臨床倫理専門部会
当院では、患者さんの尊厳と自己決定権を尊重し、日常診療において生じるさまざまな倫理的課題に多職種で対応するため、倫理委員会のもとに「臨床倫理専門部会」を設置しています。医療の高度化・複雑化に伴い判断が困難となる事案について、医学的妥当性のみならず倫理的・社会的観点から審議を行い、患者さんにとって最善の医療の提供を支援します。
審議事項
臨床倫理専門部会は、主として下記の事案について審議しています。
DNAR(心肺蘇生を行わないことに関する方針)
心肺停止時に心肺蘇生を実施しないという方針(DNAR)について、患者さんご本人の意思やご家族の意向、医学的状況を踏まえ、その決定過程が適切に行われているかを審議します。
高難度新規医療技術の導入
当院で新たに実施しようとする難度の高い医療技術について、安全性・有効性および実施体制の妥当性を評価し、導入の適否を審議します。
未承認医薬品等の使用
保険適応・適応外を問わず、新たに使用しようとする医薬品・医療機器、治療法(術式)について、その使用の妥当性を審議します。
その他の臨床倫理問題
上記のほか、日常診療において生じる倫理的判断を要する事案(治療方針の選択、意思決定支援など)について、必要に応じて審議します。
倫理委員会との位置づけ
臨床倫理専門部会は、都立広尾病院倫理委員会設置要綱第17条の規定に基づき、当院倫理委員会のもとに設置された専門部会です。
日常診療で生じる臨床倫理上の課題は、まず倫理コンサルテーションチームが対応し、より専門的・組織的な審議を要する事案が臨床倫理専門部会に付議されます。臨床倫理専門部会は、これらの事案について専門的に調査・検討を行い、その審議結果を倫理委員会に報告します。
専門部会において結論を得ることが困難な事案については、部会長が臨時の倫理委員会の開催を委員長に要請し、または運営会議に審議を依頼します。なお、研究倫理に関する事項は倫理委員会において、多施設共同研究の責任病院としての審査等は中央倫理委員会において、それぞれ審議されます。
当院の倫理に関する審議体制は、おおむね次のような関係にあります。
職員・看護部倫理委員会
└─ 事務局(医事課)
├─ 倫理コンサルテーションチーム(医療上の臨床倫理に関わる事項)
└─ 臨床倫理専門部会(高難度新規医療技術・未承認医薬品等・臨床倫理問題)
└─ 倫理委員会(研究倫理・重大案件の審議、専門部会からの報告)
├─ 運営会議(重大案件)
└─ 中央倫理委員会(侵襲・介入を伴う研究、多施設の責任病院 等)
参考資料

