修了生から一言

内科

リウマチ膠原病科 寺島侑希

当院の内科プログラムは非常に柔軟性が高く、自分の希望に合わせて各科ローテートや他院研修を行うことが可能です。私はリウマチ膠原病内科志望であり、疾患の特徴としても多臓器に障害を来すことから、専門科研修前に幅広い疾患を経験したいと思い当院での研修を選びました。実際、当院は地域の中核病院としてcommon diseaseだけでなく、様々な救急疾患や難病にも対応しており、想像していた以上に多彩な臨床経験を積むことが可能です。さらに、症例数が豊富なだけでなく、困ったときには上級医へ相談したり、フィードバックを受けられる環境が整っており、また他科との垣根が低いことも特徴の一つだと思います。

新内科専門医制度が始まり、様々な疾患を経験することが求められ、不安に思われる方もいるかもしれません。当院では柔軟なプログラムの中で各診療科の指導の下、主治医として経験し、学ぶことが出来ます。

少しでも興味のある方はぜひ一度、見学に来ていただければと思います。お待ちしています。

初期研修と比較し、後期研修医では主治医として診療することや専門的な知識が求められる機会が増えます。私がローテーションした科(内分泌代謝内科、腎臓内科、循環器内科)では、指導医だけでなくチームの医師と密にコミュニケーションをとることができました。医学的な問題だけでなく社会的な問題についてもチームや他の医療スタッフみんなで相談・対応してもらい、心強かったです。
 また、当院には多くの診療科があり、後期研修医~医員の医師も多数在籍しております。他科への相談しやすい環境であり、内科や救急診療科をローテーションしているときに何度もお世話になりました。時には厳しい指摘を受けることもありましたが、振り返りの場で何が悪かったのかしっかり教えて頂けました(得てしてそういう知識が記憶に残り、今の診療に生かされております)。
 先生方は初期研修で2年間様々な経験をして、医師としての土台を築いてこられたと思います。雰囲気や働き方も含めて多摩総合医療センターとは異なることもあるかと思います。当院の良いところはどんどん吸収して取り入れてもらいつつ、初期研修で得た良い財産を後輩や私たちに還元してもらえたらなと思います。

2021年度 修了シニア


2022年度修了シニア 鹿野泰寛

後期研修先を検討中の皆様

 私は2017年に大学卒業後、多摩総合医療センターの初期研修医となり、その後、多摩の後期研修を内科専攻医として修了し、2023年からは同救急・総合診療科のスタッフとして残っています。

 研修病院選びで私が最優先したのは、「雰囲気」、そして「一緒に勉強しあえる良い仲間と多く出会えること」でした。大学生活を振り返った時、同級生・先輩・後輩などの同世代から得た学びが大部分だったからです。あなたもこのような考えに共感していただけるのであれば、研修先として多摩を見に来ていただく価値が十分にあると思います。

 多摩の良い点は、綺麗な建物、穏やかなスタッフ(優しい先生ばかりで怖い先生はほとんどいませんよ。本当に。)、程よい距離感の人間関係、同期がたくさんいる、やる気のあるレジデント、敷居の低いコンサルト環境、都会過ぎない立地、豊富なER症例、アカデミックな活動も盛ん、しっかりしたシフト制、などが思いつきます。困ったことがあっても、必ず助けてくれる指導医、先生方、病院スタッフがいます。

 プログラムに関しては、私は内科専攻でしたので、外科系のことはよくわかりませんが、内科プログラムでは非常にフレキシブルに研修を相談することが可能です。同期の中には、途中で進路を変えた子も勿論いますが、そのような選択ができるのも多摩ならではと感じます。また、連携している他施設にも優れた病院がたくさんあり、異なった医療セッティングで実力を磨くことができます。

 一番重要なことは、心理的安全性がしっかりと担保されたうえで、楽しく研修できることだと私は思います。また、良い意味で、多摩はまだまだ研修病院として発展途上です。皆さんと一緒に、より良い研修病院にしていきたいと私は思っています。是非お気軽に見学にお越しください。皆様と多摩でお会いできることを楽しみにしています。


総合診療科

2021年度修了シニア 織原 梓

・多摩総診はあなたにとってどんな場所ですか?

