精神科身体合併症医療

精神科身体合併症医療とは

精神科の患者さんでは、一般人口に比較して様々な身体疾患の有病率が高いことが知られており、一般精神科病院に通院あるいは入院中の患者さんの中には、重い身体疾患を併発する方がいます。
当院では、重点医療として、身体疾患をもちながら興奮や疎通不良などの精神症状のため一般診療科では対応困難な患者さんに対して、下記のように救急対応を含め身体面・精神面をあわせた迅速かつ適切な医療の提供に努めています。

東京都精神科身体合併症医療事業

東京都精神科身体合併症医療事業に参画しています。
夜間の精神科救急身体合併症医療として、精神科救急医療情報センターからの依頼により、週1回水曜日、内科系・外科系医師および検査部門の当直体制を組み、地域で生活する重症身体合併症患者の受け入れを行っています。また、平日昼間においては、一般病院では対応困難な精神科身体合併症を有する都内精神科病院に入院中の患者さんの迅速な受け入れを行っています。
入院後は、内科、外科、整形外科、脳神経外科、リハビリテーション科などの当該科の医師のみならず、精神科医が併診し、両医師が密接に協力して、診療にあたっています。
上記の事業以外でも、直接、社会復帰支援室医療連携係にご相談いただくことが可能です。

合併症病棟

病床はいわゆる閉鎖病棟に相当するMPU(medical psychiatry unit)病棟と開放病棟にあたる一般病床があります。内科系(一般内科として機能していますが、循環器、消化器、呼吸器、腎臓、神経内科の学会専門医を擁します)と外科系(外科、整形外科、脳神経外科の学会専門医を擁します)があります。
また、結核指定医療機関でもあり、結核患者収容モデル事業を運営しています。結核病床を有しており、結核患者さんの随時迅速な受け入れを行っております。