病院情報の公表（DPCデータに基づく臨床指標）
はじめに
当院のDPCデータに基づく臨床指標を公開します。その目的は、患者さんや地域住民の皆さんに当院の急性期医療の現状と特徴について、より理解を深めていただくことにあります。当院はこうして得られたデータをもとにさらなる医療の質の向上に努めてまいります。
集計方法と定義
○令和2年4月1日～令和3年3月31日までに退院した患者さんが対象です。
○医療保険を使用された患者さんのみを対象とし、労災、公災、自動車賠償責任保険や自費の患者さんは含みません。
○入院後、24時間以内に死亡した患者さんは対象外です。
○患者数が10未満の場合は ‐（ハイフン）で掲載しております。
○今回公開するデータは厚生労働省が指定する条件に基づいて集計し、作成しています。
令和2年度 多摩南部地域病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）
- その他（DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数
| 年齢区分 | 0～ | 10～ | 20～ | 30～ | 40～ | 50～ | 60～ | 70～ | 80～ | 90～ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | 65 | 86 | 121 | 131 | 314 | 606 | 1139 | 2386 | 1544 | 343 |
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）
内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 57 | 19.21 | 20.51 | 15.79 | 87.91 | |
| 10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（インスリン製剤(注射薬に限る）投与） | 48 | 12.44 | 14.60 | 2.08 | 66.90 | |
| 070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 | 41 | 9.00 | 15.28 | 2.44 | 69.59 | |
| 040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 | 36 | 22.44 | 18.61 | 13.89 | 74.94 | |
| 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 31 | 15.61 | 13.00 | 9.68 | 81.35 |
当科は救急医療、がん治療をはじめとして、HOT（在宅酸素療法）/NPPV（非侵襲的陽圧換気療法）などの在宅医療の分野においても地域医療機関の先生方の協力のもと、緊密な病診、病病連携を進めております。
消化器系疾患では外科と協同で、X線造影検査、内視鏡検査、内視鏡下ポリペクトミーなどを行っております。
肺の悪性腫瘍症例については、手術適応のない3～4期の患者さんに対して化学療法＋放射線治療法を基本としています。
また、症例により温熱療法の併用も積極的に取り入れています。
（注）DPCコードの関係で上記には入っていませんが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の患者さん(疑い含む)が1,101名入院されております。
消化器系疾患では外科と協同で、X線造影検査、内視鏡検査、内視鏡下ポリペクトミーなどを行っております。
肺の悪性腫瘍症例については、手術適応のない3～4期の患者さんに対して化学療法＋放射線治療法を基本としています。
また、症例により温熱療法の併用も積極的に取り入れています。
（注）DPCコードの関係で上記には入っていませんが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の患者さん(疑い含む)が1,101名入院されております。
循環器内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患（心カテあり） | 123 | 2.79 | 3.07 | 1.63 | 68.03 | |
| 050130xx9900xx | 心不全 | 109 | 18.66 | 17.23 | 11.93 | 81.57 | |
| 050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等（心カテ又は血管内超音波検査あり） | 82 | 4.07 | 4.44 | 1.22 | 69.67 | |
| 050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり（心カテ又は心臓電気生理学検査あり） | 59 | 7.08 | 10.56 | 0.00 | 80.59 | |
| 050030xx97000x | 急性心筋梗塞（続発性合併症を含む。）、再発性心筋梗塞その他の手術あり（心カテあり） | 39 | 10.51 | 12.09 | 2.56 | 68.64 |
当科は、狭心症、慢性虚血性心疾患、心不全、徐脈性不整脈、急性心筋梗塞、頻脈性不整脈の患者さんが多く入院しています。入院では心臓カテーテル検査、冠動脈インターベンション、高周波心筋焼灼術、ペースメーカー移植術等の手術・検査を積極的に行っています。急性心筋梗塞、不安定狭心症は24時間体制で緊急治療を行っており、良好な治療成績を収めております。
また、急性心血管疾患に対し、迅速な救急搬送と専門施設への患者収容を目的に組織された東京都CCUネットワークにも加盟しております。
また、急性心血管疾患に対し、迅速な救急搬送と専門施設への患者収容を目的に組織された東京都CCUネットワークにも加盟しております。
外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 740 | 2.16 | 2.66 | 0.00 | 71.56 | |
| 060100xx99xxxx | 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） | 189 | 1.60 | 3.00 | 0.00 | 73.11 | |
| 060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア（15歳以上） ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 99 | 4.63 | 4.86 | 0.00 | 69.94 | |
