胎児に対する影響はありますか?
- 胎児の放射線の閾値は100ミリシーベルトと言われています。緊急時の検査や、妊娠早期で気づかずX線を用いた検査をしてしまったとしても胎児への影響は少ないと考えられます。ただし、リスク<利益のときのみ検査を行う必要があります。
- Q.妊娠中にエックス線検査を受けましたが大丈夫ですか?
- 妊娠してからの経過時期にもよりますが、通常レントゲン検査程度の線量では胎児への影響はほとんどないと考えられています。鉛のプロテクターを使用して、腹部への放射線を遮蔽して検査を行いますので、安心していただいて大丈夫です。
妊娠中はできるだけX線検査は受けないことが望ましいですが、必要な場合は医師と相談して受けることも大切です。
CT検査Q&A
- Q.CT撮影とは何ですか?
- 体の周囲からX線をあてて、体の中の吸収率の違いをコンピューターで処理し、体の断面を画像にします。検査の目的によっては、造影剤を使用する場合があります。
解像力に優れており小さな(数ミリの)病変まで検出することができるため、胸部X線画像では見つけることができない病変もCTでは確認し発見することができます。
- Q.CT撮影はどのように行いますか?
- CT(Computed Tomography)検査は、X線を使って輪切りの画像を撮影する検査です。ドーナツ状の機械の中に、X線管球と検出器が配置され、それらを回転させて撮影していきます。
得られたデータを計算して輪切り画像を作成します。検査はベッドに寝ているだけで終了します。検査の流れは、およそ15分程度で終わります。
- Q.CT撮影ではどんなことが分かりますか?
- CT検査は、治療前にがんの有無や広がり、他の臓器への転移がないかを調べたり、治療の効果を判定したり、治療後の再発がないかを確認するなど、さまざまな目的で行われる精密検査です。
CT検査はX線を使って行います。体の周囲からX線をあてて、体の中の吸収率の違いをコンピューターで処理し、体の断面を画像にします。断面にする画像の厚みの設定は、撮影する部位や検査の目的に応じて適切に決められています。
- Q.CT撮影のメリットとデメリットを教えてください
- メリット
• 検査時間が短い(おおよそ5分から10分程度、特殊検査は30分程度)
• CT画像は人体を詳細に観察できる(画像上で人体のあらゆる臓器の内部構造が観察できる)
• 立体画像(三次元画像)を容易に作成できる(血管や骨、肝臓などの立体画像を作成でき、手術や患者説明に有用)
デメリット
• 一時的な放射線被ばく(CT検査はX線を使用するため、放射線被ばくのリスクがありますが、医療従事者は被ばくを最小限に抑えるために適切な検査方法を選択しています)
• 造影剤の使用リスク(一部のCT検査では造影剤が必要な場合があります。造影剤により特定の組織や血管をより明確に画像化できますが、副作用やアレルギー反応のリスクもあります)
- Q.胸部のCT検査と一般撮影検査ではどちらが被ばく線量は多いのですか?
- CT検査の方が放射線の被ばく線量は多くなります。しかしCT画像はより精密診断が可能です。病院では診断目的に応じた最適な検査を利用することで検査全体の被ばく線量減少を目指しています。
MRI検査Q&A
- Q.MRI検査は放射線を使用しますか?
- MRI検査ではレントゲンやCT検査のように被ばくを考慮しなければならないような放射線は使用しません。
- Q.MRI検査装置は磁石の中に入るのですか?
- MRIでは強力な磁石と電磁波が使用されます。そのため、体内に金属を含むものがある場合はそれらが故障する、酸素ボンベやストレッチャーなどの金属のものが吸引される等、レントゲンやCTとは異なる、MRI特有の注意点があります。
X線撮影(レントゲン撮影)Q&A
- Q.レントゲンとは何ですか?
- ヴィルヘルム・レントゲンはドイツの物理学者です。1895年にX線を発見し、1901年に第1回ノーベル物理学賞を受賞しました。X線をレントゲン博士の名前にちなんで"レントゲン線"と呼ぶのはこのためです。
- Q.どのようにしてレントゲンができるのですか?
- X(エックス)線検査では、X線管で発生させるX線が利用されます。X線管の内部では、陰極と陽極(タングステン、モリブデン、銅等)の間に高電圧がかけられており、熱電子が真空中を陰極から陽極に高速で移動します。熱電子が陽極の原子核に引き寄せられて進行方向を変えるときに発生するのが(制動)X線です。
骨や水分、脂肪など体の組織によってX線の通りやすさが異なることを利用し、体を通過したX線の差が濃淡の差として画像化されます。
- Q.レントゲンのメリットとデメリットについて教えてください
- メリット
• 短時間で簡単に行える。
• CT検査と比べると被ばくが少ない。
• CT・MRI検査と比べて費用が安い。
デメリット
• CTやMRIなどの精密検査に比べて、細かな病変が見つけにくい。
• 線量は少ないが被ばくする。
核医学検査Q&A
- Q.核医学検査とは何ですか?
