人工関節置換手術

変形性股関節症 股関節の軟骨がすり減ることで、足の付け根に痛みや動かしにくさが生じる病気です。進行すると歩行が困難になることもあり、症状に応じて保存療法や手術療法を行います。

人工股関節全置換術 人工股関節置換手術は傷んでしまった股関節を人工の関節にとり替える手術です。人工股関節は大腿コンポーネントと臼蓋(骨盤)コンポーネントからなります。これらには生体適合性の高いチタン合金、セラミック、ポリエチレン(プラスチック)などの素材が用いられています。
大腿コンポーネントのボールと、臼蓋(骨盤)コンポーネントのソケットの間で動く構造になっています。人工股関節置換手術は股関節の痛みを軽くする効果が高く、年間8万人以上の方が手術を受けられています。当院では、患者さん一人ひとりの骨形態や全身状態に合わせて、前方アプローチ・後方アプローチを適切に選択しています。
また、内科的併存症をお持ちの方など、周術期管理に配慮が必要な場合でも、総合病院としての強みを活かし、他診療科と緊密に連携しながら安全な手術を行っています。
骨形態に応じたインプラント選択
人工股関節の長期成績には、適切なインプラント選択が重要です。
当院では、骨形態や活動性を考慮し、術前計画に基づいた個別化医療を実践しています。
また、東京大学整形外科で考案・実用化されたAquala技術搭載ライナーを、適応症例に対して使用しています。摺動面の摩擦を低減する設計により、低摩耗性が期待されています。今後の長期成績の検証を継続してまいります。
手術の合併症
感染(化膿)
手術創部の深部感染が起きる率は約1%です。深部感染が起きた場合は、治療に長い期間が必要になります。また再手術が必要になることもあります。
深部静脈血栓症・肺塞栓症
手術後に下肢の静脈に血液の塊(血栓)ができてしまい、足が腫れたり痛んだりすることがあります(深部静脈血栓症)。稀に血栓が血管の中を移動して、肺の血管に詰まってしまうことがあります(肺塞栓症)。重症の肺塞栓症では死亡する可能性もあります。血栓症の予防のために、下肢を間欠的に圧迫する器械や、血液を少し固まりにくくする薬(抗凝固薬)を使います。
人工関節の脱臼
無理な姿勢をすると人工関節のボールがソケットからはずれて脱臼してしまうことがあります。 脱臼が起きる率は数%です。脱臼の危険性が特に高いのは手術後1ヶ月間くらいです。術後一定期間経過し筋力が回復すれば、日常生活の中で特に動作を制限する必要はありません。
Q&A
人工関節置換手術に関するQ&Aはコチラをご確認ください。
受診をご希望の方へ
人工股関節手術については、インターネット上に多くの情報があり、ご自身に最適な治療法を判断することが難しい場合もあります。当院では、患者さんの状態やご希望を丁寧に伺い、十分な説明のもとで最適な治療方針をご提案いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。
予約センター:03-3446-8331
最終更新日:2026年4月30日