さまざまな診療科から人材が集まっているので、それぞれの専門性を認め合い、尊重し合う風土があります。さらに、どんな立場の人のどんな意見にも耳を傾け、改善につなげていこうという意識も高いです。多様性を受け入れて、変化し続ける場所だと思います。

・多摩総診を選んだ理由は?

内科診療能力の向上と、家庭医療学の習得を目指したかったからです。私は子どもの頃にいくつかの途上国に暮らし、よく体調を崩しました。そんなとき、日本人は良い病院に行かれますが、現地の方々の医療環境はそうではなかった。その経験から、「大病院の専門医療も大事だけど、町の病院の役割はやはり大きい」と実感しました。

多摩総診を選んだのは、日本の家庭医療学の先駆けである北海道の上川医療センターが連携先の候補に入っていたからです。当初は数カ月の予定で北海道へ行きましたが、すぐに「出来るだけ長く居たい」と綿貫先生にお願いし、1年間に延長していただきました。一人ひとりの興味や関心を尊重していただける環境に、感謝しています。

・プログラムを受けて良かった点は?

総合診療科は地域によって担う役割が変化しますが、多摩総診では都市部と地方、双方の連携先で経験を積むこともできます。私は現在、近隣のクリニックで外来と訪問診療を体験させていただいています。双方を経験することで、進路の選択肢が増えると思います。

逆に言えば、一人ひとりの希望に合わせてプログラムを調整していただけるので、エスカレーター式に決まったプログラムをこなしたい人には向いていないかもしれません。

・これからの目標は?

最終的には、地域医療に従事したいです。しかし夫も医師なので、それぞれがやりたいこととの兼ね合いを考えつつ、方向性を探っています。

・後輩へメッセージを!

ぜひ見学に来て、多摩総診の雰囲気を感じてください! 指導医の先生方にも質問や相談がしやすく、とても働きやすいです。子育てをしながら頑張っている先生もいるし、男性も育休を取得しています。多様性という意味では、本当にいろいろな人を受け入れている職場だと思います。

耳鼻咽喉科

はじめまして。私は初期研修の2年間を当院で過ごし、選択期間に耳鼻咽喉科・頭頸部外科での研修を行いました。1か月という短い期間でしたが、耳鼻科臨床の面白さや奥深さを先輩方から教えていただき、後期研修でもこの病院で学びたいと考え、シニアレジデントに応募しました。

 現在、耳鼻科には10人を越える医師が在籍しており、幅広い疾患に対応できる体制があります。当院は急性期病院であり、一般外来での難聴や副鼻腔炎などの耳鼻科の代表的な疾患に加えて、入院や手術を必要とする緊急性の高い患者さんの対応まで、耳鼻科医として広範囲に渡る対応が求められます。難しい状況に直面する事も多いですが、そのたびにさまざまな指導医から多角的に丁寧に指導していただき、成長することができたと感じています。また、隣接する小児総合医療センターや府中療育センターでの研修を通じて、子供から大人まで幅広い疾患について学ぶことができました。臨床以外では、論文作成や臨床研究も手厚く指導していただきました。当院には英文校正と統計相談も院内で行える制度もあり、専門医取得に必要な数以上の発表を行うことができました。臨床に研究と、非常に充実した後期研修でした。ぜひ一度見学にいらしてください。

2021年度修了 耳鼻咽喉科シニア

産婦人科

2022年度修了シニア 濵川 未彩

多摩総合医療センターは約700の病床と幅広い診療科が揃う、多摩地域の医療を担っている総合病院です。私は学生の頃から産婦人科志望であったため、総合周産期センターかつがん診療拠点病院である当院の研修を希望し、初期研修・後期研修ともにお世話になりました。他の診療科が充実しているため、合併症のある患者さんの管理をする機会も多く、他科の先生と連携して診療にあたっています。特に産婦人科領域においては、腫瘍や周産期、女性医学といった幅広い領域で診療経験を積み重ねることができます。日々の診療において、もっと勉強しなければ…という焦りを感じることもありますが、やりがいや喜びを感じることも多く、モチベーションを保ちながら働くことができています。また、当院では研修医への指導体制が整っており、上級医の先生方はとても教育的で、何事も報告・相談しやすい環境で過ごすことができています。今後は、サブスペシャリティーの専門医取得へ向けて、診療経験を重ねていきたいと考えています。後期研修先に悩まれている先生方は、是非一度、見学に来て当院のアットホームな雰囲気を感じてみてください!