臨床研究における利益相反について

人を対象とする臨床研究を推進するにあたっては、患者さんの人権、健康、福祉に配慮しながら、安全に実施することが求められます。一方で、企業などとの産学連携による臨床研究では、製薬会社などが研究資金を担っていることから、研究が公正に行われているかどうか疑念を生じさせる恐れがあります。これを「利益相反(COI)」といいます。産学連携は、新薬の開発など治療研究の推進のためには不可欠なものですが、その遂行に際しては患者さんや都民の皆さんからの疑念を招くことなく、適正に管理していく必要があります。

東京都立神経病院で実施される臨床研究は、外部の第三者委員を含む利益相反(COI)委員会で審査され、透明性・公平性を確保しています。