都立病院では、行政的医療(法令等に基づき、対応が求められる医療など)に係る経費について、地方公営企業法第17条の2に基づき、一定の基準を定め、一般会計からの繰入れを行っています。一般会計繰入金の推移及び、主な内容は以下のとおりです。
一般会計繰入金の推移
令和2年度一般会計繰入金の状況について
精神病院運営
- (松沢)
- 精神科急性期医療を中心に、専門性の高い精神疾患に対応する東京都における精神科医療の拠点
- 一般の精神科では対応困難な精神科特殊医療等に対応
- 地域拠点型認知症疾患医療センター(都内全12施設)
- 認知症専門病棟や専門外来において、身体合併症を抱えた認知症患者等を受入
- 夜間休日救急身体合併症対応(I型)
- 松沢、広尾、墨東、多摩総合で対応(都内全5施設)
救急医療
- 救命救急センター(広尾、墨東、多摩総合)
- 重症、重篤の患者を対象
- 都内の8.2%(令和2年度)の患者に対応
- こども救命センター(小児総合)
- 他の医療機関では救命治療の継続が困難な小児重篤患者を24時間365日必ず受入
- 都内の39.8%(令和2年度)の患者に対応
- 東京ER(広尾、墨東、多摩総合・小児総合)
- トータルな救急医療サービスを24時間365日提供
周産期・小児医療
- 総合周産期母子医療センター(大塚、墨東、多摩総合・小児総合)
(墨東、多摩総合・小児総合は、母体救命が必要な妊産婦を必ず受け入れる母体救命対応総合周産期母子医療センター)- 令和2年度、都内周産期母子医療センター総受入件数のうち都立病院の受入割合
母体搬送受入数:23.8%、新生児搬送受入数:24.7%、NICU・GCU新規入院患者数:18.2%
- 令和2年度、都内周産期母子医療センター総受入件数のうち都立病院の受入割合
- 都内周産期母子医療センターのNICU認定病床数のうち、 都立病院は16.1%を保有(都立病院NICU:54床/令和3年10月1日現在)
- (小児総合)
- 高度・専門的な医療及び重症患者を中心とした急性期医療を提供する東京都における小児医療の拠点
- 小児特殊医療(心臓病等)はマンパワー確保や特別な対応が必要であるため、一般の医療機関での対応が困難
感染症・結核医療
- 感染症指定医療機関(駒込、墨東)
- 都内の感染症病床の33.9%を保有(駒込30床、墨東10床 計40床)
- 専用病床設置(多摩総合、小児総合)
- 都内の結核病床数の14.6%を保有(多摩48床、小児総合12床 計60床)
がん医療
- 都道府県がん診療連携拠点病院(駒込)
- 都内2か所の拠点病院の1つとして、都全域を対象
- 地域がん診療連携拠点病院(墨東、多摩総合)
難病・膠原病医療
- 専門病床設置(神経)・神経系難病専門病院296床・多摩総合・小児総合が外来部門を担当
- (駒込)・脳神経内科10床
- リウマチ・膠原病系難病に対し専用病床確保(大塚、駒込、墨東、多摩総合)(計96床)
その他
- 骨髄移植医療:無菌室(駒込72床、多摩15床、小児総合3床)等