- 核医学検査は、放射線を出す物質(放射性同位元素RI)を用いて、体内の形状や機能を調べる検査です。
RIを含む薬品を投与し、放出される放射線をガンマカメラで検出することで対象部位の画像を得ます。RIの種類によって、SPECT検査とPET検査に分かれます。SPECT検査は1方向の放射線を放出するRIを用いるのに対し、PET検査は2方向の放射線を同時に放出するRIを用います。
- Q.SPECTとPETは違いますか?
- 核医学検査では、投与する放射性医薬品の種類により、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)検査とPET(Positron Emission Tomography)検査に分かれます。
SPECT検査
「単一光子放射断層撮影」で、体内に投与した放射性医薬品から放出されるガンマ線をガンマカメラで検出し、その分布を断層画像にしたものです。脳血管障害、心臓病、癌の早期発見に有効とされています。
PET検査
PET検査は感度、定量性の点でSPECT検査より優れていることから近年、使用頻度が高まっています。PET検査の中で最も多く使われている18F-FDGという薬は、ブドウ糖によく似た性質に放射性のフッ素を付けたもので、体内での使われ方を画像にすることができます。悪性腫瘍の多くはブドウ糖を大量に使うため、この画像から悪性腫瘍の存在や広がりに関する情報を得ることで診断に用います。
- Q.核医学検査にリスクはありますか?
- 核医学検査は非侵襲的であり、痛みや不快感は少ないですが、放射線の使用に関連するリスクがあります。医師との相談や診断の必要性に基づいて、適切な検査方法を選択することが重要です。
核医学検査では微量な放射線を放出するRIを体内に投与します。この放射線は体内で減衰し、最終的に排泄されます。一般的には数ミリシーベルト以下です。これは自然界から受ける年間平均被ばく線量(2.4ミリSv)と同程度かそれ以下です。
血管撮影Q&A
- Q.X線血管撮影はどのように行いますか?
- X線血管撮影検査(血管造影検査)は、X線を使用してX線の吸収差(濃度差として描写される)から血管を写し出します。血管の中を流れている血液は、他の臓器との吸収差がないので、血管内に造影剤を注入し血管を描出させます。
- Q.血管撮影のメリットとデメリットを教えてください
- メリット
X線血管撮影下でカテーテルなどを用いる治療方法に、IVR(インターベンショナル・ラジオロジー:Interventional Radiology)といわれているものがあります。
IVRには、狭くなった血管を拡げたり、出血した血管をつめて止血したり、腫瘤の栄養動脈を人為的に閉塞させ、がんを死滅させたりするさまざまな治療法があります。IVRは外科的手術をしないで、できるだけ体に傷を残さずに病気を治療する画期的な方法です。
デメリット
過剰被ばくによる放射線皮膚障害の事例報告があります。患者さんへの医療被ばくは、その被ばくリスクを上回る十分なメリットが得られることで正当化され、法的な線量限度に相当する考えは適用されません。
造影剤を使用することで、副作用が出てしまう場合があります。発生頻度は、患者さんの状態や造影剤の種類によって異なります。また、人によっては検査が終わった後に遅れて症状が出る場合もあります。
放射線治療Q&A
- Q.放射線治療とはなんですか?
- 放射線治療は、手術、薬物療法と並ぶがんの3大治療法の1つです。手術と同様、局所に対する治療ですが、手術のように臓器を取り除いたりすることなくがんの部分に放射線をあてて治療します。
- Q.放射線治療はがん治療のみですか?
- 放射線治療の目的は、完治を目指す場合と苦痛を緩和する場合の2つに分かれます。単独で行われることもありますが、手術や薬物療法と併用されることもあります。
がん以外で、放射線治療が行われる部位
甲状腺眼症、ケロイド、血管腫、動静脈奇形、胸腺腫、良性脳腫瘍など
・手術に危険が伴う場合や手術だけでは再発しやすい場合などで、がんでなくても放射線治療が行われる場合があります。
- Q.放射線治療には副作用がありますか?
- 細心の注意をはらい副作用が限りなく少なくなるよう治療計画を立てます。重篤な晩期の副作用はごく少数の人にしかあらわれません。
▷急性期と晩性期のおもな副作用
急性期:疲労感、倦怠感、だるさ、食欲不振、白血球、赤血球、血小板減少、皮膚炎
慢性期:二次がん(照射しない場合よりは高くなりますが、非常に低い確率です)、生殖腺への影響
- Q.放射線治療おけるメリットとデメリットを教えて下さい
- メリット
・手術ほど身体の負担が大きくなく、痛みや傷跡は残りにくい。
・通院で治療できることが多い。
・身体機能を温存することができる。
・手術と同等の効果が期待できることがある。
デメリット
・副作用が起こる可能性がある。
・治療効果がすぐに確認できない場合がある。
・保険適応外の費用負担が発生する可能性がある。
- お問合せ
-
〒173-0015
東京都板橋区栄町33-1
豊島病院
電話:03-5375-1234