| 060340xx03x00x | 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 | 66 | 7.05 | 9.53 | 0.00 | 77.11 | |
| 060035xx99x6xx | 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍（ベバシズマブ又アフリベルセプト ベータ | 64 | 4.14 | 4.51 | 0.00 | 72.19 |
当科は、小腸・大腸の良性腫瘍、結腸の悪性腫瘍をはじめ、胃の悪性腫瘍、乳房の悪性腫瘍、鼠径ヘルニアの患者さんも多く入院されています。検査はX線造影検査、内視鏡検査、超音波内視鏡検査、マンモグラフィー検査等を行っています。手術は悪性疾患、鼠径ヘルニアの手術が多く、腹腔鏡下手術も積極的に行っており、胆石症、大腸癌、胃癌についてはほとんどが腹腔鏡下手術となっています。また、悪性疾患医療においては放射線療法や最新の化学療法を行うとともに、術前免疫療法を取り入れて術後合併症の軽減を図っています。
整形外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 070230xx01xxxx | 膝関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 | 68 | 19.35 | 23.36 | 7.35 | 77.00 | |
| 160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 58 | 24.28 | 25.09 | 62.07 | 81.40 | |
| 07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 | 55 | 19.55 | 21.03 | 9.09 | 72.40 | |
| 160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり | 34 | 3.68 | 5.18 | 2.94 | 61.71 | |
| 160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。） | 20 | 16.40 | 18.81 | 50.00 | 82.00 |
当科は、股関節大腿骨近位骨折、肘・膝の外傷、股関節骨頭壊死、股関節症、胸椎・腰椎以下骨折損傷の患者さんが多く入院しています。急性期の外傷から慢性的な変性疾患、また骨軟部腫瘍性疾患まで、幅広く運動器における傷害、病態を診療しています。過去の治療成績に基づき、患者さんにとって最も効果的な治療法を選択することを第一とし、早期社会復帰を目指しています。手術は人工関節手術や大腿骨近位部骨折、関節鏡視下手術等を積極的に行っており、術後のリハビリテーションも行っています。
脳神経外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 010060x2990201 | 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）（リハビリあり） | 24 | 17.67 | 15.54 | 16.67 | 74.08 | |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり | - | - | 9.68 | - | - | |
| 010060x2990401 | 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)（エダラボン投与） | - | - | 15.64 | - | - | |
| 010060x2990211 | 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）定義副傷病あり（リハビリあり） | - | - | 17.42 | - | - | |
| 160100xx97x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 定義副傷病あり | - | - | 22.34 | - | - |
当科は、頭蓋・頭蓋内損傷、脳梗塞の患者さんが多く入院しています。近年は、高齢者の脳血管障害の占める割合が多くなっており、急性期治療及びそれに続く亜急性期から慢性期の病院間や病院診療所間の連携、さらにはリハビリ連携等にも力をいれております。また、超急性期脳梗塞に対してはt-PA治療を行っています。
平均在院日数については、患者さんの状態に合わせた施設や回復期リハビリテーション病院の空床状況により転院に時間を要してしまい、長くなる場合もあります。
平均在院日数については、患者さんの状態に合わせた施設や回復期リハビリテーション病院の空床状況により転院に時間を要してしまい、長くなる場合もあります。
泌尿器科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍（前立腺針生検法） | 124 | 2.06 | 2.54 | 0.00 | 73.41 | |
| 110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 | 116 | 4.64 | 7.13 | 0.00 | 73.34 | |
| 11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 | 79 | 4.75 | 5.67 | 0.00 | 64.30 | |
| 110080xx9902xx | 前立腺の悪性腫瘍（放射線療法） | 44 | 5.05 | 25.56 | 2.27 | 75.00 | |
| 11012xxx04xxxx | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき） | 25 | 1.56 | 2.66 | 0.00 | 57.32 |
上記のようにDPCコードより分類すると、前立腺癌に対する前立腺生検法、膀胱癌に対する内視鏡手術、腎・尿管結石による内視鏡手術、前立腺癌に対する放射線療法、上部尿路疾患に対する体外衝撃波結石破砕術の順番での入院患者数となります。悪性腫瘍手術の他、レーザー装置による前立腺肥大症や結石破砕の手術も積極的に行っております。また、体外衝撃波結石破砕術（ESWL）も導入し、現在は全ての尿路結石への低侵襲な治療が可能となりました。
婦人科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 26 | 8.46 | 9.57 | 0.00 | 48.27 | |
