先輩職員からのメッセージ(がん検診センター)

志望動機・都立病院に決めた理由

神経病院の女性先輩職員の写真
がん検診センター 先輩職員

 私が受験した年は、老朽化のため建て替え中だった施設が再稼働するため募集人数が多い年で、地方の医療短大にまで職員募集の案内が来ていました。今ほどインターネットなどで情報が手に入る時代ではありませんでしたが、都立病院にはたくさんの施設があること、施設間で異動が出来ることを知り興味を持ちました。
 私は臨地自習を経て、専門性は持ちつつもいろいろな仕事をしてみたいと思っていました。それぞれの施設で特色ある医療を行っており、臨床検査技師として様々な業務に関わることができる都立病院を選択して良かったと思っています。

これまでの仕事

 初任地の大塚病院では細菌検査、検体検査、輸血検査を担当し、採血や当直業務も始めました。初めての産科大量出血を経験した際は、混乱する臨床と必死にやり取りしながら血液製剤を準備し、無事乗り切れた時に先輩から掛けられた「よく頑張ったね」の一言がとても嬉しかったことを覚えています。
 清瀬小児病院では骨髄移植や腎移植のための検査を経験し、また小児総合医療センターの開設という貴重な経験をさせて頂きました。一から病院が作られていく過程に自分が関わることが出来るとは思ってもみませんでしたので、大変でしたがとても楽しかったです。
 様々な経験の中で検査科の管理・運営にも興味を持ち、現在は、技師長として検査科運営に取り組んでいます。

現在の仕事・職場

がん検診センター 外観

私の職場は東京都立がん検診センターです。

 がん精密検診および医療従事者の育成から検診の普及啓発までを行うがん検診専門機関であり、単独のがん検診センターとして画像検査~病理診断までを自施設で実施している数少ない施設のひとつです。検査科では生理検査(主に超音波検査)、病理検査、検体検査を行っていますが、検診では「所見がある=異常」ではないので、検診で経過観察か、治療のための病院受診につなげるかを見極める必要があり、病院とは少し違った精度を求められます。小さい施設なので職員全員が顔見知りで、各職員が積極的に医師の診断と検査所見のすり合わせを行うことで検診精度の向上に努めています。

達成感・やりがい

 私はやりがいは自分で見つけるものだと思って仕事をしています。毎日たくさんの検査をする中で、診断に物凄く役立っていると実感できる瞬間は多くはありません。それでも患者さんから「採血全然痛くなかったよ」と言って貰えたり、医師から「連絡ありがとう」という言葉を貰えたりすると、毎日地道に頑張っていて良かったなと思いますし、もっと技術や知識を磨かなければ!と身がひきしまります。どの業務もそれぞれにやりがいがあると思います。皆さんも一緒に都立病院で働いてみませんか?