各部門のご紹介

検体系検査

採血・採尿部門

採血・採尿をされる方は、最初に1階「再来受付」を済ませてから2階「採血・採尿室受付」にお越しください。

受付日時

月曜日から金曜日 8時30分から17時00分

採血を受けられる患者様へ【日本語】(PDF 513.3KB)
採血を受けられる患者様へ(翻訳アプリににて作成)【英語】(PDF 137.2KB)
採血を受けられる患者様へ(翻訳アプリにて作成)【中国語】(PDF 289.3KB)

一般検査部門

一般検査室では、自動分析装置や顕微鏡などを用いて、主に尿や便、穿刺液(髄液、胸水、関節液など)の検査を行っています。
尿検査は、排尿された尿を検査するだけの非常に簡単な検査ですが、さまざまな病気の推定に有用です。
便や穿刺液検査は、大腸がんの発見や髄膜炎の診断にも役立ちます。

検査内容

尿定性、尿沈渣、妊娠反応、ヘリコバクター・ピロリ抗体検査、糞便検査、穿刺液検査など

尿定性検査装置

尿沈渣標本(1)

尿沈渣標本(2)

生化学・免疫血清部門

生化学検査では、血液や尿、穿刺液を化学的に分析することで、腎臓や肝臓、膵臓、心臓など様々な全身の臓器の健康状態を知ることができます。
免疫反応検査では、感染症や甲状腺機能、癌の診断・治療効果判定に有用な腫瘍マーカーとよばれる検査も行っています。
検査結果は、1時間ほどで報告しており、日本臨床衛生検査技師会、並びに日本臨床検査標準協議会によって精度管理が保障されています。

検体前処理分注搬送システム
臨床化学自動分析装置
自動化学発光酵素免疫分析装置

血液部門

血液部門では、血液や骨髄液の検査を行っています。血液は細胞成分と血しょう成分に大きく分けられ、細胞成分を調べる血液検査と、血しょう成分に含まれる凝固線溶因子などを調べる検査があります。

血液検査

自動血球分析装置や顕微鏡を用いて赤血球、白血球、血小板といった細胞成分を分析して、貧血や血液疾患(白血病など)の診断をしたり治療の方針を決めたりします。

凝固・線溶検査

出血すると血管内では血の塊である血栓を作り出血を止めようとします(凝固)。
止血が済むと血栓は溶かされて塊がない状態に戻ります(線溶)。
この凝固と線溶のバランスを知るために各種検査を行っています。

自動凝固測定装置
自動血球分析装置
顕微鏡で見た血液細胞

細菌部門

細菌検査室では、病気を引き起こす原因となる細菌やカビなどの病原微生物を見つけ、その病原微生物に対してどの種類の薬(抗菌薬)に効果があるか検査しています。また、患者さんと病院職員を院内感染から守るための検査も実施しています。

細菌検査室の主な業務

塗抹顕微鏡検査、培養検査、病原体遺伝子検査、迅速検査、感染対策チーム(ICT)活動、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)活動

関連ページ:組織・感染対策体制

検査結果報告までの目安

報告までにかかる日数は、細菌やカビなどの種類や量によっても違いますのであくまでも目安になります。

検査内容所要日数
塗抹顕微鏡検査1~2日
培養・同定検査、薬剤感受性検査細菌:2~7日
真菌:2日~4週
抗酸菌:1~8週
結核菌・非結核抗酸菌PCR検査1~2日
迅速検査10~30分

検査の流れ

検査の流れ

塗抹顕微鏡検査

採取した検査材料(かく痰・尿など)に存在する細菌やカビを染色液で染色したあと、顕微鏡で観察します。

培養

かく痰や尿などにいる病気を引き起こす細菌やカビを、栄養分を含んだ寒天(培地)を使って肉眼でも観察可能なコロニー(細菌の集団)を発育させます。発育の遅い菌の場合は報告までに4日以上かかることもあります。

同定検査

発育したコロニーを染色して顕微鏡で観察したり、酵素や糖による様々な反応を用いたりして菌名を決定します。

薬剤感受性検査

培養・同定検査で細菌やカビなどが見つかった場合、どの種類の薬(抗菌薬)に効果があるか調べます。多くの抗菌薬に効果がみられない(薬剤耐性)菌が見つかったときには、耐性菌が拡がらないように院内感染予防策を行います。

病原体遺伝子検査

結核菌を含む抗酸菌・髄膜炎の原因となる菌やウイルス・SARS-CoV-2・マイコプラズマの遺伝子の有無をPCR検査により調べます。

迅速検査

30分程度で結果がわかる検査です。当院ではインフルエンザウイルスA・B、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、A群溶血性レンサ球菌、SARS-CoV-2、尿中肺炎球菌、尿中レジオネラ菌、ロタウイルス、ノロウイルスの検査を実施しています。

顕微鏡でみた細菌とカビ(1)
顕微鏡でみた細菌とカビ(2)
細菌が発育した培地
血液培養装置
薬剤感受性検査
PCR検査装置

生理検査

生理検査では、患者さんの身体に直接電極や超音波装置を用い、波形や画像を記録する検査です。
病気の診断や治療法の決定、治療効果の判定などに貢献しています。

検査内容

検査名具体例
心血管機能検査12誘導心電図、ホルター心電図(通常、12誘導、血圧付、7日間)、平均加算
心電図(LP)、トレッドミル負荷心電図、マスター負荷心電図、血圧脈波(ABI)
呼吸機能検査呼吸機能(基本、特殊)、呼気NO
神経機能検査脳波、誘発筋電図(神経伝導速度)、誘発電位(SEP、VEP、ABR)
超音波検査心臓超音波、経食道心臓超音波、腹部超音波、血管超音波、乳腺超音波、甲状腺超音波
その他睡眠時無呼吸検査、終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)、尿素呼気試験

各検査内容について(PDF 1.3MB)

心電図検査
呼吸機能検査
超音波検査

生理検査受付に、日本語・英語の検査説明文もありますので、ご活用ください。
There is also a Japanese / English test explanation at the physiological test reception desk.

