変形性足関節症(骨切り・関節固定・人工足関節)
関節温存から人工足関節まで、足元から支える。“歩ける”を諦めない
足首の軟骨がすり減り、歩くと痛みが出る病気です。骨の向きを変える骨切り術で負担を減らします。
進行例では関節固定や人工足関節で痛みの改善を目指します。
骨切り


関節固定術


人工足関節置換術~可動域の温存を目指して~
変形性足関節症に対する手術としては、足関節固定術が広く行われています。国内ではまだまだ普及していませんが、当院では外側進入型人工関節置換術による可動域温存を目指した治療を積極的に行っています。全ての方が人工関節置換術の対象となるわけではありませんが、他院で固定術を勧められた方でも当院では人工関節による治療が可能なケースがあります。足関節痛でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。個々人の趣味・スポーツ活動・仕事・生活様式などをお聞きした上で最適な治療法を提案させていただきます。


| 入院 | 3週間程度 |
|---|---|
| 手術~6日目 | ギプスシーネ固定、患肢挙上、免荷(足趾の運動は許可) |
| 7日目~ | スクワット運動開始(1日1回20分間、人工関節の圧着と可動域訓練を兼ねた運動) スクワット運動時以外はギプスシーネ装着 |
| 14日目~ | walking boot型装具装着の上で全荷重歩行開始、杖歩行安定後に退院 |
| 術後6週~ | 屋内歩行はwalking bootなしで可 |
| 術後3か月~ | 屋外歩行もwalking boot可 |
Q&A
- 人工足関節は何年もちますか?
- 回答
人工足関節の耐用年数は使用状況や活動量によって異なります。2019年に日本でも導入された本インプラントはまだ長期成績はわかっておりませんが、5年程度の中期成績はよいことがわかっています。長持ちさせるためには、定期的な診察と適切な生活管理が大切です。年齢や病状を考慮し、一人ひとりに適した治療をご提案します。
- 固定術との違いを教えてください。
- 回答
人工足関節は痛みを改善しながら足関節の動きを残せることが特徴です。
一方、固定術は関節を動かなくすることで痛みを軽減する方法です。
年齢や活動性、病態に応じて最適な治療法を選択します。
- 手術後は、いつ頃から歩けますか?
- 回答
創部や骨の状態を確認しながら、段階的に歩行を開始します。
多くの場合、リハビリテーションを行いながら徐々に体重をかけていきます。人工関節では専用の装具を使用し術後2週から全荷重、固定術では6週から部分荷重とさせて頂くことが多いです。歩行開始時期は患者さんの状態や手術所見によって異なります。
- スポーツは出来ますか?
- 回答
手術後はウォーキングやゴルフなどの軽い運動を再開できる方がほとんどです。
一方で、ジャンプや激しい接触を伴うスポーツは控えて頂いています。
競技内容に応じて、安全な復帰時期をご相談します。
- 他院で固定術と言われましたが相談可能でしょか?
- 回答
はい、セカンドオピニオンや治療方針のご相談も受け付けています。人工足関節が適しているか、固定術が望ましいかを詳しく評価します。検査結果や画像をもとに、一人ひとりに適した治療をご提案します。
扁平足(三関節固定)~実はその痛みの原因かも~
足の土踏まずは丈夫なアーチ構造を有し、歩行時の衝撃吸収や推進力の産出に重要な働きをしています。扁平足は生まれつきのもの以外にも、大人になってから加齢とともにアーチを支える構造が脆弱化してきたために生じる進行性扁平足があります。本人が気づかない間に進行しているケースが多々あります。症状は、内くるぶし周囲の痛み・腫れ、土踏まず周辺の重だるさ・疲れやすさ、ふらつき、足首の痛みなど、多岐に渡ります。進行の程度に応じて、足底挿板(インソール)による保存的治療から、腱移行や骨切り術を組み合わせた関節温存手術、関節固定術まで幅広い選択肢から適切な治療法を提供しています。

外反母趾
オーダーメイドで最適な治療を
外反母趾といっても、重症度、他趾の合併変形、疼痛部位など、病態は患者さんによって様々です。当科では、個々の病態に応じて、患者さんの希望を加味しつつ、体操療法から靴指導、足底挿板(インソール)を用いた装具療法、手術まで、幅広い治療を提供しています。手術についても、一人ひとり異なる足の変形に対応して、綿密な手術計画に基づき、豊富な術式レパートリーの中から最も効果的な組み合わせを引き出して行っています。
骨切り術(Scarf+Akin法)
骨の向きを整える骨切り術(Scarf・Akin法)で変形を矯正します。




関節固定術
重度の場合は関節を固定し、しっかり痛みを取ります。



強剛母趾
母趾の付け根の関節に変形性関節症が起こり、動きが悪くなる疾患です。歩行時やつま先立ちで痛みが生じ、進行すると日常生活にも支障をきたします。保存療法から手術まで、症状に応じた治療を行います。


最終更新日:2026年7月14日