| 12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 | 20 | 11.85 | 11.96 | 0.00 | 54.00 | |
| 120090xx97xxxx | 生殖器脱出症 手術あり | 20 | 9.45 | 8.43 | 0.00 | 74.00 | |
| 12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部（腟部）切除術等 | 19 | 2.00 | 3.11 | 0.00 | 41.63 | |
| 120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術（腟式を含む。） 腹腔鏡によるもの等 | 16 | 6.00 | 6.16 | 0.00 | 37.94 |
当科は、子宮の良性・悪性腫瘍、卵巣・卵管の良性・悪性腫瘍と炎症性疾患、骨盤臓器脱の患者さんなど、不妊症以外の婦人科疾患全般の患者さんの手術と治療を行っております。悪性腫瘍に対しては手術療法だけでなく、化学療法や放射線治療も積極的に行っています。
眼科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 678 | 1.87 | 2.76 | 0.15 | 74.96 | |
| 020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり,水晶体再建術 | 14 | 2.64 | 6.49 | 0.00 | 74.50 | |
| 020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 | - | - | 4.95 | - | - | |
| 020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり | - | - | 3.07 | - | - | |
| 020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり片眼 | - | - | 5.65 | - | - |
当科は、白内障の手術目的の患者さんがほとんどを占めておりますが、角膜潰瘍、ぶどう膜炎や網膜硝子体疾患等の患者さんも入院しています。令和2年度は750件の白内障手術を実施しました。手術は1泊もしくは2泊の入院が原則ですが、患者さんの要望に応じて日帰り手術も行っております。
耳鼻咽喉科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸（終夜睡眠ポリグラフィーあり） | 25 | 2.00 | 2.04 | 0.00 | 58.68 | |
| 030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 17 | 7.94 | 7.94 | 0.00 | 16.00 | |
| 030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 15 | 8.87 | 4.94 | 13.33 | 58.93 | |
| 030390xx99xxxx | 顔面神経障害 | - | - | 9.17 | - | - | |
| 030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | - | - | 8.81 | - | - |
当科は、睡眠時無呼吸症候群、扁桃・アデノイドの慢性疾患、扁桃周囲脳腫、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎、慢性副鼻腔炎の患者さんが多く入院しています。睡眠時無呼吸症候群の患者さんは検査目的の入院ですが、その他はほとんどが手術目的の入院です。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
| 初発 | 再発 | 病期分類 基準（（注）） | 版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | 32 | 7 | 27 | 46 | 23 | 22 | 1 | 7,8 |
| 大腸癌 | 18 | 37 | 45 | 55 | 42 | 190 | 1 | 7,8 |
| 乳癌 | 3 | 8 | 0 | 13 | 2 | 18 | 1 | 7,8 |
| 肺癌 | 0 | 0 | 16 | 96 | 9 | 10 | 1 | 7,8 |
| 肝癌 | 2 | 7 | 2 | 1 | 9 | 14 | 1 | 7,8 |
当院は主にかかりつけ医からの紹介を受け、がんの検査・治療を行っています。消化器がんに対する開腹手術や腹腔鏡手術、内視鏡による切除（ESD）を行い、乳がんに対しては、外科的手術や乳房温存療法を行っています。さらには、化学療法・放射線治療を駆使して総合的に治療を行います。
また、化学療法・放射線治療に加えて、温熱療法も実施しています。
また、化学療法・放射線治療に加えて、温熱療法も実施しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 8 | 10.63 | 59.38 |
| 中等症 | 53 | 16.09 | 83.58 |
| 重症 | 19 | 17.63 | 84.53 |
| 超重症 | 6 | 34.00 | 83.67 |
| 不明 | 0 | 0.00 | 0.00 |
当院は二次救急医療機関であるため、中等症の患者さんが約6割を占めており、一番多く入院しています。一方、ほかの医療機関での対応が難しい重症～超重症の患者さんも受け入れています。中等症以上の患者さんは平均年齢が80歳以上で、基礎疾患や合併症があるため、軽症の患者さんと比べると、入院日数が長くなっています。また、症状が回復しても、転院や施設への入所が必要となるケースもあります。
脳梗塞の患者数等
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|
| 3日以内 | 54 | 19.56 | 76.39 | 18.18 |
| その他 | 12 | 30.83 | 77.25 | 10.61 |
当院は脳血管障害関連の入院患者中、脳梗塞の率が最も多く、そのうち、発症3日以内が82％、それ以降が18％です。平均年齢は75歳以上で、比較的高齢の患者さんが中心となります。
脳梗塞の平均在院は約25日で、この間、急性期薬剤治療とそれに並行して急性期リハビリを実施しています。
当院での急性期医療が終了し、引き続き回復期リハビリが必要な患者さんは、連携する回復期リハビリ専門病院へ転院されています。(当院からのリハビリ目的の転院率は約15%）
