外科(肝胆膵) - 診療内容

当グループでは、おもに肝臓、胆道(胆管・胆嚢・十二指腸乳頭部)、膵臓、脾臓の良性・悪性疾患の治療を専門的に取り扱っており、1970年代から岡本(元副院長)、鶴田(元副院長)を中心に沢山の肝・胆・膵・脾手術を手がけてきました。それらの豊富な経験を生かしつつ、新しい技術を取り入れることによって、これまで通りの手術の質(安全性や確実性)を低下させることなく、より低侵襲な肝・胆・膵・脾の外科手術を提供することに努めています。

当グループで対応している患者さんは・・・

  • 肝臓・胆嚢・膵臓・十二指腸に腫瘍性病変や嚢胞性病変の見つかった患者さん
  • 黄疸を発症した患者さん
  • 胆石(胆嚢・胆管・肝臓内)や胆嚢ポリープが見つかった患者さん
  • 胆嚢炎や胆石発作を発症した患者さん
  • 肝炎治療や脾機能亢進症のために脾臓摘出の必要な患者さん

おもに上記のような患者さんに対して専門的な検査と治療を行っています。また、肝・胆・膵・脾に原因があると思われるようなこれら以外の徴候や症状のある患者さんについても幅広く対応していますので、お気軽にご相談下さい。当グループの外来日は水曜と金曜ですが、他の曜日であっても柔軟に対応致しますので、まずは外来受付までお問い合わせ下さい。

セカンドオピニオン等について

当グループでは原則的に各種ガイドラインに沿った標準治療を第一選択として行っておりますが、患者さんのQOLやご希望を踏まえ、放射線治療や腹腔鏡手術などを用いたオーダーメイド治療も行っています。他院で手術不能と診断された方や開腹手術の適応と診断された方についても、患者さんのご希望に応じて治療方針を検討しますのでお気軽にご相談下さい。

肝胆膵専門グループでのチーム医療

当院では、当グループだけでなく肝臓内科、消化器内科(胆膵疾患グループ)、放射線診療科(診断部門・治療部門)、化学療法科など肝胆膵を専門とする全グループで毎週集まって症例検討会を行い、バランスのよい診療を提供できるよう努めています。内視鏡等による検査(上・下部消化管内視鏡検査や逆行性内視鏡下胆道膵管造影検査など)は内科医が、血管造影検査・治療や放射線治療は放射線科医が担当します。
また、転移性肝癌の患者さんに対しては、原発部位ごとに大腸外科や胃外科をはじめとした各専門グループと連携をとりながら集学的治療(手術と抗癌剤治療などを組み合わせた治療)を行っており、肝切除術の適応がある場合に当グループが主となって肝切除術を担当しています。

臨床研究として行っている「腹腔鏡下膵中央切除術」

当院では膵中央切除術を腹腔鏡下に行っています。腹腔鏡下膵中央切除術は現時点では保険診療の対象となっていませんので、膵中央切除を保険診療としてとして行う場合、通常は開腹下に行われています。この手術は新しい高度な手術であるため、将来的に保険医療もしくは先進医療として認可される際に必要なデータの収集が必要です。そのため、当院では腹腔鏡下膵中央切除術を臨床研究(保険外診療)として行っています。収集された患者さんと手術のデータは研究に利用されます。

研究名

膵体部良性・低悪性度腫瘍および転移性膵腫瘍に対する腹腔鏡下膵中央切除術の安全性と有効性の検証(UMIN登録 R000025434)

対象とする疾患名

膵臓より発生した通常型膵癌以外の腫瘍性病変で、

  • 膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor: pNET)
  • 粘液性嚢胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm: MCN)
  • 漿液性嚢胞性腫瘍(serous cystic neoplasm:SCN)
  • 膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm: IPMN)
  • Solid-Pseudopapillary Neoplasm(SPN)

など

多臓器からの転移性腫瘍

  • 腎細胞がん膵転移など

試験参加に伴う費用負担について

研究に参加された場合、診療に係る費用は病院で負担しますので、患者さんの負担はありません。なお、個室使用料等は患者さんに負担していただきます。