先輩職員からのメッセージ(墨東病院)

志望動機・都立病院に決めた理由

松沢病院の女性先輩職員の写真
墨東病院 先輩職員

私は臨床検査技師の資格を取得して働くからには、病院で働きたいと考えていました。しかし、私の就職活動時代は、まさに就職氷河期の真っただ中。そのため、安定して働ける環境であることが何よりも魅力的でした。下心がきっかけではありましたが、実際に就職をしてみると、規模も特色も異なる病院が複数あることの素晴らしさを知りました。転勤によって職場が変わることで、より多くの経験や知識が得られ、技師として非常に多くの可能性を感じることができます。

これまでの仕事

東京都を空撮した写真にTOKYOMODELと画像を貼り付けている画像

 最初の2年間は生理検査室の配属でした。生理検査は患者さんの協力が不可欠です。コミュニケーションをとる難しさに悩む反面、直接的に患者さんに関わることで臨床検査の重要性を感じ、検査結果を報告する責任感と共に仕事のやりがいを覚えました。その後は、生化学・免疫検査室に配属になりました。検体検査の人数が多くはない病院であったため、手が空けば血液検査や輸血検査にも携わる機会がありました。各検査は色々なところで繋がっており、横断的に検査結果をみて判断することの重要性を学び、今でもその経験を生かして仕事に取り組んでいます。

現在の仕事・職場

 現在は、墨東病院の生化学・免疫検査室で働いています。墨東病院は全国トップクラスの救命救急センターを有する病院です。そのため、精確で迅速な検査結果の報告が求められることから、機器や試薬の適切な管理はもちろんのこと、検査に携わる技師の知識や技術の向上にも努めています。若手職員を中心に和気あいあいと勉強会や実技練習などを行っています。検査を通じて新しい知見を得ることも多いため、臨床研究にも取り組み、多くの人が学会発表も積極的に行っています。私は、日本臨床衛生検査技師会の精度管理委員としても活動しており、全国の施設の検査精度の維持・向上のお手伝いをさせていただいています。

達成感・やりがい

 検査を通じて得た情報、何かおかしいと感じたことは、積極的に医師へ連絡をしています。「そんなことわかってる」と言われることもありますが、全然気が付かなかったと驚かれ、不要な治療を未然に防げた事例もあります。最近では検査について意見やアドバイスを求められることも多く、やりがいを感じるとともに、もっと勉強をしなくてはと身が引き締まる思いです。