在宅医療が必要な患者さんは、院内専門部署（患者支援センター等）で入院早期から連携支援を行い、極力間隔をあけずに地域完結の効率よい脳梗塞治療体制を提供しています。
脳梗塞の平均在院は約25日で、この間、急性期薬剤治療とそれに並行して急性期リハビリを実施しています。
当院での急性期医療が終了し、引き続き回復期リハビリが必要な患者さんは、連携する回復期リハビリ専門病院へ転院されています。(当院からのリハビリ目的の転院率は約15%）
在宅医療が必要な患者さんは、院内専門部署（患者支援センター等）で入院早期から連携支援を行い、極力間隔をあけずに地域完結の効率よい脳梗塞治療体制を提供しています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位5位まで）
内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2cm未満） | 23 | 3.87 | 1.74 | 0.00 | 73.83 | |
| K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 19 | 0.53 | 1.79 | 0.00 | 62.32 | |
| K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈，静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他に設置した場合） | - | - | - | - | - | |
| K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - |
当科の手術は内視鏡下の手術が主であり、大腸、胃ポリープ切除術、粘膜切除術を行っております。
循環器内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） | 65 | 1.75 | 2.52 | 0.00 | 70.37 | |
| K5972 | ペースメーカー移植術（経静脈電極） | 34 | 3.71 | 10.06 | 2.94 | 78.97 | |
| K5461 | 経皮的冠動脈形成術（急性心筋梗塞） | 30 | 0.03 | 10.77 | 3.33 | 71.00 | |
| K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症） | 27 | 0.15 | 4.52 | 3.70 | 67.93 | |
| K597-2 | ペースメーカー交換術 | 26 | 1.00 | 1.27 | 0.00 | 85.50 |
経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞、不安定狭心症等）、経皮的冠動脈形成術、経皮的カテーテル心筋焼灼術、ペースメーカー交換術、ペースメーカー移植術を主に実施しています。急性心筋梗塞や不安定狭心症は24時間体制で緊急治療を行っております。
外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2cm未満） | 687 | 0.06 | 1.04 | 0.15 | 71.63 | |
| K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） | 81 | 1.11 | 2.36 | 0.00 | 68.42 | |
| K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 81 | 1.17 | 7.46 | 3.70 | 68.98 | |
| K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 68 | 1.29 | 5.38 | 0.00 | 74.65 | |
| K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2cm以上） | 59 | 0.27 | 1.69 | 0.00 | 71.15 |
手術室での手術は、悪性疾患では大腸癌、胃癌、乳癌、膵癌、食道癌、肝癌、胆道癌、良性疾患では胆石症、鼠径ヘルニア等の手術を行っており、開腹手術の他、低侵襲の腹腔鏡下手術も導入し、積極的に行っております。適応例には、乳房温存療法を行なっています。
更に、胆管癌には手術からステント挿入等を使用した治療まで幅広く行っています。
更に、胆管癌には手術からステント挿入等を使用した治療まで幅広く行っています。
整形外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K0821 | 人工関節置換術（肩，股，膝） | 128 | 1.36 | 17.47 | 10.94 | 74.72 | |
| K0461 | 骨折観血的手術（肩甲骨，上腕，大腿） | 46 | 3.17 | 12.96 | 43.48 | 75.80 | |
| K0462 | 骨折観血的手術（前腕，下腿，手舟状骨） | 40 | 2.48 | 4.90 | 10.00 | 59.53 | |
| K0483 | 骨内異物（挿入物を含む）除去術（前腕，下腿） | 33 | 2.21 | 2.27 | 0.00 | 50.21 | |
| K0811 | 人工骨頭挿入術（肩，股） | 25 | 5.36 | 20.44 | 64.00 | 80.72 |
人工関節置換術、人工骨頭置換術、観血的整復固定術、関節鏡視下手術等を積極的に行っております。高齢者の大腿骨近位部骨折については、リスクを十分に説明した上で手術を積極的に行い、早期に充実したリハビリを行うことによって、受傷前の状態に戻ることを目指しています。
脳神経外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 12 | 0.33 | 16.67 | 16.67 | 76.67 | |
| K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術（その他） | - | - | - | - | - | |
| K1742 | 水頭症手術（シャント手術） | - | - | - | - | - | |
| K6535 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（その他） | - | - | - | - | - | |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - |
令和2年度の手術件数は14件でした。
