1. 病院全体に関する指標

医療の質の指標(クオリティ・インディケーター)について

クオリティ・インディケーター(QI)とは医療の質に着目した臨床評価指標です。医療の質とは、「根拠に基づいた医療(EBM)」の実践度合いや、患者に望ましい健康状態をもたらす可能性の高さを指します。医療の質を高めることは、病院の治療水準の向上はもとより、患者・医療従事者双方にとって望ましい医療環境を提供することにもつながります。当院では、医療の質を可視化するとともに、院内外へ適切な情報発信を行い、「病院の状況の見える化」を進めて参ります。

01 患者満足度(外来患者)

<指標の説明・意義>
病院における施設・療養環境、接遇、診療、サービス体制の各面に対する患者さんの満足度を把握することは、医療の質を図るうえで、重要かつ直接的な評価指標の一つです。

<定義・計算方法>
(注)「不満/やや不満/どちらともいえない/やや満足/満足」の5段階の合計数

【分母】外来(入院)患者への満足度調査指標「全体としてこの病院に満足していますか。」の設問有効回答数
【分子】分母のうち「満足」または「やや満足」と回答した外来患者数

R4R5R6
83.6%95.3%

02 患者満足度(入院患者)

<指標の説明・意義>
病院における施設・療養環境、接遇、診療、サービス体制の各面に対する患者さんの満足度を把握することは、医療の質を図るうえで、重要かつ直接的な評価指標の一つです。

<定義・計算方法>
(注)「不満/やや不満/どちらともいえない/やや満足/満足」の5段階の合計数

【分母】外来(入院)患者への満足度調査指標「全体としてこの病院に満足していますか。」の設問有効回答数
【分子】分母のうち「満足」または「やや満足」と回答した外来患者数

R4R5R6
90.7%90.6%

03 インシデント・アクシデント(I/A)レポートの医師による提出割合

<指標の説明・意義>
身体への侵襲を伴う医療行為は常にインシデント・アクシデントが発生する危険があります。アクシデントの発生を防ぐことは医療安全の基本であり、発生した事象の原因を調査し、防止策を講じることが大切です。この値が高いことは医師の医療安全に対する意識が高い組織を意味します。

<定義・計算方法>
【分母】入院患者におけるインシデント・アクシデント報告総件数
【分子】分母のうち医師が提出したインシデント・アクシデント報告総件数

R4R5R6
9.7%9.9%9.3%

04 救急車・ホットライン応需率

<指標の説明・意義>
救急医療の機能を測る指標であり、救急車受け入れ要請のうち、何台受け入れができたのかを表します。本指標の向上は、救命救急に関連する部署だけの努力では改善できず、救急診療を担当する医療者の人数、診療の効率化、入院を受け入れる病棟看護師や各診療科の協力など、さまざまな要素が関わります。なお、小児年齢を越えて患者、近隣医療機関で最初の対応をした方が良いと判断した患者も分母に含まれています。

<定義・計算方法>
【分母】救急搬送依頼件数(ホットラインでの受入要請患者数)
【分子】受け入れ件数(救急車で来院した患者数)

R4R5R6
99.6%97.9%97.0%