腰椎椎間板ヘルニア
椎間板は外縁部分を構成する線維輪という靱帯様組織と、中心部に含まれる柔らかい髄核という組織から成り立っていますが、線維輪に亀裂が生じ、中にある髄核が外に押し出された状態を椎間板ヘルニアと呼びます。飛び出した髄核が神経を圧迫することで下肢の痛み・しびれ(坐骨神経痛)が生じます。症状が進行すると神経麻痺により足に力が入りづらくなったり、動きにくくなってつまずいたりすることもあります。症状はヘルニアが発生する場所によっても異なり、まれに馬尾神経と呼ばれる腰部にある神経が強く圧迫されると、排尿、排便障害が起こり緊急手術が必要となります。薬剤の投与や神経ブロックなどの保存治療で自然軽快していくことが多いですが、長期にわたり症状が改善しない場合や神経症状が強い場合は手術が検討されます。また、本疾患は20~40歳代の働き盛りの男性に発症することが多く、早期職場復帰をご希望されるようなケースでも手術を行うことがあります。当科では脊椎内視鏡による低侵襲手術などを行っています。

左のMRI画像:L4/5椎間板の中の髄核が脊柱管方向に脱出し、さらに頭側の方向へ押し出されています。
真ん中のMRI画像:ヘルニアにより左側の神経が圧迫されています。
右の写真:内視鏡手術により摘出された巨大なヘルニアです。
最終更新日:2026年4月20日