泌尿器科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K7811 | 経尿道的尿路結石除去術（レーザー） | 82 | 1.38 | 2.89 | 1.22 | 64.41 | |
| K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用のもの） | 82 | 1.00 | 2.60 | 0.00 | 74.95 | |
| K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（その他のもの） | 33 | 1.00 | 2.52 | 0.00 | 70.73 | |
| K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 24 | 0.00 | 0.13 | 0.00 | 56.29 | |
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 22 | 1.18 | 3.77 | 4.55 | 62.14 |
悪性腫瘍（膀胱癌、前立腺癌、腎癌、腎盂・尿管癌、精巣癌）、前立腺肥大症、尿路結石の手術等を行っております。また、腹腔鏡下手術を導入するとともに、腎癌に対する無阻血腎部分切除や放射線および化学療法治療併用の浸潤膀胱癌に対する膀胱部分切除という腎や膀胱の機能温存を目的とした低侵襲治療も積極的に行っております。更に、ホルミニウム・レーザーによる前立腺肥大症および尿路結石に対する手術を数多く行なっています。
婦人科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K877 | 子宮全摘術 | 31 | 1.06 | 7.26 | 0.00 | 54.32 | |
| K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡） | 21 | 1.00 | 4.00 | 0.00 | 38.62 | |
| K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 17 | 1.12 | 10.24 | 5.88 | 56.06 | |
| K8654 | 子宮脱手術（腟壁形成手術及び子宮全摘術）（腟式、腹式） | 16 | 1.00 | 7.31 | 0.00 | 73.31 | |
| K867 | 子宮頸部（腟部）切除術 | 16 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 40.50 |
当科は、良性・悪性腫瘍手術、円錐切除術など、婦人科疾患全般の手術、検査を行っております。良性腫瘍の手術では、開腹手術に加え、卵巣腫瘍や子宮筋腫の手術を腹腔鏡下でも行っております。また、最近需要が増加している骨盤臓器脱の手術も積極的に行っております。
眼科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K2821ロ | 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの） | 685 | 0.08 | 0.79 | 0.15 | 74.90 | |
| K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む） | 16 | 0.00 | 1.75 | 0.00 | 75.94 | |
| K2191 | 眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法） | - | - | - | - | - | |
| K2193 | 眼瞼下垂症手術（その他） | - | - | - | - | - | |
| K224 | 翼状片手術（弁の移植を要する） | - | - | - | - | - |
当科は白内障手術目的の患者さんがほとんどを占め、令和2年度は750件の手術を実施しました。手術は1泊もしくは2泊の入院が原則ですが、患者さんの要望に応じて日帰り手術も行っております。加齢性黄斑変性症の治療としては、抗VEGE抗体（抗血管内皮増殖因子薬）の硝子体内注射も実施しております。
耳鼻咽喉科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K3772 | 口蓋扁桃手術（摘出） | 15 | 1.00 | 5.93 | 0.00 | 16.87 | |
| K309 | 鼓膜（排液、換気）チューブ挿入術 | - | - | - | - | - | |
| K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型（選択的（複数洞）副鼻腔手術） | - | - | - | - | - | |
| K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型（汎副鼻腔手術） | - | - | - | - | - | |
| K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | - | - | - | - | - |
口蓋扁桃手術、アデノイド切除術、睡眠時無呼吸症候群に対する咽頭形成術、内視鏡下鼻・副鼻腔手術、副鼻腔根本術、鼓膜チューブ留置術等を積極的に行っております。また、他科の嚥下機能評価や気管切開手術も当科で実施しております。
その他（DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0.00 |
| 異なる | 4 | 0.06 | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | 15 | 0.22 |
| 異なる | 15 | 0.22 | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0.00 |
| 異なる | 0 | 0.00 | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 9 | 0.13 |
| 異なる | 1 | 0.01 |
これらの指標は重症患者さんに起こりうる病態や合併症の出現頻度を表しています。
合併症は患者さんの年齢や、状態によって引き起こされる確率はさまざまであり、その値を0にするのは難しいですが、0に近づけるよう努めています。
更新履歴
- 2021/9/28
- 病院情報を公表しました。
0歳から90歳以上まで、幅広い年齢層の患者さんが退院しています。最も多い年齢層は70歳台で全体の約35.4 ％を占めています。