輸血科(輸血部門)

輸血科では、院内において安全で適正な輸血が実施できるように製剤管理業務と輸血検査業務を行っています。

輸血療法について

輸血療法とは、血液成分を体内に入れる移植の一部といわれています。患者さんの病状により血液成分の不足や機能低下があった場合に、各々の血液製剤を補充するという治療法です。
輸血科では以下の製剤を主に取り扱っています。

輸血科で取り扱っている血液製剤
血液製剤名輸血に使用する理由
赤血球液
(RBC)
赤血球液手術や貧血等の理由で体の中の赤血球が不足した場合に輸血します。
新鮮凍結血漿
(FFP)
新鮮凍結血漿(主に凝固因子(血液が固まるために必要な物質)が不足した場合に輸血します。
濃厚血小板
(PC)
濃厚血小板血小板が不足し、出血しやすくなった場合に輸血します。
アルブミン
製剤
アルブミン製剤血液中のアルブミンが不足したために起こる、重度の浮腫(ふしゅ)の改善や体内の血しょう量の確保のために輸血します。

(注)ABO血液型によって、製剤ラベルの色が違います。(写真はA型:きいろ)

輸血科の業務

【輸血に関する検査】
  • ABO血液型・Rh(D)血液型検査・不規則抗体検査

    全自動輸血検査装置を使用し、バーコード管理を行うことで、より安全で迅速な検査に努めています。

  • 交差適合試験
    患者さんの血液と実際に輸血する血液が安全に輸血できるかを確認する最終検査です。

【血液製剤の管理】
  • 血液製剤の品質を保ち、必要時に確実に患者さんの元へ届けられるように管理しています。また血液製剤は献血から作られる貴重なものですので適正な使用を心掛けています。
【自己血輸血業務】
  • 自己血輸血とは、予定された手術や出産に備えて患者さんご自身の血液を事前に採血・保管し、手術時に輸血する方法です。輸血科では自己血の採血補助と保管を行っています。

当院は日本輸血・細胞治療学会のI&A(査察と認証)の認定施設です。

I&A(査察と認証)とは、輸血部門の機能評価認定制度です。安全で適正な輸血医療を実施しているかどうかを学会が認定した第三者が点検・視察(Inspection)し、認証(Accreditation)する制度です。

全自動輸血検査装置
血液製剤専用冷蔵庫

島しょへの輸血製剤搬送

島しょ医療体制の中の1つに島しょへの血液製剤搬送があります。島しょ地域に血液製剤を搬送するときは、医師と臨床検査技師で確認作業を行ったのち、血液製剤搬送装置(ATR)を使用してヘリコプターにて血液製剤を搬送します。

島しょへの輸血製剤搬送
島しょへの輸血製剤搬送

病理診断科(病理部門)

病理部門では、病理医および臨床検査技師により組織診検査、細胞診検査、病理解剖が行われています。

組織診検査

生検や手術などで切除した組織内の病変部を肉眼的に観察し、標本作製部位を切り出します。切り出した組織をパラフィンに埋め込み、薄くスライス(薄切)して染色を行うことで、病理組織標本を作製します。標本を顕微鏡で観察し、病気の最終診断を行います。

病理医による切り出し(1)
病理医による切り出し(2)
病理組織標本染色装置
アミロイド染色DFS法:心筋生検(1)
アミロイド染色DFS法:心筋生検(2)
PAM染色:腎生検

細胞診検査

産婦人科(子宮頸部・体部)、呼吸器(喀痰・気管支擦過・洗浄)、泌尿器(自然尿・カテーテル尿)、体腔液(胸水・腹水)などの材料から標本を作製し、細胞のひとつひとつの形態を顕微鏡で観察して良性か悪性か、炎症の有無などを診断する検査です。

パパニコロウ染色(1)
パパニコロウ染色(2)

術中迅速診断

手術中に採取された病変部の組織が良性か悪性か、転移や病変部の取り残しがないかを迅速に診断する検査です。その結果によって、より適切な手術方法を選択することができます。組織を凍結して短時間で作製した標本を病理医が顕微鏡で観察し、30分以内に手術室へ報告します。

免疫染色・コンパニオン診断

HE染色や特殊染色では確定診断ができない病変は、目的に応じた抗体を用いて標本中の成分を検出する免疫染色を行っています。細胞骨格、細胞表面マーカー、免疫グロブリン、腫瘍マーカー、ホルモンレセプタ-などを検出することで、より踏み込んだ診断につながります。また、がん細胞に選択的に作用する分子標的薬の治療前効果判定であるコンパニオン診断なども検査することができます(外部委託)。

当院で検査可能な遺伝子関連検査(PDF 724KB)

カンファレンス(症例検討)

外科、産婦人科、泌尿器科、腎臓内科、呼吸器科など、それぞれの部門とのカンファレンスを行っています。

病理解剖

病気で亡くなられた患者さんを対象として、ご遺族の承諾を得られた場合に限り、臨床診断の妥当性、治療効果の判定、直接死因の解明などを目的に行います。また、研修医の研鑽のためにCPC(Clinico-Pathological Conference:臨床病理検討会)を行っています。

最終更新日:2026年6月30日